あれ?一方の柿の木ばかり実がなっていますね。
私の自宅には2本の柿の木があるのですが、1本の柿については今年非常にたくさんの実りがありました。
夏ごろからかわいい実をつけていて「これはたくさん実りそうだな」と思っていたのですが、思った通り秋になって大量の柿の実が実りました。
日々収穫をしながら、秋を楽しむ毎日なのですが、もう一つの柿の木については、一向に実が実りません。それも少し実るというのではなく、1つも実ができていないのです。
柿の木を見るお客さんが皆「あれ?一方の木ばかり実がなっていますね。こちらの木は実がなっていないね」と口々におっしゃるのですが、実はこれには理由があります。
柿の木は隔年結実をする植物なのです。
隔年結実(かくねんけつじつ)とは、果樹の結実の多い年と少ない年とが一年おきに交代する現象で、柿の木だけでなく、栗の木、柑橘類の樹木などに見られます。花芽の分化が果実の発育中に起こる種類の樹木に起こりやすいと言われています。隔年結果とも言います。
果実数の多い年を「なり年」または「表年(おもてどし)」、少ない年(あるいはない年)を「不なり年」または「裏年(うらどし)」と言います。
ただ調べてみると、同じ畑に育っているこの類の樹木は、皆が連携するかのように同じ年に「なり年」となって実をつけることが多いようで、我が家の庭の柿の木は1本が実り、もう1本の木は実らないというのは少し珍しいのかもしれません。
ただそのおかげでお客さんの目に留まって話題になったので、それはそれで良かったです。
確かに実ってない方の柿の木は去年たくさん実をつけていました。
この世界は不思議がいっぱい
ほんの身近な所にあるこんな事も、自分が例えば柿や栗を栽培しているか、あるいは植物に興味がある人でなければご存じではないかも知れません。
私も自分の庭の柿の木を見て、不思議に思い調べてみて「ああ、そういう現象があったな」と昔学習したことを思い出しました。
本当に世の中には不思議な事がいっぱいあります。
しかもそれにはすべて何らかの理由があります。
「何か楽しい事ないかな」とか「これ面白そう」といつもワクワクしていれば、そういうことは次々と身の回りに起こってきます。というか身の回りにあることに気づいてきます。
「つまらない」「毎日大変」そんな気分になっているよりも、こんなちょっとしたことに目を向けて、いつでも世界の不思議を探求できるような楽しい毎日にしていくのもいいと思います。
「何か不思議な事はないかな?」あなたも探してみてはどうでしょうか?