【情報リテラシー】偏向情報を見抜くための技術とは?

たくさんの情報を集められる時代

 今はスマホやタブレット1つで簡単に

あらゆる情報に触れることができる時代になりました。

大変素晴らしいことです。

 何か困ったことがあれば,すぐググれば(googleなどで検索すること)

いつでもその検索ワードに関する膨大な情報を確認できます。

もちろんその情報は、裏付けがされた正しいものであるとは限りません。

だから鵜呑みにしてはいけませんが

 少なくとも判断材料となるたくさんの情報が目の前にあるというのは

本当にありがたいことです。

 またその判断についても、SNSをやっていれば、

様々な人がそれに関してどう考えているかということも、一瞬で知ることができます。

 たとえばツイッターで

知りたい情報について検索をかければ

それについての膨大な意見を読むことができます。

自分の判断の参考にすることが可能です。

本当に正しい情報は何か

 でも本当に正しい情報を知りたいというときに、

必ず正しい情報にたどり着くことができるかというと

それはまた別の問題です。

 情報の量が多いことが、直ちにその情報の正しさを表すものではありません。

たとえば

第二次大戦中の新聞報道は

敗戦が濃厚になって以降も、ほとんど正しい事実を伝えなかったと言われていますが

当時の国民は、繰り返されるたくさんの戦勝記事を信じていました。

そしてそれを前提に、考えを組み立てていたので

情報量はたくさんあっても

正しい情報がほぼ存在しないその状況下では

 いくら判断力がある人でも、正しい判断をすることは大変難しかったに違いありません。

 マスメディアの持つ力というのものは、

この時代から、人々の思考に対して大変な影響を及ぼすものであったということです。

 そしてもし、

これを遥か昔の歴史の話として回顧していられるなら

私たちはもっと幸せだったかもしれません。

 しかし残念ながら、現実は繰り返されるようです。

 現代でも情報を流通させる者が、偏った情報を流すことがあるというのは

ごく当たり前のこととして、私たちは考える必要があるようです。

 本当に正しい情報を探すということが、思った以上に大変なことであるのは

情報量が膨大になった現代でも変わらないのです。

情報の偏りに気づくヒント

 たとえば

テレビで繰り返し行われる報道の内容を見て

ネット情報を検索して

ツイッターで人々の考えを検索して見たり

Youtubeを見たりしたら

すべて「A」という情報が主流を占めていたと判断して

自分は「A」が正しいと思うという結論を出すとします。

 でもその場合に「A」が必ず正しい情報かと言うと

残念ながらそうとは限らないと思います。

 最初に「A」が正しいという前提で見ていくと

ネットというものは検索の言葉次第では、「A」に有利な内容ばかり出てきたりするようになっているからです。

人間は「一旦印象的な情報から仮説を立てると、なかなか自分の考えを疑わなくなる」

という傾向があると思います。

最初に印象的な情報をテレビで得てしまうと

それに引っ張られてしまうことが多いのは、このためであると思います。

 だから、正しい情報を知るための一つ目のヒントは

「すぐに情報についての考えを決めない」

ということです。

「A」もあれば「B」もあるかも知れないとして

先入観なく探りを入れていくようにするのが良いと思います。

信頼度を自分で決める

 もう一つのヒントとしては

「複数の考えを提示しない情報発信は怪しいと考える」

ということです。

 情報を発信する媒体は

昔と違ってたくさんあります。

テレビ、新聞、ラジオなどのマスメディア

ウェブ上のさまざまな検索

公的なステートメント(マスメディアを通さないある程度ダイレクトなものを指します)

ツイッターなどのSNS媒体

ウェブ上の掲示板

挙げていけばきりがありません。

 その中で

一方方向の意見ばかり流していて

反対意見が取り上げられていなかったり

反対意見が極めて少ない場合には

その情報には疑いを持った方がいいかも知れません。

 簡単に言うと

情報を取り扱う側が恣意を介入させると

「意見の発表」と「事実の情報」を簡単に同じもののように見せかけてしまうことができるということです。

 事実を伝えるように見せて

その実、意見を述べているという例は極めて多く

それが、私たちが情報操作によって

考えを誤ってしまう一番の原因だと思います。

 だからそれを見抜くには

「反対意見がしっかり提示されていること」

これを確認するのが一番なのです。

 ツイッターをやっている方は知ってみえる方も多いかもしれませんが、

類似のテーマについて

検索ワードを少し変えるだけで

そこに出てくる意見が180度違うことがよくあります。

 人々の考えは様々なのだと実感させられますが

 もし1つの場所のみ見て、それで判断をしようとした場合には

他の考えなどはないように感じてしまうかもしれないと思います。

 そうすると、特定の集団が大量のツイートをしていたのではないかと言われる事例も過去にあったようですので、簡単に誘導されてしまう危険もあります。

 この場合には、

検索した場所のツイートを読んで

「あれ?同じような意見ばかりが続く気がする」

「他のワードでも検索してみよう」

そういう発想ができるということが大切です。

 情報の正しさは情報量が多いかどうかによって決まりません。

しかし現代では情報量が圧倒的に多くなったので

毎日膨大に一方方向の情報が流されているというような状況もよく目にします。

そういう状況の中では、どうしても「多い情報=真実」と誤信をしてしまいがちです。

正しい情報を見抜く力というものが、昔よりも数段高く求められています。

 その意味では

今ほど情報の取り扱い方が重要になった時代もないかも知れません。

多数の情報を目の前にすると

「皆が言っているみたいだから」

「世の中ではこう言われているみたいだから」

と思い自分の考えに自信が持てないのは無理がありません。

しかし現代も(おそらく昔も)

圧倒的多数の情報が

偽情報だという可能性は十分あることを頭に入れておくべきです。

膨大な情報の洪水の中で、正しい情報を得ていくために

自己防衛としての情報リテラシーを身に着けることが、より必要になってきているのだと思います。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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