黒船を造った藩 幕末(1853年)に浦賀に黒船が来航した話は誰もが知っていますが、これを知り黒船を日本人がすぐに造ってしまった話はご存じのない方も多いかも知れません。 薩摩藩では名君島津斉彬(なりあきら)の命で、早くから外国船の来訪を察知して蒸気船の製作に着手しており、書物の情報だけで黒船来航後まもなく黒船(自走できる蒸気船)を完成させています。 最初の国産蒸気船... (続きを読む)
【変化への対応力】成功例を捨てる勇気とは?
織田信長の桶狭間の教訓 織田信長というと、桶狭間の戦いで今川の大軍を電撃的に破って大逆転をしたというイメージがあります。 しかし実は織田信長は、桶狭間の戦い以降は一度もこういう戦い方をしていません。 「大軍には軍略はいらない」ということが言われますが、最も最上の策は、相手と比べ物にならないくらいの軍勢を集め、兵器も圧倒的な量を準備して、相手が戦意を持てないくらいの... (続きを読む)
【ノミとコップとサピエンス全史】希望を育てる無限界の発想とは?
虚構を信じる能力 昨今非常に人気のある「サピエンス全史」( ユヴァル・ノア・ハラリ氏著 柴田裕之氏訳 )という本については、今もいろんなところで話題になっています。 この本は人類の歴史を非常に大きな視点で描いており、その発展の秘密について書かれている名著ですが、そこでは、私たちホモサピエンスがこんなにも地球上で繁栄できた理由の一つとして、虚構を信じる能力があったことが挙げ... (続きを読む)
【教師に求められる考え方】「勉強が面白くない」先生、それ本気で言ってますか?
勉強の面白さを伝える仕事が教師の仕事 いろんなところで色々な先生の発言の内容を聞く機会がありますが、 「勉強なんて大変に決まっている」 「つらいのが当たり前」 「みんな頑張ってきた」 というような言葉を耳にすることがあります。 単に勉強の量ややるべきことの量の話であれば頷ける部分もありますが、 勉強の内容の話と言うことになれば、 かなり... (続きを読む)
【レベルメーター】学習の精度の勘違いとは?
学習の精度 生徒が問題を解くのを見ていて「雑だな」「荒っぽいな」と思うことがよくあります。 問題をしっかり読まないで、思い込みですぐ解答をしてしまう生徒 途中式を書かないで、出ている数字を適当に組み合わせて暗算だけで答えている生徒 流れ作業のようによく考えもせず、フィーリングで次々に誤った答えを書いている生徒 いろんな局面でそういう解答のやり方をし... (続きを読む)
【受験英語のコツ】長文・作文どうしたらイイ?
普段の英語と受験の英語 英語の受験では多くの場合、長文問題や作文の出題があります。 学校のテストでももちろんこういう出題はありますが、受験の場合教科書の本文とは違う、見たことのない長文が出題されるため、大変難しい印象を受験生は受けます。 また作文も、学校ではテスト前に出題される候補が示されていたりして、例文を暗記しておくなど準備ができる場合が多いですが、受験の英語で... (続きを読む)
【受験理科のコツ】先入観を減らすメリットとは?
いたるところにある先入観 私たちは普段、すべてのことを一から考えて行動をしてはいません。 多くの場合、「おそらくこんな感じかな」という判断で行動をしています。 そうでなければ大変だからです。 特に習慣になっていることなどは、先入観=「ルーティン化に適した意識」を持って行わないと日常生活を営めません。 たとえば歯を磨くときに、「まず歯ブラシを棚から出して... (続きを読む)
【受験作文のコツ】形式面で半分勝負が決まっている?
受験国語の作文は自由ではなく答えが決まっている 高校受験の国語の出題の中で出てくる作文問題は、短い時間でまとめなくてはならない上にいろいろな条件が課せられているため、苦手な生徒が多い問題です。 「作文が得意な生徒はこういう問題は得意なんだろうな」と思っている生徒が多いのですが、実はそんなに単純ではありません。 もちろん比較的作文力がある方が正答率は高いということは... (続きを読む)
保護者が簡単に実行できる「子どもの理解を加速させるワザ」とは?
よくわからない話 たまにスピーチや講義などで、聞いていても抽象的な内容や主観的な感想ばかりが多くて、何を言っているのかがよくわからない話があります。 おそらく話している本人もよく整理ができないまま話しているのだと思いますが、そういう場合は聞き手も同様に、いやそれ以上に話がわかりません。 私が司法試験で答案の論文を書いていた頃にも、同じような経験があります。 ... (続きを読む)