【驚異の日本語】「表語文字(漢字)」と「表音文字(かな・カタカナ)」を使いこなす日本語の奥深さとは?

表語文字である漢字

 漢字は言うまでもなく大陸から渡ってきたものです。

「漢」の文字だから漢字ですが、実際には日本でできた漢字も多く(国字と言います)、峠や凧、匂うや畠など様々なものがあります。

さて、この漢字というもの、日本語として使われる場合には、

その文字を見れば音だけでなく、その意味が分かる仕組みになっていることにお気づきでしょうか。

例えば「桃」の字を見ればそれがあの実がなるももであることがわかります(表意)

当時にその読み方が音訓として結び付けられていて、「トウ(音)」「もも(訓)」という音がわかります(表音)

その双方の機能を1つの漢字が持っているのです。

こういう文字を表語文字と言います。

このような文字の体系を持つ言語はかなり少なく、日本語はその意味で難解であり奥深いものであると言えます。

表音文字

 表音文字というのは、その文字と読みが結び付けられていて意味とは結び付いていない文字です。

アルファベットやひらがな、カタカナは表音文字です。

たとえば「あ」という文字は読み方がわかりますが

それ単体では意味がわかりません。

 アルファベットも同様で、その組み合わせで意味がわかるようになっています。

表意文字

 表意文字はその文字を見るだけで意味が分かる文字です。

たとえばアラビア数字は見ればそれが何を表しているかすぐわかります。

「2」と書いてあれば、それが2という数の事を意味していることは必ずわかるようになっているのです。

 そして表語文字である漢字は、日本語においては

表音と表意の機能を兼ね備えた複雑なものだと言えます。

文字の導入に柔軟に対応できる日本人

 実は漢字はどんどん使われる国が減って行っています。

たとえばベトナムや韓国では以前は漢字が使われていましたが、最近では使われないようになりつつあるようです。

しかし日本では漢字を使いこなすだけでなく

それを変形して簡易化して「ひらがな」や「かたかな」を発明してしまいました。

その上自国で上記に紹介したようなオリジナルの漢字(国字)まで発明してしまったのです。

柔軟性があり過ぎではないでしょうか。

 わたしたちはこういう日本人の寛大で色々なものを柔軟に取り入れる文化性を大切にしていくべきでしょう。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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