変化を実現するために一番有効なのは、やはり真正面からの「対策」です。

交通事故死亡者をなくすという悲願

 今日、免許更新に行ってきました。

5年に一度の更新なので、とても新鮮な気分でした。

 更新の際にいろいろな新しい情報を教えてもらえるのも勉強になります。5年も間があるとやはり変更していることも結構ありますね。

 愛知県は連続で交通事故死亡者が全国ワースト1を続けているそうです。交通事故でお亡くなりになる方や残されたご家族の方には本当にお気の毒なことです。

 毎回、そういう方の手記なども掲載されていて読みますが、心が痛むばかりです。

 自動運転がもうそこまで来ているので、長年の悲願であった交通死亡事故ゼロという日も近づいているとは思いますが、それでもまだ時間がかかることでしょう。

 更新に行くたびに、交通安全というのは本当に大切なことだと心に刻んで帰ってきます。

ただ、死亡事故は減ってはいるようです

 しかし今日見せていただいたグラフでは、16年間で交通死亡事故はおよそ半分になっているとの話でした。

 やはり安全のための技術革新や警察の方や地域の方の努力が着々と実っているのだなと思いました。

 私が免許を取ったのはもう30年以上前になりますが、その頃のことを思い出すと、本当に隔世の感があります。

 当時は暴走族全盛の時代でした。

 私もバイクに乗ってあちこち走り回っていて、警察の方にもお叱りを受けたりしたものですが、今から考えると本当に無茶なことがたくさんありました。

 知人の中には、警察に追いかけられてパトカーをまいたことを自慢していたりしている人も何人かいましたし、事故で亡くなった人や大怪我で入院した知人も複数いました。

 追い越しや幅寄せ、今でいうあおり運転は日常茶飯であったように思います。

 現場で取締りをしていた警察の方はさぞ大変だったことと思います。

 やがてそんな時代も終わりましたが、私の感覚では交通事故はなかなか減るようには見えませんでした。

飲酒運転の厳罰化あたりから変わってきたように思います

 この時からだいぶ後になりますが、飲酒運転が厳罰化されました。

 それをきっかけに、私の周囲でそれまで飲酒運転をしていた人たちが、皆飲酒運転をやめました。

 この規制が始まるまでは、本当に平気で飲酒で運転していた人が結構いました。

 そういう人はわりと他人にも飲酒運転を勧めることが多かったので困ったこともあったのを覚えています。

 一度仕事帰りに、対向車があきらかに飲酒運転と思われる(あるいは居眠りだったかもしれません)蛇行運転をして直進をしてきて、あまりに真正面に突っ込んできたため、私はよけきれず、ドアミラーを丸ごともぎ取られたことがあります。

 すぐに猛スピードでその車は逃げてしまったため、警察に届けましたが、結局見つかりませんでした。

 もう少しよけきれなければ、命を奪われていたと思います。ドアミラーで済んだのが不幸中の幸いでした。

 私は交差点に止まっていて追突されたことがありますが、それも相手は飲酒した運転手の車でした。

 だから飲酒運転の規制については、大賛成でした。

まわりの環境からやむなく違反をしている人もいたと思います

 この飲酒運転の規制については、本当によくぞやってくれたと思いました。

 それまで飲酒運転をしてきた人の中には、自分が積極的に飲酒運転をしたくてやっているというより、お付き合いや上司との関係で断れずにやっていた人がかなりいたと思います。

 法規制ができたので、晴れてそういう人もはっきり断って飲酒運転をしなくて済むようになったのだと思います。

 もちろん被害者からすれば、そんなことは理由になりませんが、実際にはこのようなことがあったので、事故を現実に減らすことができたのではないでしょうか。

 何かを変えて大きな目標を達成するには、小手先のキャンペーンや現場の頑張りだけではなかなか難しいことが多いと思います。

 真正面から「このことは変えなくてはいけない」という、しっかりとした信念に基づいて決断を下すという対策こそが一番重要なのだと思います。

携帯電話の運転中使用

 最近携帯電話の運転時の使用も、厳罰化が始まり話題になっていますが、これも本当に良いことだと思います。

 ずっと交通の流れが悪くて、「どうしてかな」と思ったら、先頭の車の運転手が携帯電話を手に持って話していたり、携帯電話を手に持った車がセンターラインをはみ出て向かってくるなどという経験は、どなたも一度か二度はあるのではないでしょうか?

 これまで「携帯電話を運転中に使用しては危険」というキャンペーンがたくさん行われ、現場での取り締まりも頻繁に実施されています。また、ハンズフリーの機器もどこでも売られています。

 でも、未だに平気で携帯を手にもってしゃべっている運転手をちょくちょく見かけるので驚いていました。

 一度高速道路で携帯を持ってしゃべりながら走っている車を見たことがあります。私にはその車が悪魔の使いに見えました。

 たぶんそういう人は、規制がないときっとやめられないと思っていました。

 警察のチェックが多くなるのは、少し快適ではない気分もありますが、こういう真正面からの「対策」をしてくれる以上は仕方がありません。

危険な行動をとっている人に文句はいうべきですね。

抜本的な対策ということ

 私たちも何かを変えていきたいとき、できれば現状の延長線上で少しずつ無理なく変えるということをまず考えます。

 しかし本当に変えなくてはいけない時には、交通規制と同じで一番の大本を真正面から変えていく対策をしないと、話が始まらないことは多いかもしれません。

 今回の免許更新でいろいろなお話を聞いているうちに、ふとこんなことを考えました。

今後も皆さんのお役にたつ考え方のヒントなどをアップしていきます。

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