戻り学習をするタイミング
今の自分の学力に不安を持っている生徒や保護者の方は、
「今までやったことのおさらい(戻り学習)を丁寧にできたらいいのに」という希望を持っています。
しかし実際には、学校の進みに合わせずにそれを徹底してやることはなかなか難しいところがあります。
塾の個別指導では戻り学習に特化した指導も可能ですが、当然のことながら学校では対応をしてくれません。
授業だけでなく課題もすべて現在の内容が中心になります。
ただし、長期のお休みになると時間ができる上に学校の授業の進みが止まりますので、戻り学習をしっかりやる猶予があります。
また定期テスト前などはわずかですが、進みが止まりますのでこの時も復習を中心に対策をすることになります。
自分でできること・できないこと
今は長い学校休校になっているので、もちろん学校の授業もストップしています。
戻り学習をする時間はかなりあると思います。
学校も課題を大量に出してこの時期の生徒の学習に対応をしています。
中には学校の進行を重視しすぎてまだやっていない単元を課題に出している学校も見かけますが、大半は復習の内容が課題に出ています。
効率よく戻り学習をする方法としては
「課題を利用した総合復習法」というのがあります。
このやり方は課題を済ませつつその過程で自分の弱点を強化していく大変効率の良い方法です。
1、まず、復習の課題を順にやっていきます。
2、単に課題をやるだけではなく、課題をやりながら自分が「あれ、これはどうだったかな?」という問題などについて、その周辺を教科書や自分の持っている参考書・塾のワークの説明部分をもう一度しっかり読み直します。
3、やってみてまだ何かすっきりした感じではないものについては、
簡単なまとめメモを作ります。
たとえば
「一次関数の式作り方まとめ」
「1 傾きが不明の問題 2 切片が不明の問題 3 双方不明な問題 4特殊な問題 」
と言った感じで自分の頭で 分類をしてまとめることが重要です。
このやり方は、自分ができる単元や分野について網羅的にやらずにすむので、効率的に戻り学習ができるメリットがあります。
何よりも、自分にわからないことがはっきりするという点が後の学習に役立ちます。
単に課題をやっていくだけだと「ああ、間違えた」で済んでしまうことが多いのですが、要所要所で立ち止まって確認をしていくので、学習の質がかなり高くなるからです。
この時期とても重要なことは、
「今自分にできること」は何かをしっかり見極めると言うことだと思います。
学校が予習の課題をたくさん出してきたとしても、それを自力でどんどんやっていくのには限界があります。
そういう課題については、ある程度以上のものは私たち塾にご相談ください。先取り学習にはやはり塾などの第三者の協力が必要です。
戻り学習や復習はやり方をきちんとやればかなりの部分を自分で進めていけます。
今回お伝えしたような方法もあります。
是非お試しください。
時間を有効に使っていきましょう。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。