秋を知らせるススキ

 最近一部の地域でススキが減少したという話を聞きました。 私の住む地域は比較的田舎なので、今でも結構ススキを見かけます。  秋を感じさせてくれる植物ですね。  ススキは秋の七草のひとつで、尾花という名称で呼ばれていました。枯れ尾花という言葉を聞けば「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ということわざを思い出す人もいるかと思います。  秋の七草は万葉集で山上憶... (続きを読む)

四公六民。北条早雲の勇気とは?

北条早雲  最初の戦国大名とされる人物。室町時代後半、単身で全く地盤のない相模国、伊豆国において民衆の力を背景に支配を広げ、後北条氏5代の繁栄の元を築いた。応仁の乱で世が乱れ、民衆が悪政に苦しめられていたのを見続けてきた早雲は、たった一人で民衆を守り産業を育む領国を創り上げることに成功した。六公四民(年貢は収益の6割)が多い当時において、検地を初めて実施して四公六民(6割が民の取り分)や徳... (続きを読む)

「その考えって本当?」疑うことの効用とは?

先入観を持ちやすい日本人  日本人は以前から、勤勉で真面目な国民性があると言われて評価されてきました。  確かにその通りだと思います。けれどもその真面目さが協調性の高さと相まって、強い同調圧力のかかる社会になってしまっているというマイナスの面もあります。  だからでしょうか。私たちは何か物事について「疑い」を持つということが少ないのかも知れません。  以前こんな話... (続きを読む)

【学習のコツ】集中できる現代の「三上」とは?

学習に適した場所、「馬上(ばじょう)・枕上(ちんじょう)・厠上(しじょう)」 あわせて…「三上」  中国の宋の時代の欧陽修という文学者は、「私は文章を書くために、いつも『三上(さんじょう)』で構想を練っている。それは『馬上(馬に乗っているとき)』『枕上(寝床で枕に頭をのせているとき)』『厠上(便所に入っているとき)』という三つの場所である」という内容をその著書「帰田録」で述べていま... (続きを読む)

考える楽しさ「この世界はやっぱり仮想現実?」

仮想現実(バーチャルリアリティー) 仮想的な世界を現実の世界のように見せる技術のこと。技術の進歩により、そこに実際に世界が広がっているように実感できるVR(バーチャルリアリティー)がすでにゲームや映像の世界で普及し始めている。たとえば家を建てる時に実際に完成した家に自分がいることを体験できるようなこともできるので、商業的にも非常に有益な技術である。 この世界が仮想現実である可能性 ... (続きを読む)

【学習法チェンジの秘訣】本当に学習法を変えるのに必要なことは?

学習習慣を変えることは簡単ではない  これまでも何度か書いてきましたが、学習習慣を変えていくことは簡単ではありません。 なぜかというと、それは生活の「習慣」の改善だからです。  体に悪いことをやめられない、夜更かしをやめられない、ついたくさん食べ過ぎてしまうといった習慣を断ち切れないのと同様、日々続くことを改善していくのは誰しも容易ではありません。 なぜ変えられな... (続きを読む)

数学のコツ【中学編】方程式の計算をノーミスにするのに必要なこととは?

方程式の計算が苦手な生徒は多い  方程式の計算は、中学の数学、そしてそこから先の数学の学習上どうしても避けて通ることができないものです。 しかし、中1で習いたての生徒はもちろん、中2中3でも方程式の計算で正答率が低い生徒を多く見かけます。 一度しっかりマスターしてしまえば難しいことはないのですが、苦手意識を持ったりしてなかなかできないという場合があるようです。 方... (続きを読む)

【学習のコツ】毎日少しずつの学習を成功させる秘訣とは?

1日10分でもそれを続ければ、大きな結果になるといいますが… よく1日10分だけでも1年間続けたら相当な結果を出せると言われます。  確かに時間で言えば、1週間で70分、30日で300分(5時間)、1年で60時間程度を勉強に使えることになり、集中した時間であれば相当な結果を残せそうです。  けれども実際にこれをやろうとして失敗をする人は後を絶ちません。  なぜでし... (続きを読む)

【解答のコツ】自分では正解と思った解答が×にならないための方法とは?

予想外に×になる解答  テストの際に自分では「やった。これだ」と確信して答えたのに不正解になることがあります。 なぜそう言えるかというと、指導の際に×をつけるたびに首をかしげる生徒が時々いるからです。 そういう生徒は、記述の問題を自信満々に書いて間違いなく正解と思っているのに、私が×をつけるので、「そんなはずはない」という顔をします。  しかし×になるには、もちろ... (続きを読む)

【先生向け指導のコツ】学力が高いのに教えるのが下手になってしまうワケとは?

学力が高い人が教師に向いているとは限らない  教師の指導を長年やってきて、たくさんの教師志望者や教師を見てきました。 そこで感じたことは、教師の仕事はたしかに知識が必要な仕事ですが、学力が高い=優秀な教師というわけではないという事実です。  皆さんも過去に生徒であったころ、「この先生頭がいいんだろうな。だけど話が下手だな」とか「先生は自分ではわかっているみたいだけど、私... (続きを読む)