【教師向け指導への考え方】生徒の才能をつぶす禁句「勉強は大変で当たり前」

勉強の面白さを伝える仕事が教師の仕事  いろんなところで色々な先生の発言の内容を聞く機会がありますが、 「勉強なんて大変に決まっている」 「つらいのが当たり前」 「みんな頑張ってきた」 というような言葉を耳にすることがあります。  単に勉強の量ややるべきことの量の話であれば頷ける部分もありますが、 勉強の内容の話と言うことになれば、 かなり... (続きを読む)

【テスト対策】わかっていますか?あなたの「対策すべき所」

成績が上がらない原因は「準備の悪さ」  テスト前の対策学習は合理的に進めることが非常に重要ですが、これを上手くできる生徒は実際には少ないと思います。  その一番大きな原因は、「すべてをやろうとする」ことにあります。  気持ちはわかります。今度のテストでは今までにない良い成績を取ってと考えるのが普通で、そうするとすべてのことを対策しなくてはと思ってしまうのが人情です。 ... (続きを読む)

【教師向け指導のコツ】気づいていますか?「あなたの今日の指導が生徒の人生を変える」かも知れないこと

何一つわからないという事の辛さ  ずいぶん昔の話になります。  私が高校に入って間もない頃、初めて化学の授業がありました。 その化学の担当のA先生の授業を受けて衝撃を受けました。  何を言っているのかがほぼわからないのです。 次々に式を書いて「これはこう、これはこう」というだけで 意味の説明がありません。 また、早口の京都弁で話すのと、何か自分で... (続きを読む)

【英語学習とAI】「 I love you」は「月がきれいですね」by 夏目漱石

AIの進化のスピードが加速してくるとどうなるのか  最近、AIの話をよく耳にします。  もっぱらAIによってなくなってしまう仕事という形で話題になりますが、教育についてはどのような未来になるでしょうか。  まずすぐ予測できるのが、単純に覚える学習というものの形が変わってくるだろうということです。  WEBの発展により、検索をかければ一瞬で世界のあらゆるジャンルの情... (続きを読む)

【さすが夏目漱石】「言い間違い」から生まれた雅号と「さすが(流石)」の話

雅号  夏目漱石は、ご存知のように明治時代から大正にかけて、『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こころ』などの名作を残した文豪です。 本名は夏目金之助。そして雅号が「夏目漱石」です。  雅号と言うのはペンネームのようなものです。 この時代の文豪は流行であったのか雅号を用いることが多く 割と凝ったものが多かったようです。 たとえば有名な森鴎外の本名は「森林... (続きを読む)

【学習習慣の改善】なぜ課題さえできないのか?その本当の理由。

テスト前に課題を出せない生徒たち  高校生ではさすがに少なくなりますが、中学生ではテスト時の課題未提出者というのは結構います。 また提出できても、ほとんど提出の意味がないようなやり方のものを出してしまう生徒は相当数いると思います。  殴り書きで判別困難なもの、マル付けをして出すことになっているのにやっていないもの、マルはついているが個別につけていないもの・・・etc ... (続きを読む)

【学習の精度】アバウトな記憶が正答率を破壊する

同じ間違いを繰り返す生徒 中学校の数学の方程式で、移項という学習内容があります。 X+3=6 という方程式があった場合 X=6-3 という形で、項(この場合は+3)を他の辺に符号を変えて移動することを言います。  重要な基本的事項ですが、学習してからしばらく経つと必ず次のような解答をしてしまう生徒が現れます。 3X=6 という問題で X=6-3 とい... (続きを読む)

【アウトプット】考えず答えて正解する確率は0

何となく「これだろう」  生徒のテストへの解答を見ていると、わからない問題が出てきたときには問題を十分に読みもしないで、 「あのページにあったこれかな」 という感じで答えを書いているのを見ることがあります。  皆さんも覚えがあると思いますが 正解が浮かばないときには、得てしてそういうやり方をしてしまうものです。 もちろん点数を取る気がない場合は仕方ない... (続きを読む)

【英語苦手克服法】「英語がわからない」本当の理由とは?

「英語がさっぱり・・・」  中学生で「英語がよく分からない」という生徒はかなりいます。 そしてこれは残念ながら、私が30年以上指導をしてきた当初からほぼ変わらない事実です。  私は、その理由の一つには 学校の英語のカリキュラムにかなり問題があると思っています。  以前も記事にしましたが  それ以前(私たちが英語を習った頃)のいわゆる文法重視の英語 ... (続きを読む)

【気象の科学】天気予報はなぜ外れる?それは、気象兵器のせいだけではありません。

ワクワクする天気図の学習  中2で天気(気象)の学習をしますが、興味を持って学習する生徒が多い単元だと思います。  これは普段天気予報というものに日常的に触れているため、学習に実感を持って取り組むことができるということが大きいと思います。 こういう日常に関連のある学習は、 先生の授業展開の仕方にもよりますが、生徒は意欲的になるのが普通です。 天気図も見た目専... (続きを読む)