【学校制度】この国はいつまで子どもたちに夏休み明けの憂愁を味わわせるのだろうか。

9月初めの憂愁  夏休みが終わり9月になると、小中高生たちは新学期が始まり学校生活を再開することになります。  同時に、学校へ行くことに抵抗があったり、誰かのいじめにあっている生徒たちにとっては苦難の時期が訪れます。 そしてそうでなくても、様々なプレッシャーを先生や他の生徒、あるいは学校の雰囲気自体から受けることに感受性が高い生徒は、学校に行きたくない状態になります。 ... (続きを読む)

【潜在意識と学習】なぜ「6:45起床」の1分前「6:44」に目が覚めるのか?

頭脳というより意識に働きかける  学習をするということは、まさに頭脳を使う情報処理作業であるといえますが 私たちは生身の人間です。疲れたり眠かったりする中で暗記や思考を行うこともあったりして 機械のように電算処理をすべてがうまく運ぶという事はありません。 そしてまだ詳しくは解明されていませんが、人間には「意識」と言うものがあります。 「意識」と「脳」の関係に... (続きを読む)

【学校でもっと万葉集を!】漢文ですか?「東野炎 立所見而 反見為者 月西渡」

万葉集  日本を代表する最古の和歌集「万葉集」にはおよそ4500首の歌が収められていますが、6 中学卒業までにその「万葉集」をしっかりと学習する機会はかなり少ないです。  普通は中3の学習単元と小学校で少し独立した単元で出てくる他、学校によっては百人一首の暗記などの中でその歌を知るというようなこともあると思いますが、それ以外にはあまり機会がないと思います。  日本... (続きを読む)

【話す技術】「正確な話」は、正確にすればするほどわかりにくくなるって知っていましたか?

  結論が見えない答弁  よく国会答弁などを見ていると、大臣に代わって事務方の官僚が出てきて答弁をしていることがあります。  でも大体は「イエスかノーか」「要はどうなの?」と言いたくなるようなはっきりしない内容の場合が多いです。 「間違いを回答することはできない」「正確な回答をしなくてはならない」 という趣旨から、あのような答弁になるのだと思いますが、聞いていて本当... (続きを読む)

【物理の先生がわからない生徒の疑問の意味】その回答、質問に答えてないのでは?「等速直線運動は、なぜ力がはたらかない運動なのか?」

等速直線運動と慣性  中3物理で等速直線運動を学習します。 等速直線運動は読んで字のごとく「速さが一定で一直線上を進運動」です。 わりと単純な話で、これは楽勝と思っていると 突然「等速直線運動は力を受けていない運動(力が働いていない運動)である」という事が書かれているのを発見します。 ほぼすべての生徒がここで「あれっ?」と思うようです。 「何で力を受け... (続きを読む)

【式による説明】2nが偶数でなぜ2mも偶数なの?

式による説明  中2の数学から数の規則性を根拠に式によって説明をする学習が始まります。 たとえば2nが偶数で2n+1が奇数であるというような学習です。 偶数は2の倍数なので、2×整数の形であれば偶数という事になります。 だからnが整数ならば2nは偶数、xが整数ならば2xは偶数と言えます。  なお偶数は2で割り切れる(商が整数になる)数ですので、理論上その整数... (続きを読む)

【東大を出ても仕事がない】激動する時代の中で必要となる「制度や仕組みを作る力」

東大を出ても仕事がない  昨今の世界的な疾病騒動や政治の動きの中で AIの台頭、不景気、業務の外注化による派遣の増加など 仕事がしたくても仕事自体がないという時代が、すでに到来し始めています。 一生懸命勉強を重ねて東大に入って卒業しても、その能力を適切に発揮できる安定した仕事が見つからないという時代になっています。 中央官庁の官僚にならないならば、東大に行く... (続きを読む)

【先生向け指導のコツ】生徒にやる気をなくさせる言葉 NO,1「勉強は大変に決まっている」

なぜ生徒を教えるのか  教師が生徒を教えたいと思う動機は色々あります。 「何か新しいことを学んだ時の、生徒の生き生きとした目を見たいから」とか 「生徒が成功した姿を見ると自分も嬉しい」とか、人によってそれは少しずつ違うと思います。 しかし共通しているのは 「生徒が目を輝かせて学習に取り組んで欲しい」と思っていることではないでしょうか。 やる気を失った生... (続きを読む)

【先生向け指導のコツ】「わからない辛さ」に一番気づけないのが教師だと自覚すべし。

問題は、教師が「教えるほど勉強ができる人」がなる仕事だという点にある  新学期も始まってからかなりの時間が過ぎて 生徒だけでなく教師も自分のクラスや新しい生徒に慣れて来たころです。 これくらいの時期になると、スイスイと学習を進めている生徒だけではなく、わからなくて戸惑ってしまっている生徒も見られるようになり、 それが重なっていくと教師の目から見て心配になってしまう... (続きを読む)

【精神一到って何?】Where there's a will, there is a wayの固い訳し方とは?

あまりにもイメージが違う  Where there's a will, there is a way. こんな英語のことわざがあります。 will はここでは「意志」の事を指しますから、直訳すると「意志のある所に道がある」という意味のことわざです。  これだけだと、「まあそんなものか」という話ですが  これと同義のことわざとして、「精神一到何事か成らざらん」... (続きを読む)