【英文法七不思議】出来ていたのに単元が変わるたび忘れる「3単現のs」

3単現のsとは?

 中学英語で混乱を生じやすいところはいくつかありますが、3単現のsなどは代表的な間違いポイントではないかと思います。

 これは、主語が三人称(私が一人称、あなたが二人称、それ以外が三人称)の場合で、単数で現在形の場合には、動詞にsやesがつくという文法事項です。

この言葉を略して3単現のsと言います。

 ただ、文法が得意な生徒でない場合には、このような用語を言った時点で、もうさっぱりわからなくなります。

だから学校とは異なり、私たちはこのような用語はほとんど使わずに教えます。

一番簡単な覚え方

一番簡単な覚え方は、sがつかない場合を3つ覚えておくという方法です。

「I」「You」「複数」の場合にはsがつかないが、それ以外はsがつくという基準が一番わかりやすいと思います。

 「何が三人称か」といったことを正面から解答をするような機会は、おそらくありません。

だから、このやり方で覚えても全く支障はないと思います。

 またそもそも3単現のsは、ラテン語などで日本語と同様主語を省略することが多いため発達したもののようです。

だから主語を必ず言う英語の文法では、その効用自体も比較的少ないものだと思われます。

 数学などと異なり、こういう文法事項は沿革はあっても論理的な根拠があるものではなく、深く学習する必要もそんなにあるようには思えません。

 生徒がわかって解答ができる、そのための方法をしっかりマスターしていくことのの方がより重要だと思います。

一度できても、必ずまた間違える不思議な問題

 3単現のsには、実に不思議な面があります。

 それは、一度完全にマスターしたと思っても、ほぼ必ずどの生徒も再び間違えてしまうという傾向があるということです。

 これは、別の文法の問題で同時に3単現のsを絡めて出題をしてくることが非常に多いということを意味しています。

多くの生徒は、実に見事にひっかかります。

 だから、3単現のsは本当に文法の力がついているかどうか、用心深く文法問題が解けるようになっているかどうかを試す、格好の試金石になっています。

 私は、たとえば3年の学習で現在完了が出てきた時に、その間に主語が3人称で現在形の問題が出題された場合でも、確実にsをつけられるように生徒がなっていたら、「この生徒は文法はもう大丈夫」と判断します。

 それくらい繰り返し間違いやすく、あるいは、見落としやすくと言ってもいいかもしれませんが

中学の3年間、生徒が頭を悩ませる題材になっているものであるように思います。

 たとえは悪いですが、倒しても倒しても出てくるゾンビのような感じですね。

 しかしそんな奴らに負けることはできません。何とか対策をしていきたいものです。

最初に徹底的にマスターしておくのがやはり一番良い

 後から学習し直して3単現のsを覚え直すということも、もちろんできます。

 しかしやはり早い段階で徹底的にマスターしておく方が圧倒的に楽になると思います。

 上記のように、判断基準は実はかなり簡単なものです。

難しそうな「三人称」だの「単数」だといった言葉で難しく思わされるだけです。

sがつくかどうかの判断とsのつけ方だけわかればOKなのですから、まずそこをしっかり学習するといいと思います。

 今後も皆さんのお役にたつ情報をアップしてまいります。

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