【情報リテラシー】「騙されないための基本」情報は必ず異なる複数の発信源から取得する。

情報媒体をいくつ持っていますか?

 あなたがニュースを知るときに、あなたはいくつの媒体からそれを得ていますか?

今は多数派はテレビ+ネットニュースあたりかもしれませんが

おそらく現在でもテレビと新聞という方も結構いるのではないでしょうか。

 では、お尋ねします。

「もしテレビが、偽った情報を流していたらどうしますか」

この質問に対してあなたは

「そんなことはあり得ない。学者の先生も登場するし記者がレポートを実際にしている」

「もし誤ったことを言っていても、新聞やネットニュースで別に確認できる」

そう答えるかも知れません。

そして、「複数のメディアで情報を取っているから間違いはない」

そう言うかも知れません。

 しかし最近のメディアの活動を見ると、それは必ずしも安全とは言えないやり方になりつつあるようです。

クロスオーナーシップ

 クロスオーナーシップという言葉があります。

これは、同じ資本がテレビ・新聞・ラジオなどのマスメディアを所有することを言います。

日本では海外と異なりこれが禁止されていません。

したがって〇〇テレビと〇〇新聞や〇〇放送は、すべて同一の所有者がオーナーとして資本を有しており、

メディアはこれほどの社会的影響力がありながら、私企業であるため

表現の自由の名のもとに、どんな内容の報道も関連のメディアすべてで自由に行うことができます。

 独裁国家やファシズムの下では情報機関がすべて統制されてしまうため、マスメディアの集中排除をすることは大変重要なことですが

「先進国では我が国のみ」と言っていいくらい、クロスオーナシップは世界各国で規制されている一方、我が国では規制がされていないのです。

クロスオーナーシップなどのメディアの問題点については、こちらに詳しい情報がありますので興味のある方は見てみるといいですよ。

「国民の知る権利を守る自由報道協会」 https://www.free-press.or.jp/

ニュースソースを扱う第一次機関が同一

 ニュースと言うと多くの方が、それぞれの新聞社の記者がそれぞれ足を現場に運んで記事を書いていると思っているでしょう。

もちろんそれもありますが、毎日そんなことをしていては地方の新聞社などはとても記事が埋まりません。

そこで通信社というものがあります。

我が国では共同通信社と時事通信社という大きな通信社があり、メディアのほとんどがここから記事の配信を受けています。

お気づきの方もいるかもしれませんが、全国のニュースの内容はどの新聞社のものもネットニュースもほとんど同じ内容になっているのは、このためです。

 もちろんそのこと自体が悪いわけではありませんが、世界の報道機関はこのような大きな通信社の存在によって、実質特定の発信源から情報を受け取って配信する下請けのような意味合いがあります。

だとすると、世界の通信社を資本的に支配する存在がいれば、それこそ世界中の報道を動かすすこともできるのです。

ここでは詳しくは触れませんが、そういう資本支配をしている存在は実際にいます。

 だからニュースソースを扱う第一次機関が同一になっていることを、まず私たちは知らないといけません。

現に最近はこういった通信社が、偏りのある誤報を流したことが表に出た例もありました。

「報道しない自由」というものによって、近年メディアの報道への信頼度は著しく低下していますが

それは単に一つの新聞社の問題ではないのです。

すべて発信源が同じ

 ここまで読まれるとお気づきになったかと思われますが

テレビや新聞、ラジオ、そして最近ではネットニュースも

その発信機関こそ異なるものの、実質的な発信源は1つであることが多いのです。

だから私たちが「複数の媒体を利用しているから安心」と思っているのは

実は大きな勘違いであると言えます。

 大きな資本支配による報道グループの情報を、ただ握らされているに過ぎないことも多いのです。

「日常的にはそれで構わない」

そう思われる方も多いかも知れません。

しかし正しい情報を得ることをあきらめるのは、お勧めできません。

 第二次大戦下でファシズムの嵐が吹き荒れた国々では

まず情報が統制されて、

私たちは、自由に正しい情報を得る道を完全に断たれてしまいました。

そのためにどんなことが起こったかは歴史が証明しています。

正しい情報を得ることができないという事は、そういう危険を常に伴うのです。

進んで正しい情報を得る道を探るべきです。

まだSNSは生きている。

 ではどうすればよいのでしょうか。

一つの手としてはSNSや動画サイトの利用があります。

最近SNSや動画サイトにおいても

その運営主体がプラットフォームとしての地位を捨てて、思想統制をするようになりつつあるので、十分な情報を得られないことも増えてきましたが

それでもマスメディアと異なるのは、「一個人が情報発信をしている」ということが挙げられます。

個人の発信をすべて統制するのはなかなか大変です。

だから正しい情報を、今でもたくさんWEB上に見つけることができます。

 そして、いろいろな投稿を読んでいけば

自然と「正しい情報は何か」に気づくきっかけを得ることができます。

娯楽や日常の事にだけSNSを利用する方が、現在は圧倒的に多いようですが

政治や社会の情報を得るためのSNSや動画サイトの活用も始められることを、ぜひお勧めします。

今やマスメディアの情報はほとんどあてになりません。少し昔とは全く変わってしまっています。

その事実を考えると、情報を受け取る一人一人の意識を変えていくことの重要性を感じずにはいられません。

 今ならまだ、真実の情報を得るための手がかりを得ることができると思います。

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