【小学算数・問題の把握力】聞き方の違いで引っかからないためのコツとは?

問題の聞き方が違うだけで間違えてしまう生徒

 問題文が決まった形で聞いてきているときにはスイスイ解答できるけれども、

聞き方が少し変わった途端に全く分からなくなってしまう生徒がいます。

小学生に多いのですが、真に理解しておらず字面のみで頭に入れているとこういうことが起こります。

例を挙げて説明をします。

10mに対する3mの割合を求めなさい。

この問題は、割合=比べる数÷もとにする数 の公式で求めることができます。

3÷10=0.3  割合は0.3となります。

公式通りなので、公式さえ覚えていれば易しい問題です。

しかし別の聞き方がされることがあります。

10mに対して3mの割合は□である。 □をうめなさい。

この形なら同様の答えを出せる生徒が多いと思います。

ところが、

3mは10mの□倍である。 □に当てはまる数字をうめなさい。

 この形になると途端に何をやったらいいかわからない生徒が続出します。

 小数倍という別単元としても習うのですが、習った後でも「倍」という言葉に引きずられて、単純に割合の計算で出せるということには気づきません。

答えもやり方も同じですが、何か別の難しいことがあるのではないかと考えてしまうのです。

 3mを10mと比べたときの割合は□であり、□%になる。 □に当てはまる数字をうめなさい。 

 このように何が基準となっているかが一目瞭然ではない表現になり、かつ百分率が一緒にでてくると、混乱をしてしまう生徒の数は倍増します。

 その単元を習っているときにはそうでもありませんが、単元学習後しばらくして出題されるとミスをしない方が多いくらいの場合もあります。

  この場合も同様に、3÷10=0.3で 割合は0.3で、%は30%です。

 多く出る間違いは 両方とも30を入れてしまう生徒です。

 生徒にとって割合学習は途中から百分率や歩合が入ってくるため、基本の答え方は単なる小数であること、それが「倍」という表現で表されることがあることというような、一番のスタートラインは忘れ去られることが多いのです。

引っかかる原因はどこにあるのか

 このような問題になぜ引っかかるのかというと、やはり一番は基本の理解の不十分さにあると思われます。

 もし割合というものが、数量を比較する勉強でありどちらが大きいかということが前提になっていることを理解してれば、割合を求める数字の□に30という数字を入れるということは決してありません。

これがまず1つ目の原因です。

 次に、字面で読んでしまって間違いをするというのは、文章の意味を把握していないということに尽きます。

「10mに対して3mは」という表現だと、基準が10mだということがはっきりわかります。

 しかし「3mを10mと比べたときの」という表現では、基準が10mだということが一見しただけではわかりません。

「3mという量を、10mの前に持っていって、それと比べた」という実質的な意味をこのわずかの短いセンテンスから読み取ることが必要です。

ちょっとした違いに過ぎませんが、多くの生徒はこれができず簡単に引っかかってしまうのです。

読み取ることは不可能か?

 しかし、こういう問題について生徒に説明をすると理解は割と容易にできます。実はちょっとした違いについて読み取るということは、そんなに高いハードルではありません。

 ではどうして生徒たちは簡単に引っかかるのでしょうか。

 理由は簡単です。

 注意をしていないからです。

 多くの生徒はこういう問題が出た場合に、問題文をきちんと読みません。

 よくできる生徒であっても「3m」「10m」「割合」と言う断片的なキーワードを即座に組み合わせて計算をしています。

 だから、「10mに対して3mは」 も 「3mを10mと比べたときの」 も生徒にとっては同じように見えています。「対して」「を」「と」という付属の部分は流して読んでいることが多いのです。

 教師が生徒に教える際には、こういう部分で間違えて教えてしまわないように注意をします。

 だから、おそらく多くの教師は、こういう部分について「どちらが基準になっているかな」と頭の中で一度考えたり、あるいはメモをして検討をしたりしてから教えます。

 教師でさえ適当に読んでいれば間違える「基準」の把握を、生徒が一瞬の字面の判断だけで正確にできるはずもありません。

でも上記のように、しっかり落ち着いて読めば簡単にわかることなのです。

とすれば、対策は一つです。

「落ち着いて細かいところまで問題文を読む」

この練習をすればいいのです。

 実際に割合の学習では、もとにする数と比べる数を取り違えるミスが後を絶ちません。

問題文の意味を表現に気をつけて読めさえすれば、すべて防げるミスです。

そして、その表現は注意して読めば趣旨の違いに容易に気づける内容のものです。難易度は高くないのです。

 「問題文の意味をしっかり取る」意識をもつことがコツです。

 この点を頭に入れて対策をしていくことがとても有効だと思います。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップして行きます。


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