【入試前日当日】「直前にやるべきこと、やってはいけないこと」

入試前日にやってはいけないこと  入試や各種受験で直前になると兎角「あれもこれも」という気持ちになります。 「あれもこれもできていない」「あれもこれも出たらどうする」ということでしょう。 しかし、それにとらわれてしまって前日になってやってしまいがちなことがあります。 それは「新規分野について深堀りをすること」です。  中でも一番ありがちなのは 「方程式... (続きを読む)

【日本語のニュアンス】「そつなくこなす」は良い意味だけ?「そつ」って何?

そつなくこなす  「そつなくこなす」は一般にもよく使われる言葉です。油断や失敗がなくやり遂げることを言います。 普段よく聞く言葉ですが「そつ」って何でしょうか? 普通に考えると「油断や失敗」という事になりますが、「そつ」という言い回しは意外に使われていませんよね。  明確ではないようですが、現在は「卒」がこれにあたるという説が主流のようです。 ただ「卒」は当... (続きを読む)

【慇懃と慇懃無礼】日本語の難しさと素晴らしさ

慇懃(いんぎん)  「慇懃」という言葉があります。礼儀正しく丁寧な様子や態度を言います。  ただ、後で述べる「慇懃無礼」(いんぎんぶれい)の方が一般にはよく使われているので、単に「慇懃」と言う形では使われないと思っている人も多いかもしれません。 しかし礼儀正しい人や態度への誉め言葉として使われる言葉として「慇懃」という言い回しはあるのです。 たとえば 「彼の... (続きを読む)

【助詞のニュアンス】彼に、彼の、彼を…

 わかるのに上手く説明できない「助詞のニュアンス」  中学校の国語の文法の学習で助詞や助動詞を学習しますが、 苦手意識を持つ生徒は実に多いです。  ただ、助詞や助動詞を使えないという訳でもありません。 たとえば、中学文法でも重要なものとして 「れる」「られる」という助動詞の用法を学習しますが 「僕はそのネコに引っかかれる」 というのが「受け身」の... (続きを読む)

【単語の覚え方】あなたがいつまで経っても単語を正確に書けないワケ。

いくら練習しても英単語が書けるようにならない。  中1で英語を始めて1年経っても、あるいは2年経っても、3年経っても いつまで経っても単語を正確に書けない生徒はかなり多いと思います。  一生懸命毎日英単語練習帳にたくさん単語を書いているのに  いざテストになると、 単語の半分くらいは正しく、残りの半分くらいは wとuが違っていたり lとrが違っ... (続きを読む)

【受験を見守る】「受験」を生かすか殺すかは、実は周りの人次第。

受験直前期の受験生  中学受験でも高校受験でも、初めての受験というものは受験生にとって大変なプレッシャーがかかるものです。  これまでは、必ず所属する場所が決まっていたのを、 受験と言う選択肢の向こうには「不確定な未来」が待っているという 人生始まって以来の不安定なポジションに置かれることになるからです。  受験制度は昔からありますが 少年少女が受験の... (続きを読む)

【受験直前】「高校受験1週間前にすべき事」とは?

受験まで秒読み  今多くの高校生や中学生が受験の時期を迎えています。 受験直前期の勉強は 「あれもやってない」「これも心配」 という気分になって、気持ちは焦るものの なかなかうまくできないという人が多いかもしれません。  長期的にしっかり準備をしてきた人も つい慌てて、無駄なことをしていまうのがこの時期だと思います。 注意が必要です。 ... (続きを読む)

【相関関係とは?】「時間をかけさえすれば成績は上がる?」実はデータ上の相関関係だけかも…

時間をかけさえすれば成績は上がる?  よく成績が伸び悩んでいる生徒がいる時に「どんな対策を考えているか」を質問すると 保護者も生徒自身も、 「とにかくたくさん勉強する」 「そうすれば結果が出る」 というような返事が返ってくることがあります。  そこで「時間を増やしたら、そこで何をやるか」について尋ねてみると 「たくさん問題を解く」 「たくさ... (続きを読む)

【全能者のパラドックス】全能者は存在しえない?「その論理、前提がおかしくないですか?」

全能の逆説  前回に引き続き、論理学で話題になるパラドックスについてご紹介したいと思います。 今回取り上げるのは、「全能の逆説」いわゆる「全能者のパラドックス」です。 それは、こんな問いかけから始まります。 神が全能なら「何者にも持ち上げることのできない重さの石」を作り出すことは可能だろうか? もしもこの質問に「可能」と答えるならば、その「何者」には神も含ま... (続きを読む)

【嘘つきパラドックス】クレタ人の言った「クレタ人はみな嘘つき」という文章は本当なのか?*映画の話じゃありません。

エピメニデスのパラドックス  パラドックスというのは、正しそうな前提と正しそうな推論なのに、おかしな結論になってしまう事を言います。背理とも言います。 中でも「嘘つきのパラドックス」というのが超有名ですが、その代表的なものとして古代ギリシャの詩人で預言者のエピメニデス言葉を題材にした 「エピメニデスのパラドックス」が有名です。  今回はこれについて考えてみます。 ... (続きを読む)