「揃い踏み」の由来とは?「うちのネコが揃い踏み」って使い方あってる?

ずらっと並ぶネコ

 先日妻がえさをやるので、それを待ちわびてネコがその前に行儀よく整列をしていました。

並んでいたのはうちのネコ2匹なんですが、あまりにお行儀よくかわいらしかったので

「家のネコが揃い踏みだね」と妻に言いました。妻は笑って首をかしげました。

この表現って正しいと思いますか?

確認したら実はいろんな意味で間違っていました。

揃い踏みの意味

「揃い踏み(そろいぶみ)」とは、華々しい場面であるいは優れた人や物がずらっと勢揃いすることを言います。

単に勢揃い(皆が一堂に集まる)というだけではなく、スポットの当たる栄えあるシーンで終結する=その集結する人がレベルの高い人あるいは物であることが「揃い踏み」の特徴です。

たとえば「今日の試写会では有名な女優が揃い踏みした」「決勝リーグでは強豪校が揃い踏みして激戦になるだろう」というような感じです。

揃い踏みの語源

 「揃い踏み」という言葉の由来は、歴史的にいくつかあるようです。

歌舞伎で登場人物が花道などにそろって現れて見栄を切る場面などを「揃い踏み」と言ったようですが、大相撲でも力士たちが土俵の上に並び一緒に四股(しこ)を踏む動作を「揃い踏み」と言ったためそこからの言葉とも言われています。

どちらも江戸時代に隆盛を極めた日本の文化芸能ですので、どちらが先というわけでもなくそのころ言われていた言葉が今の「揃い踏み」につながっているのではないかと思います。

相撲に関心がある方なら「三役揃い踏み」と言って千秋楽に行われる儀式の名称でもあるのでピンとくる方がいるかもしれませんね。

ネコが揃い踏み?

 このような意味からすると冒頭で述べた私の「家のネコが揃い踏みだね」という言葉、いろんな意味で間違っています。

まず第一は優れた人物または物に家のネコが当たるかどうか?

私たちがらすれば優れたネコという解釈もできるでしょうから、内輪で言う分にはいいかも知れませんが他人には通用しないでしょう。

ただし見た感じでは、華々しいスポットが当たるようなムードではありました。

次に第二に2匹では少なすぎですね。

力士の揃い踏みでも三役になっていますから、2匹というのは揃い踏みという以前に勢揃いと言うにもちょっと足りない感じです。

「ネコが2匹並んだ」というのが正確な表現でしょう。

そんなわけで日本語の文化的には誤った言葉を述べてしまったわけで、教師たる立場からは反省することしきりなのですが、

まあネコがかわいいから「素敵なネコがずらっとならんでイイね」という感じでつぶやいてしまった私の言い分にも心情的には一理はあるのかなと思ったりしています。

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