【ラテン語とゲルマン語】水はウォーター。アクアやハイドロも水?

英語の「水」

 ご存じのように英語で水はウォーターと言います。waterですね。

でも水に関する言葉には「アクア(aqua)」とか「ハイドロ(hidro)」という表現が使われることがよくあります。

たとえば「アクアマリン(aquamarine)」は緑柱石という宝石の事を言いますが、緑と青の中間色として色の名前として使われています。これはいわゆる海の色として使われることが多いです。

この中にある「アクア(aqua)」は水、「マリン(marine)」が海を指すと言われています。

 そこで「あれっ水はウォーターだけじゃなかったのか」と気づきます。

いわゆる液体の水はwater ですが、水に関連する言葉では結構この「アクア(aqua)」が接頭辞(せっとうじ・単語に意味を添えるように単語の前についている語)として使われていることがあります。

waterの語源

 waterの語源はさかのぼってみるとゲルマン祖語という言語のwator(水)から来ているようです。ゲルマン祖語というのは英語・ドイツ語・オランダ語・デンマーク語・ノルウェー語・スウェーデン語・アイスランド語などの祖先の言語です。

もっとさかのぼると印欧語と言う言語になりますが、ややこしいのでゲルマン系の語だと覚えておけばよいでしょう。

つづりがちょっと違うだけですので、伝統的に大体みんな水は「ウォーター」と言っていたということになりますね。

aquaの語源

 aqua(アクア)の語源はちょっとこれと異なります。aquaはラテン語から来ている言葉なのです。

ラテン語と言うのはロマンス諸語と言われる言葉、つまりイタリア語・ルーマニア語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語などの祖先の言葉で、俗ラテン語とも言います。

ラテン語はさらにゲルマン系の英語やドイツ語・オランダ語にはかなり影響を与えていて、英語の中にはラテン語由来の言葉がたくさんあります。

 ロマンス諸語と言われる事でわかるように、この言葉はローマ帝国の公用語でした。roma(ローマ)のということでromanus(ロマンスあるいはロマノス)で、ロマンス諸語なのです。

hydroの語源

 水に関する英語としては他にhydro(ハイドロ)という接頭辞もあります。

hydroculture(ハイドロカルチャー・水耕栽培)という言葉には皆さん聞き覚えがあると思います。また水素hydrogen(ハイドロジェン)であることをご存じの方も多いかもしれません。

私は自動車の免許を取った時に高速道で雨の日に起こる危険なハイドロプレーニング現象というのがハイドロについてはすぐ頭に浮かびます。路上の水が水膜になってハンドルを取られる状態になることを言いますが、これもアクアプレーニング現象と呼ばれることがあるようです。

 ハイドロは古典ギリシャ語からきた言葉と言われています。古典ギリシャ語は古代ギリシャ語の一種です。古代ギリシャ語というのはは現代のギリシャ語とはかなり異なっています。日本の古典のようなものだと考えればいいでしょうか。

 今回水の英語を取り上げてみました。

英語にはゲルマン語やラテン語、古代ギリシャ語など色々な古語の影響が及んでいて、日本語と異なり侵略と征服を繰り返してきた、欧米の民族の歴史を感じさせる言葉の変化が見られます。

文化としてはとても興味深いですが、言葉と言うものが色々変遷していくことは実際にはどんな感じなのでしょうか。

あまりに長い年月を経て変わっていくことなので、それこそ戦争に負けて母国語を失うというようなことでもなければ、人々はそれに適応していったのかも知れません。

単なる単語一つとってもその言葉を話す人々の歴史が背景にあると思います。

 

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