テストまでに実現できることを想定する
学習をしていくのにあたり、誰もがまず目標を立てるわけですが、この目標の立て方はやり方を誤ると逆効果の場合があります。
たとえば、次の数学のテストで8割の得点を取る目標を立てたとします。
現在の実力が平均点を超える程度の力があり、6割以上を得点できる力を持っている場合の目標としてはありかと思いますが、
もしいつも平均点に届かない、あるいは4割程度も得点できないという場合には、この数値では目標を立てたことにはなりません。
実現可能性が極端に低い目標を設定することは、夢を語っているのと変わらないからです。
「すべての人に無限の可能性があるはずでは?」ということをこういう場面で持ちだす人もいますが、それは想定する場面が違います。
人には確かに無限の可能性はありますが、それは次のテストまでに実現できる蓋然性のことではないのです。
自分の中で目標を明確化できているか?
達成可能性の低い目標は、それが実現できないという問題だけでなく、当人が結果を見てその後やる気を失ってしまうという弊害も生じさせます。
あまりに簡単な目標もどうかと思いますが、
できる範囲で目標を立てて、それを達成したら次のステップへというやり方がベストだと思います。
私たちは、テストが終わった時のカウンセリングで
「次は何点を狙う?」という質問をすることがあります。
具体的に数字をはっきりさせて目標を明確化することが、次へ向けてより準備をしやすくなるからです。
この時に、いつも「満点を目指す」という生徒は(実際の状況にももちろんよりますが)自分の位置と見据える未来の位置がよくわかっていないことがあります。
「あと10点アップしたい」というようなことを言う生徒は、他から見ると物足りない感じもしますが、
結局目標を上手く達成できることが多いように感じます。
だからまず各教科で前回より「あと10点」上げるのに必要なことを具体的に考えてみましょう。
それが実際に「効果を上げる現実的な計画」なのです。
ぜひお試しください。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。