【ミステリー】身近なのにこんなに不思議。それが「水」

ぷくっと膨らむ氷

 皆さんは冷蔵庫の製氷トレーに水を入れて置いたら、氷の表面がぷくっと膨らんでできたという経験をお持ちの方は多いと思います。

普通物質は気体→液体→固体の順で体積が小さくなりますが、水だけは液体である水よりも固体である氷の方が体積が大きいのです。

 水は分子内では共有結合と言う非常に強い結びつきをしていますが、氷になると分子同士は水素結合などの形で結びつきます。ただこの分子間の結びつき方が隙間の多い形でつながっているため、水の場合のみ体積が大きくなるのです。

 冬に凍結で水道管が破裂したりするのも、氷が水よりも体積が大きいから起こる事故です。

 水はこれだけでなく、他の物質とかなり異なった性質を持っています。

身近な所にある物質なのに不思議だらけなのです。

水に浮く氷

 普通物質は状態変化をして液体が固体になった時には、その固体は元の液体より密度が高いため、元の液体の中に沈んでしまいます。

ところが水だけは、氷(固体)が水(液体)に浮いてしまいます。

北極の氷山が海水の底に沈んでしまわないのはそのためです(もちろん海水は純粋な水ではないですが・・・)

これも分子間の隙間があることがその原因ですが、海水に氷が沈まないことによって地球上の生態系にはかなりプラスの影響があるようです(水循環効率など)

だから何だか水は最初から特別に作られた物質なのではないかと思ってしまったりします。

温度が上がりにくく低くなりにくい

 固体が液体になる温度を融点と言い、気体になる温度を沸点と言います。

水の融点はご存じのように0℃で沸点は100℃です。水の分子量は18ですがこのくらいの分子量で沸点が100℃というのは異例の高さです。

同じくらいの分子量16のメタンの沸点はマイナス164℃なのですから。

でもこれも人類にはたいへん都合がよいと言えます。

人体の7割を構成している水、そして地球の多くを占める海水、どちらももし簡単に非常に低温になったら人間や関係する生物が生きていくのに大変なことになってしまいます。

しかし水が温度が低くなりにくい上に温まりにくい(簡単に気体になってしまわない)という事で、私たちにとって最適な環境がつくられているのです。

水の記憶

 以上は現在の化学で明白にわかっている事柄ですが、最新のお話として「水が記憶をする」という新しい主張が、有名な学者の方たちからもされるようになっています。

イギリスのノーベル物理学賞受賞学者であるブライアン・ジョセフ博士とフランスのノーベル医学・生理学賞受賞者のリュック・モンタニエ博士は、「水は情報を記憶し、転写までする」という内容の研究結果を発表しています。

これについてはもちろん真偽について争いもあるところですので、私にはよくわかりませんが、もしそうだとしたら。水と言うものの「秘めたる能力」にも注目が今後集まることになっていくでしょう。

今後の研究が楽しみですね。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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