しゃっくり
誰でも、たまにちょっとした加減で「しゃっくり」が出ることがあると思います。
「しゃっくり」は、英語では hiccup といいます。
名詞で使われることが多く、「しゃっくりが出ている」は 普通は I have the hiccups.と言う表現をします(動詞で使うこともあります)
ご存じのようにしゃっくりをすると、音としては「ヒックヒック」というような音がでますが、hiccup の「hic」は「ヒック」という擬音と同じですので
Hic, hic, I can’t stop my hiccups.「ヒック、ヒック、しゃっくりが止まらない」と言ったりします。
hiccupには別の意味も
このhiccupにはしゃっくりだけでなく別の意味もあり「ちょっとした障害」という意味全般に使われます。
たとえば There are some technical hiccups.「いくつかの技術的障害がある」というような使い方があります。
The machine doesn't work.「その機械は動作しない」と言うように英語では物についても人間で使われる言葉(この場合はwork=働く)を類似の意味で使う事がよくありますが、その一つのパターンだと言えます。
まあ、ざっとしたイメージでは「機械もしゃっくりしちゃってるのかな?」という感じでしょうね。なかなか素敵な表現だと思います。
日本語の語源は?
では、日本語の「しゃっくり」の方の語源は何でしょうか?
「しゃっくり」は、「しゃくり泣く」という表現などで使う「しゃくり」が音便化した(小さい「っ」が入った)言葉ですが、元の「しゃくり」は、何かを「くりぬく」という意味の古語である「さくり」が変化したものだと言われています。
昔の人はなぜ「しゃっくり」が出るのかわからず、何だかお腹がくりぬかれたように感じたので「さくり」という言葉をつかっていたのではないでしょうか。語源はそのあたりにあるようです。
正式には吃逆(きつぎゃく)と言うようです。これはワープロで「しゃっくり」と入力して変換すると候補として出てきますが、普通はひらがなで「しゃっくり」で良いと思いのではないでしょうか。
むしろ、吃逆と書いてもお医者さんや看護師さんくらいでないとわからないでしょう。
「しゃっくり」は横隔膜の痙攣による異常呼吸状態と言われていますが、その止め方については、巷に色んな方法が言われていて、ネット上にもたくさん出ていますので、この稿では詳しくは触れません。
私自身は学校で「しゃっくりは横隔膜の痙攣」と習った時からずっと、しゃっくりが出たときは、横隔膜を自分で意識して(意識したつもりで)腹式呼吸をゆっくりするようにしたら、それ以降ずっとそれですぐ止まるようになったので、それでやっています。
「痙攣しているならそこをなだめればいいんだよ」と友人には自慢していますが、本当に聞いているのか、あるいは時間的にただ収まっているだけなのかはわかりませんので、おすすめはいたしません。体質にも個人差がありますのでね。