普段はなかなか修正できない学習法と学習習慣
合理的な学習法がマスターできていなかったり、学習習慣が良くない生徒は、なかなか結果が出ないので、普段から漠然と何とかしなくてはいけないと自分では思っています。
しかし、そのやり方を変える方法もわからず、知っていても実行しないため実際には変化は起こりません。
勉強がうまくいかないのは、単に勉強不足であるためだと抽象的に思い込んでしまっていて、やり方に問題があることに気づかないことも多いです。
しかし、学習法をマスターしたり、学習習慣を劇的に変えるチャンスが来る時期があります。
それは、テストの成績が出たときとテスト対策の時期です。
テストの成績が出たときは第1のチャンス
わかりやすいのは、テストの成績が出たときです。
自分では一生懸命やったつもりの生徒は、予想外に得点が悪いとショックを受けます。そして「どうして?」と途方に暮れます。
「何とかしたいがそのやり方がわからない」そんな気持ちに一番なるのが予想に反する成績を見たときなのです。
普段はこれでいいと思っていたり、何とかなるという甘い見積もりを持ってやっている生徒も、結果が出ないと初めて自分の学習を振り返ります。
そしてその時が軌道修正を始めるチャンスになります。
第2のチャンス テスト対策時
次に軌道修正をするチャンスが、実はテスト対策の時期です。
本当は、普段から日々の学習について長期的な計画を立てて、学習のやり方も工夫していくのがベストなのですが、大学受験生や国家試験受験生はともかく、普通の中学生や部活動などをやっている高校生がそれをしっかり行っていくのはなかなか大変です。
学習以外のことが多くて忙しすぎるのです。
だから現実には、テストが近づいて期日が区切られて対策計画を立てるときこそが、しっかりと学習全体について本当に考えることができる唯一の時期となる生徒が多いと思います。
走り出してから考えるというのが一番よくない
以前も書きましたが、テストが近づいてきたときにしっかりと計画を立てないまま、まず目の前にある課題をやり始めて、これが済んだら次へといった形でやっていくというのが一番よくありません。
地図を見ずに走り出してしまうようなものです。このようなやり方を続ける限り、ある時はたまたま成功して急に順位が上がるも、次はうまくいかず急激に下がるなどという事態が生じても不思議ではありません。
まず、必ず大枠の計画を立てましょう。
計画といっても、テスト範囲をよく確認して、テストの期日までに何をどう分配して仕上げていくのか、繰り返しやらないといけないものは何なのかといったことを日程に合わせてプランニングしていくだけですが、驚いたことにこれがしっかりできている生徒は実は少ないのです。
だから、それだけでもう他の生徒と差がつけられます。
なぜプランニングができていないのがわかるのかと言うと、学校から出されたテスト範囲を生徒本人がテスト直前に把握していないことから判明します。
プランニングがきちんとできていれば、直前期にはあとどれくらいでやるべきことが終わっていくかがわかるはずだからです。
ひどい場合は範囲表を読んでいないという生徒も結構います。これでは成績を上げようというのは初めから無理ですね。敵を知らず戦いに臨むようなものです。
プランニングして微調整しながら学習法を学んでいく
自分で計画をしっかり立ててやり始めて、その後は微調整をしていくのが良いというのも前に書きましたが、実は、そういうことをやっていくうちに学習のやり方も不思議とマスターできていきます。
必要性が学習の質を上げてくれるからだと思います。
もしもご家庭で学習法や学習習慣を改善したい場合には、まずお子さんにたとえば「英語のテスト範囲で心配なところを教えて」などと聞いて見てください。
スッと言えるようであれば、範囲を把握していて自分がやるべきことがわかっているということですので、大いに改善への道のりは拓けています。
テスト直前なのに「わからない」「範囲を知らない」などと言っているようであれば、大急ぎで手を打たねばなりません。多くの方はこちらではないかと思います。
その場合には、テストまで何をどんな形でやるのか聞いてあげてください。そうするとそこで本人は計画を立てる気になると思います。
多くの方が「できる生徒は頭がいいからできる」と思い込んでいます。
しかし正確には「できる生徒はやり方がいいからできる」のだと思います。テスト対策の時期の行動のこんなちょっとした違いも、結果の違いにつながっているのです。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。
あらがとうございました。冬休み明けのテストに向けて、冬休み中の例えば数学理科の勉強は、どの教材をどのように行うか、聞いてみたいと思います。
コメントありがとうございます。
具体的に聞いてあげれば、本人も意識を喚起できるのではないかと思います。
ぜひやってみてください。