【記憶法】知っていますか?「風景に記憶をさせておく」事ができること。

思い出す時に浮かぶ風景

 勉強をしていたときに、それを見ていたのか

あるいは何かの際に、その風景と言葉が結びついたのかはわかりませんが

ある言葉を思い出すと、ある風景がかならず頭に浮かぶということがあります。

 これは私だけでなく、わりと多くの人が経験をしている事のようです。

そして風景だけでなく、浮かぶのは音楽だという人もいます。

 よく昔よく聴いていた音楽を聴くと、その当時の様子や感覚が鮮明によみがえって来ることがありますが

それと同様な現象なのかも知れません。

 私たちの脳の中では、一見無関係なもの同士が、無意識の深いところで関連付けられているのかもしれませんね。

 記憶の復元に利用できる

 こういう現象を体験したことが一度もない人だと、あまり役には立たないかも知れませんが

もしもそんな体験があるという人ならば

逆にこういう連想を、暗記に利用することもできるのをご存知でしょうか。

 たとえば、「聖武天皇」「平城京」「唐の都長安」「奈良の大仏」「仏教による国づくり」というような内容を暗記しようとしているときに

私の場合は漠然とですが、前に実際に訪れたことのある、奈良の大仏のある奈良公園の風景が浮かんだりします。

 それで自然とその風景が浮かぶまま、語句の暗記をしたりするのですが

その際に、その風景に語句を思い出しやすい加工を施してしまうということが、実はできるのです。

「大仏殿の横から聖武天皇が、数珠を持って歩いて来る」

「大仏殿の左手はなぜか森がなく、遠く平城京の街並みが展望できる」

「そこには長安から来た唐の人が、集団で歩いている」

こんな風景加工を、頭の中で自作してしまいます。

そしてここがポイントなのですが、想像ですから自分の思うように映像化ができてしまうのです。

 この場合に「唐の人となぜわかる?」とか

「長安から来たかどうか不明じゃないか?」などと疑問をはさんではいけません。

 頭の中で、そういう人たちと定義すれば、記憶にはきちんとそういう人だという意味付けが残ります。

それだけでいいのです。

何と言っても自分の頭の中だけの空想なので、発想も自由自在なのです。

 「こんな遊びのような事、意味があるのか?」と思われるかも知れません。

しかしこの暗記法、実は相当な威力を発揮します。

記憶の鎖でつながっているユニットが出来上がる

 たとえばテストの際に

「奈良時代の(    )天皇は、(   )による国づくりをしようとしていた」

と言うような問題が出たとします。

すると上記のような風景を自作して記憶をしていた場合には、

「奈良時代かぁ。大仏があったな」

「そう言えば奈良公園、あっ聖武天皇、数珠」

「答えは『聖武天皇』『仏教』だ」

タイミングがあえばかなり簡単に正解を出すことができます。

 そして、イメージの風景が頭に浮かんでくるだけで

自動的に複数の言葉の記憶を復元させるパターンができてしまっていることに気が付きます。

 私自身は何かを覚える時に、わりとこういう手法を使うことがあります。

 このやり方のメリットは、風景と言うイメージの中に組み込んでしまうので

印象付けがしやすくそのため忘れにくくなるという点です。

実際たとえば私は、こういう奈良の大仏のイメージを小学校の時に作ってしまっているので

今でも奈良の大仏と聞くだけで、この風景が浮かびます。

だから現実に奈良の大仏に行くたびに、実際の風景がこれと違い過ぎて(当たり前ですが)いつも違和感を持つくらいです。

ほぼ永久的に記憶は残せるようです。

 ただ慣れないと難しい面もあります。

イメージ化するだけなので、覚える際に自然に浮かぶものをスッと風景に入れ込んでいくというコツをつかむ必要があります。少し練習は必要かもしれません。

 また、風景に刻み込む情報を多くし過ぎてはいけません。

「暗記に利用するぞ」と思ってあれもこれも組み込んでいくと

逆にほどんど忘れてしまう場合もあります。

 自分が風景を何となく見ていて、ふと違和感に気が付く情報がどれくらいかを把握することが必要だと思います。

 ただ、この方法に関しては、テレビなどで「記憶の天才」とか言われて取り上げられていた人や

優秀な記憶術を公開している人などの話にも、似たやり方を聞いた事があります。

 だから、わりとポピュラーな方法なのかも知れません。それだけ有効性もあるのでしょう。

もし興味がある方はぜひやってみてください。

かなり役に立つと思います。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA