【教師に求められること】教師が決して持ってはいけない甘さとは?

語順がわからない生徒にどう教えるか  英語の指導をしていると結構見かけるのが、語順がよくわからないという生徒です。  たとえば並び替えで、「私はその犬を昨日見ました」という問題に、 I the dog watched yesterday . などという答えを書いたりします。  こういう解答を見るとすぐ「普通まず、主語が来て動詞が来るだろう」などと教えようとする教師... (続きを読む)

【教師に必要なこと】先入観なしで生徒を見ることの大切さ

教師の一言が生徒に想像以上のショックを与えることもある  教師は生徒を評価することを日常的に行う仕事です。だからその言動が生徒の心に大きな影響を与えてしまうこともあります。  もう20年以上前になりますが、私が自分の塾を始める前に講師をしていた塾であった話です。  こんな生徒がいました。  彼は、ある中学校でかなり悪い生徒という評価を受けていて、学校も行ったり行か... (続きを読む)

【教師に求められること】生徒にとって一番良い先生とは?

優秀な教師がその生徒にとって最適な教師とは限らない  教師に必要な能力というと、学力やわかりやすい説明をする力、コミュニケーション能力、リーダシップを発揮できること、巧みな話術など多岐にわたると思います。  では、そういった能力をすべて兼ね備えた教師が、常に生徒にとってベストな教師でしょうか?  実はそうではないのです。  ずいぶん昔の話ですが、私の知っているある... (続きを読む)

【先生向け指導のコツ】あなたがプレゼントできる指導は何ですか?

指導はプレゼント  生徒にとって新しい学習をして未知のことを知ることは、知的好奇心を満たすと当時に、未来へ向けて夢を広げることのできる瞬間です。  そのワクワクした気持ちこそ、指導する者が学習する生徒たちに一番与えなくてはならないものだと思います。  指導とは、教師が生徒に新しいワクワクをプレゼントするものと言いかえてもよいでしょう。 教師が自分を披露する場ではあ... (続きを読む)

【先生向け指導のコツ】学力が高いのに教えるのが下手になってしまうワケとは?

学力が高い人が教師に向いているとは限らない  教師の指導を長年やってきて、たくさんの教師志望者や教師を見てきました。 そこで感じたことは、教師の仕事はたしかに知識が必要な仕事ですが、学力が高い=優秀な教師というわけではないという事実です。  皆さんも過去に生徒であったころ、「この先生頭がいいんだろうな。だけど話が下手だな」とか「先生は自分ではわかっているみたいだけど、私... (続きを読む)

【先生向け指導のコツ】生徒の求めていることに応えられるコツとは?

生徒の手が止まっている理由  演習している生徒の手がふと止まるときがあります。 そんなとき教師はいろいろなことを考えます。  普通の教師であれば、何かわからないことがあるのかなと思います。  思い込みの激しい教師だと、「あいつやる気ないな」と判断するかも知れません。  しかし、判断する材料がそろっていないのに理由をこちらの考えで決めてしまうことは一番いけませ... (続きを読む)

項羽の失敗【公平な指導とは?】

項羽  漢の国を創設した劉邦と天下を争って敗れた楚の武将。始皇帝で有名な秦を滅ぼすための軍を率いて大きな勢力を作り西楚の覇王を名乗った。軍事的には圧倒的に有利であったにもかかわらず、最終的には劉邦の漢に敗れてしまう。最期の時に述べられた「四面楚歌」の言葉は、現在も周囲が敵ばかりで助けがないことを表す言葉として使われている。  対照的な項羽と劉邦 項羽は名門の出身で、ただ武勇に優... (続きを読む)

【先生向け指導のコツ】理解>形式の効用とは?

  枝葉末節は後で 講師の指導を見ていて、「せっかくいいところなのに」と残念に思うことがあります。  それは、生徒が理解をしてきて「わかった」という瞬間を正に迎えそうな時に、水を差すことを言ってしまう指導を見たときです。  たとえば数学で、連立方程式の加減法をやっていると生徒はいろんな書き方をします。自分なりのやり方で+とーを途中で書き変えたりして、指導する立場から見る... (続きを読む)

指導のコツ(教師向け)わかりやすい説明をするためのコツとは?

 ずいぶん昔の話になります。  私が高校に入って間もないころ初めて化学の授業がありました。その化学の担当のA先生の授業を受けて衝撃を受けました。  何を言っているのかがほぼわからないのです。次々に式を書いて、「これはこう、これはこう」というだけで意味の説明がありません。また、早口の京都弁で話すのと、何か自分で早口で話をしたかと思えば自分でウケて笑っていて、こちらの反応はお構い... (続きを読む)

わかることへのものさし

 何かについて会話をしているときに、お互いに話していることへのイメージが食い違うことがあります。 「目印は大きな入口」とか「いつも来ている人」というような受け取り方の違うあいまいな言葉によって生ずることもありますが、それだけでなく、人が持つ主観が千差万別であることにもよると思います。  「わかり合う」ということは簡単そうに見える場合も意外に難しかったりします。そして、わからな... (続きを読む)