【ジャムの法則】選択する自由が人を困らせる。

バイキングで何を食べたらいいか迷う。

 ホテルに泊まって、朝食がバイキング形式だったりすると、楽しい反面「和食洋食どちらにするか」「準備されている数多くの物から何を選ぶか」迷ってしまう方も多いかと思います。

そして若い方なら欲張ってすべて食べようと思い、後で後悔するなんてこともあるかもしれません。

人にとって「選択をする」ということは意外に大変なことだということがわかります。

ジャムの法則

 アメリカのコロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授は、このような選択肢が多い場合の人間の行動として、選択肢が多すぎるとかえって選べなくなってしまうという傾向を示すという法則を発表しました。この法則はジャムの法則、別名決定回避の法則と言われています。

 そして人間が選択がしやすい選択肢の数は5~9くらいの場合であると言われています。

 私たちは、内心で選択肢は多いほど良いと思っていますが、この法則の示すところは、実は選択肢が多すぎても「選べない」ということなのです。

これについては心当たりがある方は多いのではないでしょうか。

 私の場合は家電品を購入しようと思って色々なカタログだったり店舗まわりをした挙句、「やっぱりまたにしようか」と思ってしまって買うのを延期したことが結構あるのですが、

これはこのジャムの法則の働きによるものだったと後で気が付きました。

今や家電品の選択肢は無数と言っていいほどで、だからこそ「選べない」傾向があるのかもしれません。

志望校選び

 志望校を選ぶ場合も、高校入試の場合は普通あまり選択肢が多くないので、行けるかどうか学力的に見合っているかどうかなどは別として、割と選択はしやすいと思いますが、

大学入試になると、たとえば「理学部でこういうことがやりたい」と思った場合に地域を限定しないと、今や大学は無数と言っていいほどあります。選択が難しくてかえって選べなくなっている生徒をよく見かけます。

だいたいは自分の学力から見てどのくらいかという事と地域を限定することで選択ができるという流れになるかと思いますが、

本当にその大学が自分に合っているかどうかをよく吟味して選んでいるかどうかと言えば、なかなか微妙な所がある場合もある気がします。

 そんな時には、選び方をよく考えてから選択をしていくことをお勧めします。

まず一番重要なことは自分にとって何なのかを考えます。

近くの大学でないといけないのか?

学びやすさが重要なのか?

卒業後の進路が重要なのか?

キャンパスライフの楽しさが重要なのか?

まあ最後の点を重視するようなことも今の受験生だとあまりない気はしますが、

とにかく一番重要な所から限定をかけて、順に絞り込みをするのです。

何となく漠然と選ぼうとすると、結局後で「あれ、こんなに良いところがあった」となって、学習する科目さえ変更しなくてはならないということになりかねません。

選択というのは、自由であって「好きに選べばいいじゃん」という気がするものですが、実は意外にひっかかる罠があることを覚えておくべきことなのだと思います。

一度考えてみてください。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA