【情報リテラシー】油断大敵。21世紀の山賊たちにご用心。

ショートメールにまで詐欺?

 スマホを使っていると、いわゆる詐欺メールが来るのを避けることは、今や難しくなって来ています。

 個人情報自体も、そもそもプラットフォームの企業はもちろん

買い物や何か通信的な行動をするたびに、色々な所で収集されてしまっている上に

時々管理している企業から大規模な個人情報流出したというようなニュースがあったりして

クレジットカード番号などの重要な情報はともかく、そういうレベルに至らない情報は、

かなりの部分誰かに取得されてしまっているのかもしれません。

 今日こんなショートメール(SMS)が来ました。

「ご利用料金のお支払い確認が取れておりません。本日中にNTTお客様サポートセンター ○○○○○○○○迄ご連絡下さい」

 詐欺メールには慣れている私も、ショートメールでこんな文面が来ると

「おや、支払い漏れがあったかな?」

ついそう思って、番号をクリックしそうになります。

しかし念のため、この文面をコピーして検索エンジンの検索窓に貼り検索したら

案の定ショートメールで多発している詐欺でした。

NTTを堂々と名乗っているため少し驚きました。

詐欺メールの進化

 ここ数年メールを使ったネット上の詐欺が

以前に比べて格段の進化を遂げました。 

私は個人のメールアドレスは10近く持っていますが、

それらには受信拒否などの対策が十分に講じてあるので、さほどこういったメールが来ることもないのですが

営業で使っていて公開しているアドレスについては、そういうこともできないため

実にいろいろなメールが来ていて、かなり興味深い観察ができます。

 たぶん詐欺メールのバラエティを、私ほどたくさん知っている人も少ないかも知れません。

多い日では詐欺メールだけで一日100通近く来ます。

営業でアドレスを公開している事業所ではどこも同じかも知れません。

そしてこれらは毎回アドレスを変えて発信してくるので

受信拒否をドメインについて実施しても

またすぐ形を変えて送ってきます。

 「敵もあっぱれ」という感じです。

一時期多いのはアマゾンの名を語り

「アカウントに異常が発見された」

「支払いが取り消された」

「カード情報が更新された」

などという文面で

いずれも詐欺サイトへのクリックを誘導して

その後そのサイトで金銭を騙し取るという手順のものでしたが

 最近ではグーグルや楽天などの名を語るものの増えてきました。

たとえば私は事業でも個人でも、アマゾン、グーグル、楽天いずれも利用をしているため

もはや真正なメールが来てもそれらを信用することが全くできません。

アマゾンやグーグルなどにとっても迷惑なことでしょうが、

 私はいつも、メールにあるアドレスは全く開かず、即削除をします。

そして、自分からWEB上あるいはアプリ上のアカウントを開いて

送られた内容が真実かどうかを確認するようにしています。

クレジットカード会社を語るクリック詐欺

 クレジットカード会社を語るクリック詐欺も

最近非常に増えてきました。

自分が取引をしていないカード会社の場合は

詐欺だとわかりますが

取引しているカード会社を語るメールの場合は

結構ドキッとします。

「あなたのアカウントで不審な支払いが検出されました」

「リスクが高いIPもしくは設備で何回もログインが確認されました」

などと書かれていれば

結構心配になります。

 しかし以前にも何回も記事にしたように

その文面をブラウザの検索に打ち込んでみれば

大半の場合

「詐欺サイト」「詐欺メール」「クリック詐欺」「フィッシング詐欺」などの情報を大量に確認することができます。

最初の頃は何回か危くクリックしそうになりましたが、今はそんなこともありません。

同様に宅配便の連絡を語るラインやメールなどでも

詐欺が横行しているので注意が必要です。

日本に住んでいても安全ではなくなっている

 今の時代、ネット上で買い物をすることや

クレジットカードで支払いをしたり、宅配の荷物の情報をネット上で連絡してもらうことは

日常茶飯事になりました。

 日本は昔から治安が良く

犯罪検挙率も高く

世界有数の安全な国と言われていました

実際粗暴犯などは今でも検挙されることが多く

日常の暮らしで身体の危険を感じるような場面はあまりありません。

 しかしインターネットは自宅のパソコンや

個人が持っているスマホが

世界とつながっています。

だから危険は無限に起こりうると言っても良いでしょう。

 そして残念ながら

これだけ詐欺が横行しているのに

一向に減らないのは

騙されてしまう人が後を絶たず

警察の取り締まりが十分のできていないということになります。

山賊がいる昔と何も変わらない

 警察の方は日夜努力をされていると思いますが

国境を越えた取り締まりが必要であったり

発信元を探す困難さもあったりする上に

新しい犯罪に対して、政治がしっかり介入してこれを防止していくというような

大きな対策が一向に十分にされないので

いつまでたっても無法地帯のままになっているのだと思います。

 国民を守るという目的を果たすために断行ができる政治家でなければ、そういう改革は難しいのでしょう。

今の政治家にそれを期待するのは酷かもしれません。

 私たちは時代劇を見て

峠越えをするときに山賊が出る場面を見ると

「ああ、昔は怖かったんだな」と思いますが

今もインターネット上には

同じか、あるいはそれ以上の無法地帯が存在します。

「お上の手が届かない場所」と言えば、何か恰好がいいかもしれませんが

要は捕まらずに大きな利益を上げている犯罪者だらけだということになります。

 私たちは、実はそんな社会で暮らしているのです。

だとすると自分自身で防衛をしていくしか方法はないのだと思います。

 またこういう詐欺への対抗策については、稿を改めて記事にしたいと思いますが

いずれにしても

世の中は信頼関係のある相手ばかりではないということを

ネット社会では強く意識して行動することが

今後さらに重要になってくると思います。

今後も皆さんのお役にたつ情報をアップしていきます。

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