【いつでもすぐ集中】野口英世の本当の凄さとは?

新型ウイルス・学校休校・大量の課題・テストだけの登校

 現在すべての大人の人たちと同じく子どもたちも大変な状況に直面しています。

新型ウイルスの問題が発生して、突然の学校休校。

そして学年の終わりの学習は学校でできないままストップしたと思えば、新学年になっても授業を受けられないまま長い休校。

そして大量な課題が出され、それを提出するためにだけ学校に行ったり

あるいは場所によってはテストだけするために学校に登校したり

先生も登校できる先生もいればできない先生もいて、採点もままならない。

 マスコミではオンライン授業がどんどん始まっているような情報を流していますが、実際にはそんなことができる学校は現状ではほんの僅かです。学校現場も本当に大変だと思います。

 その上外出もできない。友達に会えない。メンタル面でもつらい日々が続いているかと思います。

 こんなときは焦らず気楽に過ごすことが大切かも知れません。

必ず明るい日々は戻ってくるはずですから、せめて子どもには心のゆとりを持ってほしいと思います。

でも、もしこんなときにも自分にできることを考えて少しでも学習を進めることが出来たら、それはそれで素晴らしいことでしょう。

無理をする必要は全くありませんが、逆にゆとりを持てれば学習を見直すチャンスもあると思います

 今回は環境が激変しているときでも、平常心で学習をすることができた偉人の話をお伝えしたいと思います。

なぜ野口英世は凄いのか

 野口英世は、「偉人と言えばこの人」と言ってもいいくらい有名な人物ですが、小学生が読む偉人の伝記とは異なった視点で、人間野口英世を見事に描いた本として、渡辺淳一氏の「遠き落日」という作品があります。

 大きな業績を残した野口英世という人物の実像を知ることができる大変素晴らしい内容の本なので、ぜひ一度読むことをお勧めします。

 その中にこんな趣旨の話が出てきます。

 彼は会津から上京したものの、苦学生だったため、医学学校の隣の寄宿舎に小間使いのような立場で居候をして勉強を始めました。

 普通はそのように環境が激変すれば、勉強などとても手につかないはずですが、英世はそんな状況にもかかわらず、勉強にすぐに没頭できたというのです。

 渡米して研究室で研究を始めたときも「いつ眠るのか」と聞かれたというような話が書かれています。

 並外れた集中力と環境への適応能力が彼のずば抜けた研究に向かう力の源だったのでしょう。

 新しい環境の中でも心を惑わせることなく、すぐに勉強や研究に没頭できたということが、やはり偉人の偉人たるところと言えるのではないでしょうか。

 私は野口英世の業績や後世に残した影響ももちろん素晴らしいと思いますが、この研究(学習)への切り替えの能力というものにとても興味を持ちました。

少なくとも私には足りない能力だと思いました。

 そして私と同じく多くの人が、おそらくそれを持つことを切望する能力であるに違いありません。

環境に左右されない実行力

 野口英世はなぜそんなにどんな環境でも学習や研究に没頭することができたのでしょうか。

それは他の人よりも向上心があるだけでなく功名心が強かったからではないかと思います。

言い方は良くないかもしれませんが、「自分の名声をつかむ」ということへの強い意欲が彼を駆り立てていたのは間違いないと思います。

 だから「これくらいでいいかな」ということが少なく、錐のように目標に向かって突き進むことができたのではないでしょうか。

 その目標へ邁進する力が彼の「切り替えの能力」を抜群に高くしていったのではないかと思います。

色々な別のことに頭の中が占められていても、強い目標への気持ちがあったので、「さあ勉強」となれば別の事柄はすべて頭の中から追っ払って、雲散霧消させてしまうことができたのかも知れません。

目標を改めて見つめなおすこと

このようなことはなかなか普通にできることではなく、だからこそ偉人なのですが、

英世の行動を見て、私たちの日常の学習においても改めて考え直してみる必要がある点があります。

1つ目は、強い意志があるということは本当の意味でいつでも自分の大きな武器になるということです。

功名心にしても向上心にしても、何か強く思うことがあれば、環境というものは気にならなくなるのだということを英世の学習や研究の様子は教えてくれます。

環境が悪いということはどんなときでも起こりますが、目標への想いの強さがそれを容易に跳ね除けてくれます。

 学生の場合、「志望校に通いたい」「良い順位を取りたい」という目標があると思いますが、それを強く抱けるかどうかがもっとも重要です。

 この時期激動の環境で、マスコミを始めとする世間が緊急事態を毎日大きく伝えている上に学校にも行けないため、生徒の心の中にあるこういう目標はかなり薄れてしまっていると思います。

薄れてしまっていない人も、実感を持って目標を感じるのが難しくなっています。

ですからこんな状況だからこそ、もう一度落ち着いて自分の目標を見つめなおすのが大切な事ではないでしょうか。

切り替え力をつける

2つ目は切り替えをする力をつけることの重要性です。

生徒が学習習慣を上手く保てないことの大きな要因の1つがこの「切り替え力」のなさにあります。

いままでやっていたことを切り替え、学習に気持ちを持って行ってそれに集中するということ、これが切り替え力です。

英世とは違い、実はほとんどの人が万全の切り替え力を持ってはいません。

もし切り替え力が万全で、いつでも切り替えをスイスイできるようならば偉大なことができてしまうと言うことが英世の例からよくわかります。

とすれば、今後学習や仕事面で大きな成果を出していきたいと思っている方は

この切り替え力にこだわってみるとよいと思います。

 私たちは、次のことに気持ちを向けかえることを漠然と難しいと思っていますが、さっと切り替えてしまっても大半の場合は困ったことは起きません。

 すべて気分の問題です。 

そして気分というのは心の中に厳然とあるという気がしていますが、実はすべて自分が勝手に作り出しているだけのものです。

だから簡単に言うと、こういう事はすべて「気の持ちよう」ということになります。

環境が激変している今だからこそ、落ち着いて目標を見つめなおすとともに、

気持ちを常に切り替えるように意識して、学習習慣を作り直してみるというのは、

今はそんなに対したことではないかもしれませんが、

今後へ向けては大きな意味を持ってくることではないかと思います。

一度考えてみるといいと思います。

 今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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