ちょっかい
人が何かをしている時に関係のない人がよくわからずに横から口を出すと
「余計なちょっかいを出すな」と叱られたりしますが、
「ちょっかい」は横から余計な事をしたり言ったりすることを言います。男性が女性に言い寄る場合も指します。どちらも少し良くないイメージの行動として言われる言葉です。
元々は「ちょっと」という言葉と「掻き(かき)」が合わさってできた言葉で、「ちょっ掻き」というのがイ音便化して「ちょっ掻い」となったものとされています。
意味としては「ちょっと」が少しという意味で、「掻き」は何かを掻くという意味なので、「少し掻く」になります。
「掻く」は「引っ掻く」とか「アヒルが手を掻く」というような風に使われると言えばわかりやすいでしょうか。
元々はネコの仕草
この「ちょっかい」は、最初はどうもネコの仕草から始まった言葉のようです。
ネコを長く飼っている人ならばご存じでしょうが、ネコは何かを飼い主にお願いする時に飼い主の横に来て「ねえねえ」という感じで手で飼い主を掻く仕草をすることがあります。
甘えん坊のネコに多く、時にやらないネコもいますが、ネコ好きにとっては結構うれしい仕草です。
この「ねえねえ」が「ちょっと引っ掻く」という感じなので、そこから「ちょっと掻く」から「ちょっかい」になったということのようです。
なんともかわいい由来ですが、今の意味を考えると、ネコはどうも邪魔者っぽく思われてしまっている気もして少し哀れな気もします。
ちょっかいを出す
「ちょっかい」は「ちょっかいを出す」とか「ちょっかいをかける」という形で使われることが多いですが、「少しの出しゃばり」というようなイメージの言葉ですから、それを相手に対して出したり相手に投げかけるというような事で、こんな使い方になっているのかも知れませんね。
いずれにしても、私たちが何気に使っている言葉もすべて色々な由来があり、物語があって大変面白いです。
今後も時々こんなお話をアップしていきます。