【聞き手の求めているもの】「正確な話」はよくわからない。

  結論がはっきりしない答弁  よく国会答弁などを見ていると、大臣に代わって事務方の官僚が出てきて答弁をしていることがあります。  でも大体は「イエスかノーか」「要はどうなの?」と言いたくなるようなはっきりしない内容の場合が多いです。 「間違いを回答することはできない」 「正確な回答をしなくてはならない」 という趣旨から、あのような答弁になるのだと思い... (続きを読む)

【項羽と劉邦】不公平が為政者にもたらすもの

 項羽:漢の国を創設した劉邦と天下を争って敗れた楚の武将。  始皇帝で有名な秦を滅ぼすための軍を率いて大きな勢力を作り西楚の覇王を名乗った。軍事的には圧倒的に有利であったにもかかわらず、最終的には劉邦の漢に敗れてしまう。最期の時に述べられた「四面楚歌」の言葉は、現在も周囲が敵ばかりで助けがないことを表す言葉として使われている。  対照的な項羽と劉邦  「項羽と劉邦」の話... (続きを読む)

【好奇心】「興味を持てる」という能力

勉強に関心が持てない生徒の背景  勉強の時間になると、目を輝かせて学習内容に集中する生徒がいます。 他方、何となく集中を欠く者もいます。 そして中には、勉強自体に関心を持てない様子の生徒もいます。  同じように机に向かっていても 生徒の学習に対するスタンスは色々です。 なぜこんなに違いが出るかというと これまでの学習生活で、勉強がよくできたのか... (続きを読む)

【合格発表】 合格・不合格は始まりに過ぎない。

高校入試制度は場所により相当違う   公立の高校入試の合格発表が行われて、進路が決まっていく時期を迎えています。  中学受験などをしていない生徒にとっては、高校受験が初めての大きな岐路になります。  試験である以上合否は当然あるのですが、弱冠中学3年生の子どもが、不合格の結果を平然と受け入れられるはずもありません。  さらに公立高校の受験制度は住む県によってもだいぶ異なっ... (続きを読む)

【教師向け指導のコツ】勘違いしていませんか?その生徒のこと。

わかりたいと思う気持ち  教師は生徒を評価することを日常的に行う仕事です。 だからその言動が生徒の心に大きな影響を与えてしまうこともあります。  もう20年以上前になりますが、私が自分の塾を始める前に講師をしていた塾であった話です。  こんな生徒がいました。  彼は、ある中学校でかなり悪い生徒という評価を受けていて、学校も行ったり行かなかったりを繰り返してい... (続きを読む)

【アウトプット対策】知っていますか?「自分がどんなときにミスをするのか」

ミスはいつ出るのか?  およそテストというものには、ミスがつきものです。  勘違いして覚えていたというのであれば、それは勉強不足であきらめもつきますが、 うっかりして書き間違えたとか、たし算の計算ミスをしたとかいうケアレスミスについては、後悔しか残りません。  だから、何としてもミスは防ぎたいと思うのが、学習する者すべての心情でしょう。   ミスはいったいどんな時... (続きを読む)

【わかる喜び】「わからなかった事がわかるようになる」劇的な変化

わからない辛さ  どんな方にも、思い当たる事があるかと思いますが 何かを知ろうとしているのに 時にすっきりと理解ができない事があります。  例を挙げて説明しましょう。 たとえば、あなたが新しい機械を手に入れたとします。 それはとても便利なもので 一刻も早く使いたくて あなたは操作を始めます。  ところが、説明書がありません。 ボ... (続きを読む)

【課題の分離】「出来ること」と「してはいけないこと」

「課題の分離」  オーストリア出身の心理学者アルフレッド・アドラーは、フロイトやユングと並び欧米では有名な学者で、個人心理学(アドラー心理学)の創始者です。  近年「嫌われる勇気」 岸見 一郎氏・古賀 史健氏著 によってその考え方が紹介がされ、大変話題になっています。  そこで注目すべき考え方として「課題の分離」というものがあります。  「課題の分離」... (続きを読む)

【それって本当?】知らずに頼っているステレオタイプの思考

知らない間に他人の思考に依存  私たちは何かについて考える時に 自分の考えをしっかり持って結論を出せることもありますが、 そうでなく漫然と他人の考えに依拠してしまうこともあります。  そんなとき多くの人が気づかずに頼っているのが、実はステレオタイプの思考です。  ステレオタイプというのは、多くの人が抱いている固定観念や先入観や思い込みで物事を1つの方向で判断... (続きを読む)

【教師向け指導のコツ】生徒にとって「最高の教師」とは誰なのか?

優秀な教師=最適な教師とは限らない  「教師に必要な能力を挙げて」と言われれば 学力やわかりやすい説明をする力、コミュニケーション能力、リーダシップを発揮できること、巧みな話術など多岐にわたるのではないかと思います。  では、そういった能力をすべて兼ね備えた教師が、常に生徒にとってベストな教師でしょうか?  普通に考えると、当然すべてのジャンルで高い能力を持って... (続きを読む)