【漢文の正体】漢文の訓読は外国語学習。じゃあ漢作文ってあるのかな?

漢文って何?  中学高校で漢文の学習をしますが、生徒たちは「古典の学習」というくくりで漢文を学習するために、何となく漢文を日本語の古典学習と思って学び始めます。 しかし学習が進むと、中国の歴史的な作品が次々と登場してきて、「あれ?漢文って外国からきたものだったのかな。そういえばレ点とか訓読文もあるし・・・」と言う風にようやく漢文が外国語(中国古典語)翻訳の学習であることに気が... (続きを読む)

【人を動かす力】なぜ劉邦と家康は天下を取ることができたのか?

人を動かす力  私たちは一人一人が独立して人格を持っています。 親子でさえ、親と子どもは別の人格を持ち独立しているので、無理に親が子どもに言う事を聞かせようとしてもそう簡単にはいきません。 これはお子さんを持っている方なら、だれでも思い当たる節があるかと思います。 他人ならなおさらのことです。他人を自分の思うように動かすことなど、基本的には不可能です。  し... (続きを読む)

【本当の科学的思考とは?】なぜ地球は丸いはずなのに、海は「水平線」なのか?月が同じ面をずっと地球に向けているのはなぜ?

それって本当に科学的思考?  私たちは学校教育で「科学的思考を身に付けなさい」とずっと教えられ続けてきました。  しかし昨今の社会の様子を見ると、実際には科学的思考を無視した事ばかり見かけます。特にメディアの情報操作は日々進み、「科学的思考 < 権威者の言う事」というやり方が完全に定着しているように思われます。  1週間前には違う事を言っていたのに、突然「〇〇博士による... (続きを読む)

【ミスを許せない社会】「弘法にも筆の誤り」に隠された深い意味は?

ミスを許せない社会  最近の世の中の傾向として、全般に他人の間違いに対して非常に厳しいという事があるかも知れません。 SNSが発達してきたせいか、ちょっと人と違ったことをやっている人について、何か他人に迷惑をかけてしまうと、多くの人が束になってその人の誤りについて集中攻撃するという現象をよく見かけるようになりました。  確かに人に迷惑をかける事は良くない行動ですが、それ... (続きを読む)

【範囲を表す言葉】「以上」「以下」はその数を含む?では「以外」「以前」は?「以」微妙な使い分けとは?

「以上」「以下」  数学や法学などで範囲を表す言葉として「以上」「以下」と言うものがあります。 たとえば3回以上とか5年以下というような言い回しで使われますが、実際にはどこまでが範囲かという事で混乱をすることがあるかも知れません。 結論から言いますと、「以上」「以下」は基準として示されているその数を含みます。 「以」は物事の基点を表す漢字です。「もって」と読むこと... (続きを読む)

【同訓異字】どっちを使うの?「生かす」と「活かす」

同訓異字  前回「生まれる」と「産まれる」の違いについて記事を書きました。 【意外に知らない同訓異字】「そのアイディアは今朝『生まれた』」「僕の弟が今朝『産まれた』」では「僕は母が25歳の時に『うまれた』」はどっち? この「生」の訓読みについては、よく似たものが別にもあります。 訓読みが同じで意味が違うので同訓異字または異字同訓などと言われるものですが、よくど... (続きを読む)

【意外に知らない同訓異字】「そのアイディアは今朝『生まれた』」「僕の弟が今朝『産まれた』」では「僕は母が25歳の時に『うまれた』」はどっち?

同訓異字  漢字にはたくさんのよく似たものがあります。 そんな中で同音異義語(どうおんいぎご)については耳にすることが多いかと思います。これは「音読みが同じだが意味が異なる語」です。 期間・機関・基幹・器官・帰還・気管のように音が同じでも全く意味が異なる言葉は、日本語にはたくさんあります。*すべて「きかん」と読みます。  同訓異字(どうくんいじ)という言葉は、その... (続きを読む)

【意外に知らない漢字】「あいつ」って漢字でどう書くの?

意外に漢字を知らない  私たちは日々何かを書くときには漢字を使います。 また日常的に漢字を読んでいますから、よほど漢字に抵抗感がある人以外は、日常で漢字が読めなくて困るという事はそんなにありません。 でも、よく使っているのに漢字で書くことがない言葉というのもあります。 たとえば「あいつ」 文章で書く事は稀だと思いますが、会話ではよく出てくる言葉ですね。 ... (続きを読む)

【ペルシャ王の深い言葉】「自分自身を幸福だと思わない人は、決して幸福になれない」

キュロス2世 アケメネス朝ペルシャを興したキュロス2世という人物がいます。 アケメネス朝ペルシャは、世界史を学習されたことがある方はご存じかと思いますが、古代のオリエント諸国を統一した巨大な帝国です。 キュロス2世はペルシャ王国の第7代の王でしたが、古代エジプト以外の古代オリエント諸国(現在の中東地域)を統一してこのアケメネス朝ペルシャを建設した人物です。 その後... (続きを読む)

【教えて先生!】「なぜできないのか?」を全く考えない生徒たち。

「わからない」→「できない」ではいつまでも同じ  学習を進めていて、どうも特定の科目が苦手であるとかある単元がよくわからないとかいうことがあります。 そのときに、もちろんその内容をよく確認して「どこに勘違いがあるのか」「そもそも理解していないのではないか」「ミスの出方はどうか」などを検討することは必要です。  でもわりと見られるのが ①「ここはわからない」→確認を... (続きを読む)