忘れていること
私たちは日常生活でも試験を受ける際でも、実に色々なことを忘れています。
ひどい場合はさっき暗記した言葉を今書けず「あれ?どっちだったかな」というようなこともしばしば起こります。
年配の人はこれを「ああ自分も年をとったんだな」と感じるかも知れません。
また学生であれば、「オレは頭が悪いんだ」と感じてしまうかもしれません。
でもちょっと待ってください。本当はあなたの頭の中に記憶は残っているのかも知れません。
ただそれを引きだすことができないだけという事もよくあるからです。
「東はどっち?」
社会では方角を聞かれる問題があります。
たとえば地形図で「学校は駅からどちらの方角か」というような聞き方がされます。
こんな単純な問題でも、4つの方位「東西南北」が分からないという生徒は結構います。
地図の基本は「上が北、下が南」(方位記号がない場合)くらいは知っている場合が多いのですが、左右のどちらが東で、どちらが西かを混乱してしまっている人が結構います。
まあ「右が東」と覚えておけばいいのですが、実感がないので何回も何回も取り違えて何時まで経っても覚えられないということがあるようです。
さらに世界全体の図や地球儀で、どちらが東でどちらが西かとなると、相当の生徒がわからなくなります。
記憶のポストイット
こういう単純な暗記程、印象付けて覚えていないと繰り返し忘れることがあると言われています。
対策としては、何か自分が必ず思い出せるきっかけになる事項を作っておくのが良いと思います。
まず地形図での東西の思い出し方としては、自宅のどこか(トイレとか)に貼ってある地図や学校の教室に貼ってある地図を思い出して
「ええと、東京は東だから…、右が東に書いてあるのか」というように記憶を復帰させるというのが簡単です。
これは世界地図でも同じです。
「ヨーロッパのことを『西洋』と言うから日本から見て左が西」というような記憶の復帰法があります。
自分の記憶に自信がない事項を思い出すときには、このように何か手がかりを作っておいて、それで思い出せると言うことは日常生活でもあることです。
思い出すための「ちょっとしたきっかけ」ということで、「記憶のポストイット」と呼んでもいいかも知れません。
記憶は眠っているだけ
私たちの脳には、たくさんの情報が実は蓄積されているとも言われています。
ただ皆がスーパーコンピューターみたいにならないのは、その情報を引き出せないからだという話です。
だとすれば、何かきっかけとなるものが記憶を引き出すのには必要なのだと思います。
暗記が上手くできない生徒を見ていると、印象付けたり何かと結び付けて覚えるということが下手な気がします。
このような「記憶のポストイット」というのは、言ってみればそういう「印象づけ」や「結び付け」を促すポイントとなります。
だから単純に暗記をするときこそ、そういう関連性を持たせたやり方が重要なのです。
ぜひお試しください。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。