【中1英語】苦手巻き返しの秘策とは?

英語が苦手な生徒が取り戻しをするために必要な時間

 中学1年生の終わりくらいになると、「英語がさっぱりわからない」という生徒が続出します。その理由は様々なものがあります。

 運悪く英語の先生が自分に合っていなかったというような理由の場合から、最初は会話ばかりやっていたので油断していたら、急に書く学習に入って単語などが書けないまま、気づいたらさっぱりわからなくなっていたというような場合もあります。

 この時期だと見ていてやはり一番多いのは、文の仕組み(文法)がわからないというものでしょうか。

 いずれにしても、至急で何とかしなくてはいけません。

難しいことをやっているという誤解

 中1英語については、やはり中学から本格的な英語を始めるというので、何か難しいことをやっているに違いないという誤解があります。

特に苦手な生徒ほどそう思っている傾向があります。

それに拍車をかけるのが、「英単語を書けない」という悩みです。

 ローマ字綴りになってしまって単語がまともに書けないうちに、同時並行で文法学習が始まるため、混乱の極みに達してしまう場合もあります。

 単語の覚え方については以前詳しく触れましたので今回は詳しく書きませんが、単語が書けないまま文法問題を解いて正解を出していくのは、学校の英語のテストが英検のように記号選択が主体のテストではなく、記述問題も多い以上、かなりの困難を伴います。

 単語力が英語を学習するための基礎準備のようなものだとすると、これが思うようにならないと言うのは、たとえば隣の人が水着で泳いでいるのに、自分はまだ着衣を脱げないまま着衣水泳をやっているようなものです。

つらい気持ちが非常によくわかります。難しいと思うのも無理はありません。

苦手巻き返しをするための3つのステップ

 苦手な英語について巻き返しを図り本来の道に戻っていくためには、次のような3つのステップを踏む必要があります。

第1ステップ 「英語は難しい」という誤解を取り払う。

 その第1は、自分の意識に広がってしまっている「英語は難しい」という誤解をまず取り払うことです。

 正直な話、中1英語の学習量はそんなに多くはありません。

教科書を見てもらうとわかりますが、前半はアルファベットや日常会話やローマ字が出てきたり、教科書の登場人物紹介があったりして、大した情報量ではありません。

(苦手になる理由でもありますが)後半になって突然学習する情報量が激増するだけです。

 だから対策を誤らなければ、思っているほど大したことなく回復は可能です。

教科書を暗唱・暗写してもたかが知れている

  最近はめっきり少なくなりましたが、昔の英語の授業と言えば、学校も塾も教科書の「暗唱・暗写」は定番でした。

「暗唱」は教科書を見ずに教科書の英文を言えるようにすることで、「暗写」は教科書を見ずに英文を書けるようにすることです。

 自分の学生時代の記憶を遡って思い出すと、中1・中2の教科書はすべて暗唱・暗写できたように思います。

何も私が特別ではなく、周囲にもそういう生徒は結構いたように思います。

 ただ、こういう学習法はとにかくやみくもに覚えてしまうというやり方であり、合理的でないということであまり流行らなくなってきたのか、いつの間にかあまり聞くことがなくなったように思います。

 私が塾の講師を始めたころ(すでに約30年前になります)でも、「暗写」の話を生徒にすると、ほとんどの生徒が「そんなことは不可能だ」と口々に言っていたのを覚えています。

 しかし今でも断言できますが、「教科書などその気になればいくらでも暗記できる」と思います。英語に自信をどうしても持てない人は、自信をつけるためにやってみることをお勧めします。

意外に時間はかからないと思います。

 「暗唱」は別に高いレベルの暗記力が必要な学習ではなく、普通の暗記力で十分できます。たとえば学芸会の劇のセリフを繰り返していると、みんないつのまにか覚えられるのというのと変わりません。

 ただ1つの条件があります。

 それは頻繁に教科書を読み、繰り返しをすることです。

 単純な繰り返しは一般的には合理的な学習法でない場合も多いのですが、暗唱の場合は例外です。繰り返しの回数が多ければ、誰もが暗唱は可能だと思います。

 教科書全部はさすがにハードルが高いので、1単元からでいいと思います。一度やってみると良いかと思います。

 きちんと出来たときには、言い回しが身体にしみこんでしまうため、単純な英語の問題はその言い回しだけでも正解を出せるようになります。

 また何よりも「英語など大したことはない」という自信がつきます。実はここが大きなポイントです。

 そして、「英文の暗唱」→「英文の暗写」→「すべてを訳してみる」ということができれば、実は英語の学習は大半が完了です。

「文法があるじゃないか」という方がいるかもしれません。

 しかし文法は「言い回し」を暗記してしまっていて、それを「書くことができ」、「意味が分かる」状態になっていれば、理論などわからなくてもほとんど正解を出せます。

 このことをよく考えて見ると、英語の苦手の一番の本体は、実は書くことを含めて「言い回しを覚えてない」ことにあるのかもしれません。

第2ステップと第3ステップ

第2ステップ 単語を書けるようにする

 苦手の巻き返しを図る第2ステップはもちろん単語を書けるようにすることです。

これができないと、どんなに文法理論を知っていても点数になりません。

 どうしてもこれだけは乗り越えなくてはなりません。

 しかし、難しいと言う先入観がなければ覚えるべき量に圧倒されたりはしなくなります。

 単語が苦手という人は覚える量に対して自分がマスターしている量がかなり少ないため、追いついていけず大変になるので、量の問題というのは大きいような気がします。

第3ステップ 文の基本的な仕組みを暗記する

 1年生2年生で英語が苦手な生徒の多くが、文の基本的な仕組みがわかりません。

このことも前に書いたことがありますが、語順がわからないのです。

 たとえば「私は、毎日学校へ行く」を I  go every day to school . と書いたりします。

語順がわからない状態では複雑な質問には答えられるはずがありません。

「He likes cats .を疑問文にしてYes で答えなさい」と聞かれても、

He does likes cats ? Yes, does.

 とか書いていては、もはや一からやり直すしかありません。

 ここで「助動詞does があるので3単現のsが取れて原形になる」言ったところで、著しく混乱が加速してしまうだけです。

それほど語順を始めとする文の基本的な仕組みというものは、英語のベースを固めるのに必須のものです。

 ここで基本的な仕組みを「理解する」というのでなく「暗記する」と書いたのは、英語が苦手で混乱している生徒に、この段階で仕組みを理解してもらう説明をするのは、非常に逆効果で混乱を大きくするばかりだからです。

 まずは形を「暗記」するところからやっていくのが効果的だと思います。

第1ステップが決定的に重要

 第2第3ステップも大切ですが、やはり最初に書いた第1ステップの「英語は難しい」という誤解を取り払うというのがとても重要だと思います。

 英語が思うようにできるようにならない生徒には、共通して強くこの意識がある気がするからです。

 こうしてみると「暗唱」や「暗写」で有無を言わせず覚えこむという方法は、一見原始的で非合理のように見えて、実は合理性のあるやり方なのかもしれません。

苦手意識を持つ前に暗唱をしてしまえば、「言い回し」が身に付き、第3ステップの文の基本的仕組みは自然に覚えてしまいます。

また暗写まで進めることができれば、第2ステップの単語の暗記も同時にできてしまいます。

 全面的にやるかどうかは別として一考の価値がある方法だと思います。たぶん「暗唱」や「暗写」は、英語を難しいものではないと実感できるための一番の方法ではないかと思います。

苦手意識の払拭方法

 暗唱をする場合は自然にそうなりますが、別の方法をやる場合も、英語に「触れる」時間を増やすことはかなり重要だと思います。

 ここでは「触れる」時間を増やすというのが大切です、英語ができないのにやみくもに「問題を解く」時間を増やすのはかなり危険です。

相当な確率で英語を大嫌いになってしまいます。

 そして「触れる」ためのベストな方法は、やはり日常的に「教科書を読む」というのが良いでしょう。

やり方としては「音読」がいいと思います。

「音」と単語の結びつきが単語の暗記にはかなり有効です。

 苦手を巻き返すのにかかる期間

 英語は、苦手を克服するのに一番時間がかかる科目だと言われます。

数学のように単元ごとで得意を作ったりすることができにくいからです。

一般には1年生で苦手になれば、2年生の学年の1年間をかけてようやく取り戻せるかどうかだというようなことも言われています。

しかし上記したように、1年の学習内容は実際には大した量ではありません。

一からやり直すつもりでやれば、もっとずっと短い期間で取り戻しも可能です。

現に数カ月で一気に得意になった生徒もいます。

 そのために必要なのは上記の3つのステップをスムーズにクリアするということです。

 そして秘策にあたるワザとしては、やはり「暗唱」「暗写」ということになるでしょうか。

 これは、思った以上に効果がある方法だと思います。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

 


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