仏教と蓮(はす)の花 「初夏に花が咲き、仏教とかかわりがある花は?」と言えば何が浮かびますか? 多くの人がすぐ「蓮(はす)の花だ」と答えるのではないでしょうか。 蓮(はす)は初夏~夏に最盛期を迎える(6月から8月頃)植物で、阿弥陀経(あみだきょう)にも、その咲いている様子が次のように登場します。 「池中蓮華(ちちゅうれんげ) 大如車輪(だいにょしゃりん) 青色青光... (続きを読む)
【意外に知らない漢字】「『そうそう』たるメンバー」って漢字でどう書くの?早々?草々?… そして意外な語源とは?
よく使うのに実は分かっていない言葉 私たちが日常生活で割と普通に使う言葉でも、昔から使われてきている言葉で実はよく意味を知らなくて使っている言葉があるものです。 たとえば、「かなり凄い人たち」ということを表現するのに「そうそうたるメンバー」という言葉を使いますが、よく考えると「『そうそう』って何?」と思ったりします。 そして何より漢字がわかりません。 キーボー... (続きを読む)
氣づいていますか?なぜspringは「春」なのか。
Spring has come.「春が来た」 春を英語で言うとspringになります。 何となく教えられて「ああ、そうなのね」と暗記している人が大半だと思います. そしてSpring has come.「春が来た」という例文を覚えて、「ああ、現在完了だからhas +過去分詞のcome なんだな」なんて言ったりした人もいるかも知れません。 ですが肝心のspringが... (続きを読む)
【紛らわしい送り仮名】どっちが正しい?「一つずつ」と「一つづつ」
「づつ」から「ずつ」へ 数を数えるときに「一つずつ(づつ)」とか「三つずつ(づつ)」というような表現を使う事がありますが、割と多くの人が「あれ?『ずつ』だったかな?それとも『づつ』?」というように仮名遣いをどう書くかについて迷った経験があると思います。 結論から言いますと、現代仮名遣いである「ずつ」を使うのが通例になっています。 「づつ」は歴史的仮名遣いです。学校の... (続きを読む)
【万葉集と言霊(ことだま)】「大和の国は 言霊の 助くる国ぞ 真幸く…」思いはきっと実現する。
「磯城島の 大和の国は 言霊の 助くる国ぞ 真幸くありこそ」 万葉集の中に、こんな歌があります。 「磯城島(しきしま)の 大和(やまと)の国は 言霊(ことだま)の 助くる国ぞ 真幸く(まさきく)ありこそ」 万葉集巻13 3254番 柿本人麻呂歌集にある歌(作者は不詳?人麻呂?) 原文 「志貴嶋 倭國者 事霊之 所佐國叙 真福在与具」 「... (続きを読む)
【読めない!上司のメモ】「一寸」「丁度」「矢張り」「確り」「・・・?」
漢字を知らない。漢字を知り過ぎている。 私たち日本人の多くは、小学校の時から多くの漢字を一生懸命勉強してきました。 だから漢字をほとんど知らないというような人はあまり見かけません。学生時代書き取りをさぼっていても、社会に出ると知らず知らず覚えていくものです。 逆に漢字が大好きで知り過ぎている人もいます。 漢字検定どころか、漢字博士っぽい雰囲気で他人に「これっ... (続きを読む)
【元から存在する力】ご存知ですか?人工物ではなく「100年の風雪に耐えるもの」
風雪に耐える 「風雪に耐える」という言葉があります。困難な状況や厳しい環境に直面して負けずに過ごすことを言います。 中でも「歴史の風雪に耐える」と言うような言い方もよく耳にします。この場合には特に思想や哲学がとても優れていて残っていることを意味しますが、今回は普通の意味での「風雪に耐える」のお話です。 雨や風、雪にも負けず何かが存続していくというのはいずれにしても... (続きを読む)
【引き寄せの法則】実は威力抜群。願いが叶う日本古来の技法「予祝(よしゅく)」とは?
予祝(よしゅく) 願い事を叶えたいとき、皆さんはどんな風にお願いをするでしょうか。 神社にお参りしたり、願掛けをして何か好きなものを我慢したり、人それぞれやり方があるかと思います。 でも実際にはなかなか思った通りにならない、そんな方も多いのではないでしょうか。 そんなあなたに朗報です。実は日本古来の良い方法があるのです。 それは「予祝(よしゅく)」という... (続きを読む)
【大晦日(おおみそか・おおつごもり)・晦日(みそか・つごもり)の語源】意外に知らない「月の満ち欠けと太陰暦のこと」
晦日(みそか)= 三十日 「大晦日(おおみそか)」は12月31日のことを指す言葉です。そして詳しい人なら普段の月の最終日の事を「晦日(みそか)」という事もご存知かも知れません。 これらは私たちが何気に使っている言葉ですが、なぜ「晦日(みそか)」とか「大晦日(おおみそか)」という言葉が、こういう特定の日にあてられているのかについては、実は良く知らないという人がほとんどでは... (続きを読む)
【和風月名 師走(しわす)】12月は本当に師が忙しくて走っていたの?万葉集にヒントも…
師走(しわす) 12月の和風月名は「師走(しわす)」です。 おそらく和風月名の中では一番皆さんが耳にすることが多い異名が師走ではないでしょうか。 そしてほとんどの方が「師(先生)が忙しくて走り出すから師走なんだよね」とおっしゃいます。 事実私も学校で複数の教師からそうやって教わりましたし、スピーチなどでも12月に入ると枕詞のようにそういうネタを入れてくる講演者も... (続きを読む)