【学校再開へ向けての準備】今やるべきことと切り替えのタイミングとは?

休校の辛さとオンラインの問題点

 ようやく緊急事態宣言の解除あるいは解除への動きが始まっています。

長い学校休校も段階的に解除されて、学校もいよいよ再開することになりそうです。

 これまで子どもたちは、学校がお休みであるのに外出も制限され、友人とも会えず、ただただ課題を与えられる状態が続いていました。

 オンライン授業が行われた学校もごく一部であるようですが、ほとんどの学校では、まだ課題プリントを大量に配布する形をとっており、子どもたちは先が見えないままプリントを解く毎日でした。

 またオンライン授業が行われている高校や大学でも、「私生活に学校が入ってきたような」新しい流れに、生徒たちはまだ慣れることができないようです。

 自宅で短時間ならともかく6時間も、黒板授業をただ聞いていると言うのは、テレビを見ているのとあまり変わりがありません。

 また自宅であることから、学校へ行って「さあ勉強」というような形と違って、まだ切り替えがうまくできないという生徒の話も結構聞きました。

 これらは今後の課題だと思います。

 同じことは在宅ワークをやっている社会人にも当てはまります。

 政府もマスコミは在宅ワークをかなり称賛しているようですが、実際には自宅が職場といつもつながっているのは、なかなかメンタル的には大変だという話を聞きました。

新しい形の学習や仕事はまだスタートラインにあると言ってよいでしょう。

 すべて悪いと言うのではなく、今後はより人間のメンタルや生活に即したものに変化して適応させていくような工夫が重要になってくると思います。

そして今回のことは、問題点を私たちが知るには良い機会になりました。

 そんな中で、今度は学校への再開への動きが加速しつつあります。

分散登校や短時間の登校がすでに始まっている所も多くなりました。徐々に元通りの学校スタイルに戻っていけるといいですね。

この時期、私たちは何をすればよいのでしょうか?

今やるべきことは?

 塾で生徒を教えている実感としては・・・

生徒たちは、家にいる時間が長くなったからと言って、2倍や3倍も学習に集中できるものではないという印象があります。

 むしろメリハリが無くなって、だらだらと毎日を過ごしてしまう弊害が生じがちでした。

 普通の夏休みなどは、あらかじめ長い休みが来るという事前の予測があり、生徒は計画などもしっかり立てさせられて長期の休みに突入します。

 出校日なども学校が上手く計画をしています。

小学校であればプールや子供会、ラジオ体操などの行事があり、中高生は部活動などもあります。

 長い休みを上手く過ごせるために、子どもたちの生活のペースを維持してくれる要素が準備されているのです。

 でも今回は、突然休みが訪れたことに加えて外出が思うようにできないということがあり、

 更にいつ休みが終わるかがはっきりしないという、かつてない状況がありました。

だから子どもも大人でさえも、ペースをしっかり維持できるというような状態ではなくなってしまいがちだったように思います。

 だから、これだけ長い休みであるにも関わらず

出された課題を十分にやり切っていない生徒も結構いるようです。

一通りやった生徒も、それを更に確認するところまでできている人となるとごくわずかの割合になってくるのではないでしょうか。

 とすると、逆に言えば

この学校再開までの準備期間こそ、自分の学習ペースを元に戻して落ち着いた日常を取り戻すための重要な時期であることになります。

 だらだらとした生活から学校が毎日ある日々へと、急に戻ろうとしてもなかなか難しく

すぐに課題の確認テストなども始まるとすると

ぼやっとしている間に、学習の遅れが大きくなってしまうという危険はかなりあるように思います。

 学校が普通に戻る前に、ペースを取り戻すのがとても重要なのです。

長い休み明けに一定期間勉強のペースを落としてしまって成績不振になるという例はかなりあります。

そうならないように手を打つ必要性は、いつもの長期休みより更に今回は大きなものになっていると思います。

課題の確認、まずはそれをしっかり

 まず課題が終わっていない人はすぐ終わらせるのは当然としても、一回やったという人も、休み明けにテストが予定されるのなら、もう一度確認をしっかり行う必要があります。

 学校の進み方は、正直言って今回は予測が難しいです。

でもどのような形であれ、スムーズな形でスタートをしていくことができるようにするためには、課題を確認しておくことは必須だと思います。

 学校も徐々にスピードを上げていくことはあっても、

最初から遅れを取り戻そうとしてハイスピードになるということは考えにくいので、恐れすぎることもありません。

 私の実感では、一番多いパターンは

①課題に予習が入っていて

②それを含めて休み明けにテストをして再開

という感じです。

 この想定の場合には、今課題を確認することは新しいスタートのための予習確認にもなるので

これこそ今やるべき内容ということになるでしょう。

切り替えのタイミング

 生徒たちにとって、長い休みで崩していた学習や生活のペースを修正して

普段の学校生活へと戻していくタイミングは

まさに今であると思います。

 段階的な再開を学校が計画しているのもこの趣旨だと思います。

自覚がない人が多いかも知れませんが、多かれ少なかれ

今回ペースを知らず知らず乱してしまっている人は多いはずです。

 そういう場合には

長期の休みが始まる前の生活をよく思い起こしてください。

それが一番大切です。

 日本中が大きな変動の波にのまれるような事態というのは

過去では、大喪の礼で学校などがすべてお休みになった時や

東日本大震災の時などがありますが

いずれもその後に

学習ペースや生活ペースを乱してしまったという生徒を見ました。

 子どものメンタルというのは想像している以上に

大きな変動に影響を受けてしまいがちです。

でも生活や学習のペースを上手く取り戻せれば

逆にそのことで心も落ち着いてくるものです。

生活や学習のペースを戻すと言うことにはそういう効果もあるのです。

 今後へ向けて、考えている以上の良い影響があると思いますので、

この時期の過ごし方を一度見直してみると良いと思います。

 今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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