学校ごと非常に大きく異なる進み方
学校休校が開け、普段の学校生活が戻ってきました。
久しぶりの学校で生徒は少し疲れ気味ですが、学校生活のペースはすぐ取り戻せるでしょう。
しかし学習のペースについては、なかなか簡単に行きそうもありません。
前にも記事にしましたが、
思った以上に学校の現場も、対応が大変なようです。
というのは、緊急事態解除の時期が県によって異なるので、その時間差は当然あるとしても
現段階で、前学年の復習をゆっくりやっている学校もあれば
すでに新学年の単元が2つ終わりテストをしている学校もあるというような状況が見られます。
単元数で言うと最大で3単元~4単元も進みが違います。このようなことは、過去にはもちろんありませんでした。
学校間の進度の格差、先生間の格差が大き過ぎます。
住んでいる地域により、ある程度は進み方の基準を設けているのだとは思いますが、
その差の大きさにちょっと驚かされます。情報交換などはしないのでしょうか。
ゆっくり過ぎる学校については、今後どうやっていくのかが心配ですが、
それよりも速過ぎる学校について、危惧を覚えます。
中には生徒の理解に関わらず、形だけ進むようになっている授業もあるように感じます。
休校中の宿題として出したというだけで、もう授業を進めたことにして次へと進んでいる感じさえすることがあります。
こうなるのには理由があります。
でもこれが、すべて学校の先生方の責任とも言い切れない気はします。
国や県が本年度につき、これから最終的にどういう予定で指導や受験を行っていくべきかの基準を明確に示していないので、現場でも対応が上手くできないのだと思います。
私の知る限りにおいてですが、実際「受験についてどうするか」は、行政もまだはっきりと決められない状況なのではないでしょうか。
また、「緊急事態が再度あるかもしれない」などと考えていて、先読みができないのかも知れませんが、
そうであっても、
「この状況が続いた場合は、受験までに学習する単元を少し制限する」とか
「万が一再度の休校があったらこうする」とか
複数の指針を暫定的でもいいので示してくれれば、全然違ってくるとは思います。
緊急事態宣言に伴う諸政策についても、スピードを持って対応することや危機管理が全くなされていないので、期待する方が無理かも知れませんが、
このままだと、学習内容の消化不良が起こる学校と
逆に、学習単元をこなしきれずに終わってしまう学校が出てくる恐れが大きいと思います。
もう6月になっているのですから、受験期のことまで想定して展望を示してほしいところです。何か起これば修正をすればいいのです。
指針が立てられず現場任せになれば
結局子どもたちの学習にしわ寄せが来てしまいます。
それだけは避けてほしいものです。
自分のペースを取り戻すことが重要
行政や学校の事情がどうであれ、生徒は必ず学校の先生の評価を受け、それが受験などに影響してくるというのは動かない事実です。
だから生徒自身が、環境がどうであれ力を発揮するようにしていかないといけません。
そこで今の状況で、生徒はどのようなことに注意していけばいいかということについてお伝えします。
第一に生徒がまず考えなくてはいけないのは、とにかく以前の学習ペースを取り戻すことです。
学校休校があまりにも長く、そのために学習をしっかりやれたかどうかによる差が大きいものになっている可能性があります。
休み期間に学習をしっかり継続できていた人は、それを生かしてアドバンテージを得るチャンスだと思いますが、
実際には、なかなか上手くやれなかった人の方が多いと思います。
休み期間の学習に自信がない場合には、まず休み期間の緩いペースを一新することを意識するようにしてください。
そのままペースを上げられないでいると、
例年と異なりテストの回数も少なくなる上に、先生に評価をしてもらえる期間も短い今年は、
急激に成績を落としてしまうという危険もあります。
「特別な状況だから」という意識を捨てる
第二に重要なことは、
「特別な状況だから」という意識を捨てて、学習を考えていくということです。
「こんな状況だから、みんなそんなにやってないだろう」
「緊急事態だからやらなくても大丈夫」
というような意識をそのまま持って、学校再開後も過ごすことは、
今後皆が意識を切り替えてくことを考えると良くありません。
もちろん大人だけでなく、子どもにとっても今回は大変な事態でしたので
なかなか気持ちの切り替えが難しい面もあるかもしれません。
でも学習については、本人が「学習を進めていこう」という意識にならないとペースを取り戻すことはほぼ無理です。
そのためには、受験や進学といった未来のことを考えるなどモチベーションを上げることを考えて、
そのためには、「今切り替えて勉強を頑張っていこう」
という意識になることが大切だと思います。
あまり良い言い方ではないかもしれませんが、
「何があっても受験はやってくる」のです。
そして学校や県が、緊急事態の影響があったからと言って受験を甘くしてくれるということありません。
意識を向け変えて一日も早く良いペース、いや以前以上のペースにしていってほしいと思います。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。
学校間でこんなに格差があるとは、驚きました。今後の指導に生かせてゆきたいと思います。ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
学校間の状況には私も驚いています。生徒のことを考えると教師にはフォローのための注意が必要な時期のように思います。