現在完了形経験
英語の現在完了形には「経験」の用法があります。
これはhave + 過去分詞で「〜したことがある」の意味を表す用法です。
他の継続や完了の用法よりも、日本語としては分り易いのですが
1つ誰もが「おやっ」と感じる言い回しが出てきます。
それは have been to 「行ったことがある」という言い回しです。
元々現在完了に文を変える場合
たとえば I play tennis.なら、have + 過去分詞を使い
I have played tennis.になるので
当然 その決まりなら、
私は京都へ行く I go to Kyoto.は
I have gone to Kyoto.になると誰もが思いますが
これだと普通には「私は京都へ行ってしまった」になると言うのです。
ここが語学の厄介な所で、純粋に論理だけではないのが文法というものなのでしょう。
have been to
そして「〜へ行ったことがある」はどう表現されるかと言うと、それはhave been toとなります。
そこでますます謎が深まります。
その言い回しだと、元の現在形にしたら
I am to Kyoto.が「私は京都にいる」になってしまうからです。
論理的思考をする人なら必ずこれに違和感を持つでしょう。
でもその事はどの教科書にも説明はもちろんありません。
だから指導者はとにかく暗記しろと言うことになっていると思います。
be to の謎
be動詞には(そこに)「いる」という意味があるため、元々の文がI am in Kyoto.ならまだわかりますが
be to のような言い回しは.仮定法などで出てきたり、特別なイディオム的な形で出てくるのみかと思います。
だとするとtoの説明がつきませんが、toの意味としては、
これから向かう「へ」がポピュラーなものの
そこに「既に着いた意味」で、日本語にはないニュアンスの、「京都にやって来て着いている」というイメージの「いる」をam toが表しているのではないかと思います。
だから現在完了では、「行ったことがある」になるのでしょう。
英語が語学であって「ここから先は暗記」になる事はよくあるとしても、
少し深く「なぜ?」を考えるのも面白いです。
そういう脇のイメージングがかえって英語の実力をアップさせるようにも思います。
指導する人も学習する人も一度その事は考えてみるべきです。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。