【万葉集と言霊(ことだま)】「大和の国は 言霊の 助くる国ぞ 真幸く…」思いはきっと実現する。

「磯城島の 大和の国は 言霊の 助くる国ぞ 真幸くありこそ」 万葉集の中に、こんな歌があります。 「磯城島(しきしま)の 大和(やまと)の国は 言霊(ことだま)の 助くる国ぞ 真幸く(まさきく)ありこそ」  万葉集巻13 3254番 柿本人麻呂歌集にある歌(作者は不詳?人麻呂?)  原文 「志貴嶋 倭國者 事霊之 所佐國叙 真福在与具」  「... (続きを読む)

【元から存在する力】ご存知ですか?人工物ではなく「100年の風雪に耐えるもの」

風雪に耐える  「風雪に耐える」という言葉があります。困難な状況や厳しい環境に直面して負けずに過ごすことを言います。  中でも「歴史の風雪に耐える」と言うような言い方もよく耳にします。この場合には特に思想や哲学がとても優れていて残っていることを意味しますが、今回は普通の意味での「風雪に耐える」のお話です。  雨や風、雪にも負けず何かが存続していくというのはいずれにしても... (続きを読む)

【引き寄せの法則】実は威力抜群。願いが叶う日本古来の技法「予祝(よしゅく)」とは?

予祝(よしゅく)  願い事を叶えたいとき、皆さんはどんな風にお願いをするでしょうか。 神社にお参りしたり、願掛けをして何か好きなものを我慢したり、人それぞれやり方があるかと思います。 でも実際にはなかなか思った通りにならない、そんな方も多いのではないでしょうか。  そんなあなたに朗報です。実は日本古来の良い方法があるのです。 それは「予祝(よしゅく)」という... (続きを読む)

【大晦日(おおみそか・おおつごもり)・晦日(みそか・つごもり)の語源】意外に知らない「月の満ち欠けと太陰暦のこと」

晦日(みそか)= 三十日  「大晦日(おおみそか)」は12月31日のことを指す言葉です。そして詳しい人なら普段の月の最終日の事を「晦日(みそか)」という事もご存知かも知れません。  これらは私たちが何気に使っている言葉ですが、なぜ「晦日(みそか)」とか「大晦日(おおみそか)」という言葉が、こういう特定の日にあてられているのかについては、実は良く知らないという人がほとんどでは... (続きを読む)

【和風月名 師走(しわす)】12月は本当に師が忙しくて走っていたの?万葉集にヒントも…

師走(しわす)  12月の和風月名は「師走(しわす)」です。 おそらく和風月名の中では一番皆さんが耳にすることが多い異名が師走ではないでしょうか。 そしてほとんどの方が「師(先生)が忙しくて走り出すから師走なんだよね」とおっしゃいます。 事実私も学校で複数の教師からそうやって教わりましたし、スピーチなどでも12月に入ると枕詞のようにそういうネタを入れてくる講演者も... (続きを読む)

【「泥濘」ってどう読むの?】「泥鰌」「拘泥」「雲泥」読めそうで読めない「泥」の熟語

「泥濘」(ぬかるみ)  最近テレビドラマでもこの熟語を使ったタイトルのものがありますが、「泥濘」は「ぬかるみ」と読みます。 意味は「泥状になっている場所のこと」を言います。つまり「ドロドロ」状態の場所ということです。 「泥濘の食卓」というのは、ドラマのタイトルとしてはなかなか斬新なもので関心しましたが、読めなかった方が大半だったかもしれません。 「泥」は「どろ、デ... (続きを読む)

【和風月名 霜月(しもつき)】霜って11月に降りるの?「霜降(そうこう)」との関係とは?

霜月(しもつき)  11月の和風月名は霜月(しもつき)です。読んで字のごとしで、「霜が降るからなんだろうな」とその由来を考えてしまいがちですが、ちょっと待ってください。少し早すぎではないですか。  その疑問はもっともですね。地域によりますがイメージとしては11月には霜はなかなか降りることはない気がします。 科学的に見た場合には霜は、0℃以下に冷えた物体の表面に、空気中の... (続きを読む)

【Nature calls me(トイレに行きたい)の本当の由来は何か?】「水」の持つ不思議な性質

Nature calls me.   話はずいぶん昔のことになります。まだ私が小学校高学年だった頃です。 中学校から帰って来た姉が、私の顔を見るなり「ねえ、Nature calls meってどういう意味か知っている?」と言うのです。 私は小学生のうちに姉が使い古した英語の学習教材を独学で全部読み通してしまっていたので、もう英単語は相当知っていましたから、その問いに対して... (続きを読む)

【運が良くなりたいなら…】捨ててみましょう「思考という癖」ー潜在意識を利用するメリットとは?ー

何となくわかる  私たちが普段の生活をしていて、「なんとなく」書庫を見たら今日までが期限の書類が入ったままになっていたとか、「なんとなく」散歩していたら今日電話するつもりの人に出会ってしまった、なんていう偶然が起こることがあります。  これは私自身の経験になるのですが、何か思考をしているときにはそういうことは起こりません。どちらかというぼーっとして思考をしていないときに、そん... (続きを読む)

【和風月名 神無月(かんなづき)】10月には神様がいなくなる?・・・何と留守番もいました。

神無月(かんなづき)  10月の和風月名は「神無月」です。「かんなづき」という読み方が普通ですが、「かみなづき」などと読む人もいるようです。 この漢字を見て「神無月」は「神が無い月」だと思う方がほとんどだと思いますが、実は本来の意味は逆になります。 つまり「神の月」という意味になります。 「無(な)」は古文における連帯助詞「の」の母音互換形で、現代語で言えば、たと... (続きを読む)