【軌道修正】傷を広げない「早めの丁寧な手当て」とは?

間違えた時の対応の違い

 問題の解き方を最初に覚えた時

 スイスイと上手く解けないことがあるのは、

何も小学校の低学年だけでなく、中高生、そして大学生や社会人でも同じだと思います。

 「あれっ?」と思う瞬間です。

きちんと覚えてやっているはずなのになぜか間違っている、

何回やっても正解にならないなんてことは、

学習をしていればよくある状況です。

 しかし実は、この時の対応の仕方が非常に重要です。

 いつまでも同じところを間違えてしまうということが起こる場合、ほとんどの人が最初に間違えた時の処理を誤っています。

最初の間違い時の対処法

 最初に間違えたときにやるべきことは、

①間違った理由をしっかり確認をする。

②何か取り違えていないかどうかを確認する。

③もう一度問題を読んで、正答が出せるかどうか確認する。

の3点です。

①については当然ですが、

②③をやらない人は多いのではないでしょうか。

 間違いをして、再度同様のミスをする場合は、単にやり方や内容を覚えていない場合だけではなく、

よく似た別のもの取り違えてしまっていることが非常に多くあります。

 だから類似のものがないかを確認すること(②)が重要です。

 また、自分では答えを見て間違いを確認しても、問題文の聞き方に対応しての確認ができていない場合、問題文による解答ミスを再度やってしまう危険があります。

 問題の中には、知識があることを当然の前提として、文脈の中で微妙な違いに気づいて類似のものと識別ができているかどうかを問うものがあります。

 問題文との照合でミスの確認をしておくのは(③)、そういう状況への対策です。

二度と間違いをしなければ、正答率はどんどん上がる

 間違いをすることは常にあります。

 学習というのは、間違いを軌道修正をしていくことの繰り返しとも言えます。

上記のチェックポイント3点は、言われてみれば当然のことばかりだと思いますが、

実はしっかり行えている人は少ないのです。

 特にテストで悪い点を取った場合、

100点満点で95点であれば、誰もが5点の間違いを徹底的に直していこうと考えます。

しかし100点満点で65点であれば、どこから直していけばいいのか、確認をしていけばいいのかについて途方に暮れてしまう人が多いのです。

50点以下になれば更にそういう状況になります。

 それで①の間違い内容の確認はしても、類似のことと取り違えていないか(②)とか、問題文と照合してのやり直しなどは時間がかかり過ぎてやらないことが多くなります。

 しかし本当に間違いをなくしていくという改善を行っていくのであれば、

適当に間違い直しをして、別の学習に移行していくのではなく、

徹底的にこだわって二度と間違えない状況になるまで確認を行うべきなのです。

 特に偏差値の出る模試を続けて受験していくような学習の場合(受験対策や国家試験対策)、

間違いについてさらっと確認をして、次回の模試を受けても偏差値が変わらないという症状はよく出ます。

 同じような類似の概念の見分けの出題をしている出題者の思うつぼになっていることがあるのです。

 一度立ち止まって間違いをしっかり洗いなおしてみると、意外に全体的に自分がやっていた学習が「粗い」学習であったことに気づくと思います。

 上記の3点をしっかりやれているのかどうかを一度振り返ってみてください。

あなたの学習の「粗さ」を確認するバロメーターになると思います。

 間違いをきれいに直していくことができ、それが続けば論理的に考えて、必ず成果がでるということになります。

当たり前の真実ですが、これについても私たちは曖昧にしていることが多いのではないかと思います。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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