【情報リテラシー】意識しないと見過ごす「情報操作」

私たちは簡単に騙される

 最近アマゾンを差出人とするメールが頻繁に来るようになりました。

ただ、そのすべてが

「アカウント所有権の証明」とか

「セキュリティー警告」とか

「クレジット情報が確認できません」といった文面のものです。

そうです。

いわゆる詐欺メールです。

今時詐欺メールなど珍しくはありません。

 ところが巧妙なことに

差出人はAmazon.co.jpと表示されるため

最初は、不審に思いつつも

「ひょっとして本物?」と思ってしまいました。

 しかしすぐに

「アマゾン、詐欺メール」で検索したら

すぐにたくさんの詐欺に関する情報が出ていてヒットしました。

それで

「ああ、新手の詐欺か」とわかりました。

*情報:(iphoneの場合)差出人をクリックしてアドレスを確認するとwbgo@amazon.co.jpなどという、いかにも不正なアドレスが出るのでそれでインチキだとわかります。

たまにAmazon.co.jpではなくAnazonというのがあったりして爆笑したりもしますが・・・。

 でもネットについての知識がない人や

まだ利用し始めて間もない人であれば、

簡単に騙されて

個人情報を打ち込んでしまうというような事態が、起こるかも知れません。

「日常的な場面で、簡単に騙されて被害にあう」

いつの間にかそんな時代になっています。

ひと昔前とは違う

 詐欺の方法もどんどん進化しています。

ひと昔前は

普通に受け取れば

「おや?」と気づけるような、わかり易いレベルのものが多かったのですが

最近では

うっかりすれば危ないことが

本当に多くなりました。

 私は仕事柄インターネットについては、それが世界に現れた一番最初の時代から利用しているので

余程騙されにくいと思っていますが

 それでも

最近は、上記のような検索なしでは

真実が見抜けないような巧妙なものが多くなりました。

 たとえば

インスタグラムで

「国連軍に所属していて、紛争地域に派遣されているという軍医」を名乗る人から

英文のダイレクトメールが次々と来て

最初に、普通の儀礼的挨拶を送っただけで

職業、住んでいる地域、年齢などを

まるで取り調べのように聞いてくるので

「あれ?」と思い始めて

ネットで検索をしました。

すると、同様の事例が結構報告されていて

これは「軍人を名乗る国際ロマンス詐欺」というものでした。

 もっとも私の場合は、個人のアカウントではなく青雲学院の公式インスタグラムですので

フォローをしていただいた場合は方針として、基本的に明らかに問題がある場合以外は、広範にフォローバックをさせていただいています。

そのためこの話も、男女双方の軍人を名乗る方から同様の事例が複数発生しました。

到底「ロマンス」などとはかけ離れた場面でしたので、検索の結果を見て大笑いしてしまいました。

そして言ってくるセリフもほぼ同じのため、明らかに詐欺の手法だと確信して

「ああ、SNSのこんな詐欺もあるのか」と納得しました。

 しかし、一番最初にメールが届いたのは世に事例がまだ少ない頃で

この詐欺については情報が少なく(今はネットに情報がたくさんあります)

正体を知るには時間がかかりましたので、

当時は、誰もが簡単に騙されてしまいそうになる危険のある話だったのではないかと思います。

 今も新規にフォローバックすると、定期的に新しい軍人と名乗る人からこのタイプのダイレクトメールが来ますが、文面がほぼ似ているのですぐわかります。

*花や自然の何でもないきれいな写真ばかりのインスタページやフェイスブックで「国連軍や米軍の軍人」だと言うのが特徴です。ご注意ください。

本当にちょっとしたところにも詐欺が隠れているので

注意が必要です。

詐欺だけが情報操作ではない

 このような詐欺の場合には

必ず「お金を出す」という場面がありますので

気をつければ情報が少なくても

騙されないということが可能な場合がありますが

 情報を公的に流す「情報の送り手」が

意図的に「情報操作」をする場合には

受け手はもっと気づきにくく

さらに厄介な事態が起こります。

 ご存知のように

人類に社会的権力が初めて発生して以来

インターネットが発生するまでの

実に長い間

情報は一部の人々が独占して

情報操作をされていても

大多数の人はそのことに全く気づかず

誘導されて色々な不利益を被ってきました。

 そして最近では

マスコミによる情報操作が

時に行われているということについて

多くの人々が実感として認識している状況になりました。

 でもありがたいことに、今はネットによって

そういう情報格差というものは、劇的に解消されつつあります。

情報操作があっても、ほとんどが後日必ず白日の下にさらされるようになっています。

 しかし、後でネット上で

情報操作がされていたことを知ることができるとは言え

ニュースの第一報が流される際には

「まさかそんな嘘を流したりしないだろう」という

性善説によって

私たちは情報を受け取ってしまうので

何回も誤った情報に踊らされることも起こります。

 最近では

ネット上に流れている情報と

マスコミが流す情報の内容の違いが

日々広がって来ているだけでなく

「決して報道されない重要なニュース」も

日に日に多くなってきています。

 だから、情報源をできるだけ多く持たないと

これからはもっと危険なことが起こるかも知れません。

詐欺の場合に、ネット検索で詐欺の確証を得るように、

「偏った情報」や

「情報操作」にも負けず

私たちが情報リテラシーを持つためには

情報源をできるだけ多く持つということが

一番重要なことなのだと思います。

本当は残念な事なのですが

流された情報をまずは「本当か?」と疑って

別の情報ソースを探してみるということをお勧めします。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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