【なぜ気にならない?】好奇心の入り口

関ヶ原の戦いは誰と誰の戦いだったか

 歴史で戦国時代の終わりから安土桃山時代と順に勉強していくと、大きな出来事として関ヶ原の戦いが出てきます。

 「誰と誰の戦いだったのかな?」

 最初に勉強するときには、皆まずそれを知ろうとします。

 関ヶ原の戦いでは、東軍は徳川家康を中心として戦い、西軍は、総大将は毛利輝元ですが、事実上石田三成が中心となって戦いを行いました。

 その前に豊臣秀吉の政権の話を勉強していると、秀吉が死んで家康が天下を取ろうと合戦をするのだから、相手は豊臣秀頼ではないかと思うのが普通ではないかと思います。

 「相手は石田三成?」

あれっと思うところです。

違和感を感じることの大切さ

 私は最初に関ヶ原の戦いについて勉強をしたとき私は、家康の戦った相手が豊臣氏でないことに違和感を持ちました。

 家康はいきなり豊臣氏を滅ぼすだけの力までは持っていなかったため、周到な準備をして秀吉の右腕であった石田三成を敵に仕立てて合戦を起こさせました。

 そういう状況にして秀吉の息子の秀頼を無力化する謀略を立てたのですが、もちろん初学者には詳しいことまではわかりません。

だから当時とても不思議に思いました。

 それでその事情をいろいろ調べてみて、ようやく秀頼が相手ではなく、豊臣氏はその後の大阪冬の陣と夏の陣で滅ぼされたのだと知りました。

 そうこうしているうちに俄然興味が出てきて、周辺のことも調べはじめ、歴史が大好きになりました。

 関ヶ原の戦いは、歴史小説では定番のテーマと言って良いくらいですが、そこにはたくさんの人間ドラマがあり、多くの人が書きたくなるのも無理はありません。

 知れば知るほど興味を持てる歴史的事件だと言って良いでしょう。

 でももし最初に、なぜ「徳川VS豊臣」ではなく「徳川VS石田」なのかを疑問に思わなければ、私もこの合戦にそんなに興味を持たなかったかも知れません。

 このちょっとした違和感をきっかけに私の歴史への好奇心は一気に膨らみました。

 学習への興味が湧くその瞬間というのは、

このように「あれ?」という違和感がきっかけになることが多いような気がします。

歴史を暗記科目と意識してしまうのはもったいない

 歴史が嫌いな生徒は大体の場合、歴史を言葉の暗記をする教科としてとらえてしまっているように感じます。

 しかしそんな生徒も、その歴史的事件のストーリーを話してあげると結構興味を持ってくれます。

 暗記するだけであれば、 「徳川VS豊臣」ではなく「徳川VS石田」でもどちらでもよいでしょう。

でもそんな勉強全く面白くないですね。

面白くないことは続きません。

興味を持って勉強を楽しむことができれば、結果なんて自然についてくるものだと思います。

 「関ヶ原の戦い」「1600年」「東軍徳川家康、西軍石田三成」「勝者徳川家康」「その後江戸に幕府を開く」

 こんなことをつらつらと並べるだけの学習では、歴史と言う壮大なドラマの面白さを少しも味わうことができないでしょう。

聞いてあげると気づくこともある

 でも無味乾燥な暗記学習を繰り返してしまっている生徒も、別にそうしたくてやっているわけではありません。

ただ、勉強が面白いと言うことを知らないだけだと思います。

だから、そっと聞いてあげると良いと思います。

「ねえ、何で徳川家康は豊臣家と合戦をせずに石田三成と合戦したの?」

こんな風に聞くと、なんとなく暗記をしていこうとしているお子さんも、

「あれ?」

と思うのではないかと思います。

そうしたらしめたものです。

好奇心の扉はまもなく開くのではないでしょうか。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA