【対策学習のコツ】最速準備の裏ワザとは?

 昨日対策学習の方法についてアップしましたが、本日も続きを書きたいと思います。

 今日は、対策時の時間の節約についてお話します。

 テスト対策を行うときに一番無駄なことは、できることの繰り返しです。これをやると時間の割に得ることが少なくなってしまいます。

 これを防止する方法として、まず、単純な方法では、1回やったときにできなかったものにチェックを打ち、できたものは2回目はやらないというやり方があります。時間があればこれを更に繰り返していきます。

 繰り返しをする場合には、本来ならチェックを新しく付けることは減っていくはずですが、不思議なことに同じ所にチェックが重なることも多く、弱点というのははっきりとあるものだなと納得したりします。

 ただ、やるべき分量が非常に多かったり、難易度が高いものが多い場合は、一度できても2回目に間違えたりするので、このやり方ではうまくいかないことがあります。だからオールマイティーな手という訳ではありません。


 次に、これがおそらく一番多いと思いますが、一生懸命問題を解いていて、分からない場合に意地でも答えを見ないという生徒がいます。

 自主学習の様子をみていると、手がかりもヒントも見ず、ずっと問題を読んでいます。それで自分で何とか(誤っている)式と答えを書いています。一問終わったので、さて次は解答を読んで確認するのかなと見ていると、確認はせずにまた次の類題をやっています。当然やり方が違っているので、次も間違っています。

 予定された範囲全部の問題を解ききり、その後解答を見て確認するという手順を自分に強いてやっているのだと思われますが、沈思黙考の時間ばかり長く、大変解くのに時間がかかります。

 解答を見る頃には、最初の問題あたりは「あれ?どんな問題だったかな」と、またもう一度問題文を読んだりして、きわめて能率が悪いやり方になっています。


「問題を解くときに答えは見てはいけません」という指導を受けて、それを絶対と思っている可能性がありますが、自分がまだ自信を持てない範囲の場合、このような無駄なやり方をするのであれば、たとえば、先に問題と解答の説明を読み込んでから問題を解いてみる方がスムーズにできます。

  時間にしたら、1回通りを3分の1くらいの時間でできてしまうのではないでしょうか。

  また自信のない解答をした場合には、1問ずつ確認をしていかないと、間違った考えのままで複数の問題を解いてしまうので、最初の一問以外はやった意味がありません。

 対策が間に合わない生徒にはよく見かける能率の悪いやり方です。


 しかし、これも前にお話ししましたが、合理的でないやり方をしている生徒は、得てしてやり方を変えることの効果の大きさを知らず、自分のやり方を変えるという意識自体をなかなか持てないことが多いです。

 だから何回アドバイスしても、相変わらずずっと同じように問題を見つめていたりします。

 こういう場合には、周りの複数の人がアドバイスをすると、あるとき、ふと自分のやり方の間違いに気づくことがあります。

 もしお子さんのやり方がこのようなものであった場合には、様子をみてなるべく複数の方が、一言ずつアドバイスをすることをお勧めします。

 そのうちの誰かが言った時に本人が初めて「違っていたかな?」と気付く可能性も十分あります。


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