【身近な謎の天体:月】こんなに偶然は重なる?月は人工物?それともホログラム?

身近なのに謎だらけ

 私たちは日夜空に出ている月を見ています。

日本人は月面の模様を「ウサギの餅つき」に見立てて、古くからそんな身近にいつも見ている月を愛し、日常的に「月を見て楽しむ」という行事(お月見)なども行ってきました。

 そしてアポロ11号が月面に着陸して、私たちは月に対してさらにあこがれや科学的な見地からの夢と希望を抱くようにもなりました。

 しかし実は月については、不思議な多くの謎があると言われています。今回はそんなお話です。

なぜいつも月は同じ面しか見えないのか?

 まず最初の不思議は、月がいつも同じ面を私たちに向けていることです。

「ウサギの餅つき」の面を見て私たちは月を想いますが、「じゃあ月の裏側は」っていう疑問が浮かびます。なぜなら月は自転している天体だからです。

自転しているのに裏側の面がずっと見えず、いつも同じ面しか見えないというのはどう考えてもおかしな話です。

ただこれについては科学者から説明がされています。

潮汐力(潮汐ロック)で自転と公転の周期が同じになる

 月が同じ面を地球に向けているのには、物理的な理由があります。

月が自転して1回自分で回る日数 (約27.32日 と言われています)と、月が自転しながら地球の周りを1回回る(公転する)日数( 約27.32日 )が同じだからです。

 気になる人は、誰かと組んでこうやってみるとわかります。

 一人の人(Aさんとします)を中心として、もう一人の人(B君とします)がそのAさんをいつも正面に見るようにしてその周りを1周します。

そのときにB君は、自分がどのように体を回しているか意識してみてください。

ちょうど1回Aさんの周りを回ったときに、自分も1回転していることに気づくはずです。

 この場合のAさんが地球、B君が月ということになります。

 科学的には、月と地球の近さや相互の引力のため潮汐力というものが強く働き、起き上がりこぼしのように、地球の引力に逆らって自分がぐるぐる回ることができないようになってしまっていること(潮汐力による潮汐ロックと言うようです)が原因とされています。

 この潮汐力による公転と自転の周期が同期(同じになる)することは、一見大変な偶然のような気がしますが、物理的に解明されている作用なので、実は珍しいわけではなく太陽系の惑星と衛星間では割と起こっていることだそうです。 

うーん、でも不思議だよね

 この話を聞いた時、素人ながらに私はまだ不思議な感覚は消えませんでした。

もしその潮汐ロックがかかったとして、月のような大きな天体が潮汐ロックで、まさにダンスを踊るように、地球の回転に拘束されてロックされてしまうならば、そんなに強力な力が働いているならば、地球に近づいてきて早晩ぶつかってしまうのではないかと感じたからです。

 しかし実際は月は地球から年間3.8cmずつ遠くへ離れていっているそうです。そんな強いロックを外そうとする力が刻々と蓄えられているというのも何か変な気がしませんか?もし遠心力で段々そうなるというなら、遠心力がかなりあるという事ですから、最初からそもそもそんな拘束力の及ぶところにロックされなかったはずです。

 あくまで私の素人考えなので、違っていたらご容赦ください。

もっと不思議な偶然。日食

 これだけなら、「なるほどそんな偶然もあるのか?」っていうことになりますが、月には更にもっと不思議な偶然があります。

それは日食です。太陽の前に月が入り込んで昼間太陽が隠されてしまう現象です。

そしてその日食の中でも皆既日食は太陽のサイズと月のサイズが天空でピタッと重なるため、非常に珍しい現象として知られています。

 でもちょっと考えてなぜ巨大な太陽と月がちょうど具合よく同じ大きさに見えるのか、かなり不思議ですね。

もちろんこれも科学的には説明がされています。

 太陽と地球との距離は、月と地球との距離の約400倍であるとされています。そして同時に太陽の直径は、ちょうど月の直径の約400倍です。地球から月を見たときに太陽と同じ大きさに見える理由はこれだとされています。

元々太陽と月の地上から見える直径「視直径」はほぼ同じです。だから日食のような天体ショーが起こってもその意味では不思議ではないと言えます。

 でもどうでしょうか?そもそも太陽と月が同じ大きさに見えるなんて、それ自体が奇跡的な偶然とは言えないでしょうか?

言ってみればはるか遠くにある山と校庭にある砂山がちょうど大きさが同じで重なって見えるようなものですが、その場合、本当に微調整に微調整をして自分の位置を決めないとそういう風には見えません。

それが最初から自然にピタッと決まっているというのが、偶然とはとても思えません。

月の大きさ

 月は地球のような惑星の周りを回る衛星としては異例の大きさであると言われています。地球のサイズに対して27%のサイズ、つまり4分の1強の大きさの天体です。

これは衛星として非常に特殊なものだといわれています。そのため地球が分裂して分かれたものであるなど、様々な説が主張されていることはご存じの方も多いかと思います。

 太陽系にある他の衛星は大体3%~4%くらいのサイズですから、27%という数字からいかに月が巨大かわかるかと思います。

既にご紹介した潮汐ロックなどもこの月の大きなサイズと関係しているのでしょうが、逆に大きすぎて地球にぶつかりそうなイメージですよね。地球が強く引き寄せるでしょうから・・・

しかし実際には、これもお伝えした通り年々地球から離れて行っているとのこと・・・まさに謎だらけという感じがしませんか?

推論

 こういう月の特殊性を見て、最近は割と各所で月は人工物ではないかという主張がされ始めています。何も陰謀論ではなく科学者たちが主張しています。

人工物だとすれば、こういう奇跡的な偶然の数値というものも納得がいきますね。しかしその場合「誰が月を作ったのか」が次の疑問になります。

しかしそこまで行くとなかなか現在の科学では解明は難しいかも知れません。

 月と言えば私たちが連想するのはアポロ11号です。50代の私が子どもの頃にテレビで見ていたのですから、相当昔の話になりますが、アポロ計画によって人類は月面に到達したとされています。

アポロ計画は有名なあのJFケネディが推進していた有人月面到着計画で、アポロ11号による月面着陸が有名ですが人類は6回月面に着陸しているそうです。

ただ、以前も書きましたが、私の記憶では印刷は複合機やコピー機ではなくガリ版印刷をまだ使っていたり、卓上電卓などもなくそろばんを使っていたと思います。そんな時代に月に到着したというのは、今思うと途方もない話ではあります。

 実際「人類は月に行ったことはない」という主張も、こちらはやや陰謀論界隈になりますが、かなり多くされています。アポロ11号の着陸放送がスタジオで撮影された嘘だと言うのです。

色々な根拠が言われていますが、ここでは詳説をさけます。ご興味のある方は動画やSNSでたくさん出回っていますので検索してみてください。

このあたりの主張の延長上にある考えとして、月は人工物というよりも単に映写して見えているホログラムに過ぎない(物質として天体に浮かんでいない)という考えもあります。仮に月に行っていないのであれば、一応論理的には成り立つ発想です。

ネットに出回っている画像にすぎませんが、昼間出ている月の欠けている部分に星が透けて見える画像などもありますから、ひょっとするとそんな可能性もあるかも知れません。

ただもちろん査読できるような論文で主張されている段階のものではないと思いますので、簡単に盲信しない方が良いとは思います。

いずれにしても、月の謎と言うものは単なる偶然としては出来過ぎているというのは、誰もが思う所ではないかと思います。

こういう所にこそ今後科学がメスを入れて真実を解明していくといいと思っています。

不思議な事は世の中にはまだまだたくさんあるのです。また色々ご紹介していきたいと思います。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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