【対策学習のコツ】短い時間でも準備できるワザとは?

テスト対策には時間が足りない

 テスト週間を迎えている中学校や高校がある時期ですが、テスト対策というのはやり方をうまくやれば劇的な成績を残すことも可能です。

 そのためには合理的なやり方が重要ということは、これまでにも記事でお伝えしました。また、今後も書いていきたいと思いますが、今日は対策のための時間ということを書きたいと思います。

 結論から言いますと、テスト週間が短い上に、自分のテスト対策をできる時間がなさすぎというのが、今の学校のカリキュラムに共通の問題だと思います。

 中学校のテスト週間は「週間」と言いながら1週間ない学校もあります。また名目だけテスト週間で部活はやっているというところも見受けられます。

高校の場合も同じで、部活が厳しいところではテスト当日以外部活はありという学校も多いです。

 そしてここが巧妙なところで、部活はテスト週間は自主参加などという名目になっていたりします。内実はわかりませんが、先輩や先生から声がかかって参加しないというのは実際難しいのではないかと思います。レギュラー争いとかしているとなおのことです。

 私の記憶が正しいかどうかはわかりませんが、私の学生時代のころは、もう少し勉強だけに専念できる時間が与えられていたように思います。

部活も大切かも知れませんが…

 そして、勉強を一生懸命やりたい生徒の足枷になっているのが、テスト終了日には早くも部活再開となっていることが多いということです。

 これは私の時代も同じでした。テスト最終日に夜中まで勉強してテストを受けて、その後運動部活だっため、部活で走っていて倒れそうになったことが何回もあります。

 将来スポーツ関係で身を立てることを想定している学校については、部活動によって学業の時間が制限されることにも合理性があります。

 しかし、そうでない学校では、もう少し準備の時間を与える必要があると思います。学校の課題をやっているだけでテストを迎えてしまう生徒が非常に多くなっている事実を見過ごすことはできません。

短い期間で合理的な対策をできるための方法

 そうは言っても、現実には対策をしなくてはいけませんので、ここからは提案になります。

 まず、普段の学習のレベルを上げるということが、現在のような学校のカリキュラムに対応する第一の対策になります。

テスト前に見直しをすることができる余裕を、普段からさかのぼって作っておくということです。学校の考えている目標もおそらくここにあるのだと思います。

 ただ、特に運動部の生徒が日々の学習のレベルを上げていくのはなかなか大変です。

ここでも学習の合理性ということが非常に重要になります。課題を答えも見ずににらめっこしている時間はないと思います。

テストから逆算した対策のワザ

 次に、普段の学習も、テスト前の学習でも、無駄なものを大々的に作らないで学習のためのメソッドをできるだけ最小化するということが効果的です。

 じっくり時間があれば自分のまとめノートをつくって、そこに書き込みをして…、などとやってもいいのでしょうが、学校の課題が大量にあり、テスト前の対策時間も短いとなれば、そのようなことをしていると到底時間が足りなくなります。

 インプットに偏った学習でなく、アウトプットと同時に覚えていけるような、たとえば「間違い記録ノート」といったものが時間短縮には非常に役立ちます。

 よく小学校から中学へ入ったばかりの生徒や、中学から高校へ入ったばかりの生徒で、「学校のスピードについていけない」という声を上げる生徒がいますが、それまで丁寧な学習をしていたため、それが時間不足で通用しなくなり混乱しているという場合が多いです。

 そのような場合には、やはりやり方を大きく変える必要があります。

 まとめたりする学習は体系的な思考もできて大変良いことも多いのですが、実際の学校生活ではその余裕がないというのは誠に残念なことです。

 よく「文武両道」を目指せということが部活の強い学校などでは言われ、良いことばかりのイメージを持たれがちですが、「文武両道」には時間が必要です。

 「文」だけでなく「武」も極めるのですから、単純に考えれば一方だけの二倍の時間が必要です。合理的にやったって限界というものがあります。

 そして、得てして「武」についての時間ばかりが制限を受けず重視されがちになっていると感じるのは、塾をやっている私の偏見でしょうか?

 学校の先生方が平日のみならず土日も部活の練習を監督して、テストの採点などは深夜までしないと間に合わなくなっているというような話もたくさん聞きます。

 きちんと「武文両道」でなく「文武両道」になっているかも問い直したいところです。


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