【学校でもっと万葉集を!】漢文ですか?「東野炎 立所見而 反見為者 月西渡」

万葉集

 日本を代表する最古の和歌集「万葉集」にはおよそ4500首の歌が収められていますが、6

中学卒業までにその「万葉集」をしっかりと学習する機会はかなり少ないです。

 普通は中3の学習単元と小学校で少し独立した単元で出てくる他、学校によっては百人一首の暗記などの中でその歌を知るというようなこともあると思いますが、それ以外にはあまり機会がないと思います。

 日本古来の人々の心や生活、自然と人間の関係などを職業や身分に関係なく素朴な表現で様々な人々が歌い上げた素晴らしいこの優れた作品集を、現代の子どもたちが学ぶチャンスとしては少なすぎると思います。

万葉集のこと知っていますか?

 大人で大学を卒業した人でも、万葉集に詳しい人は意外に少なく、文学部や歴史を専攻した人などを除いては、そんなに知らないという人が多いかもしれません。

たとえば、タイトルにある「東野炎 立所見而 反見為者 月西渡」を見てぴんと来る人はほとんどいないのではないでしょうか。

実はこれ中学校の教科書にも必ず出ている、万葉集では有名中の有名な歌なのです。

「東の野に炎の立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ」柿本人麻呂の代表作です。

意味は、「東の野に明け方の光が立ち上るのが見える。そして振り返ると西空には月が傾いている」という大変壮大な歌です。ほとんどの方が一度は聞いたことがある歌ではないでしょうか。

 タイトルの「東野炎 立所見而 反見為者 月西渡」というのは万葉仮名というものです。漢文などではありません。

そしてこれ、この歌の読み方が当て字っぽく書かれていると言えばわかり易いかもしれません。

これが「ひむ(ん)がしの のにかぎろひ(い)の  たつみえて  かへりみすれば  つきかたぶきぬ」という読みになるのがわかるでしょうか?

「炎」は「かぎろい」で夜明けの光という意味です。

 万葉仮名は、まだ日本にひらがなが発明されていない時代に、文字を知っている人が日本語を表記する際に漢字の音(オン)を借用して用いた文字で、万葉集にこの仮名が使われています。

 実際に万葉集はこの万葉仮名で全部書かれているのですが、実は学校では、その万葉仮名の知識さえも正面から学習する機会もほとんどないのが普通です。

 上代と言われるこんな昔に日本人がこのような味わいの深い人の感情の機微に触れる歌を作り、それを何とか文字にして後世に残そうとした事実、それこそが本当は学校で教えなくてはならない日本の文化なのだと思いますが、

歴史でも国語でも中学生には早すぎるという趣旨なのでしょうか、あまり触れられてはいないようです。

 以前何回か小学校の教科書で見かけたこともあったような気がしますが、日本のこういう文化の側面を積極的に教えるというようなものではなかったと思います。

国語の教科書も偏向だらけ

 これはずっと以前からのことでもあり本もたくさん出ているので、多くの人が知っている事実になるかと思いますが、

 敗戦国としての日本には、GHQの支配の下再度のスタートをした時から、ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム (War Guilt Information Program)というものにより、「日本人は戦争で迷惑をかけた」という罪悪感を日本人が持つようにするという政治プログラムが設定されてきました。

 このことは文書でも残っている史実ですが、その方針の下、日本の歴史教科書については、第二次大戦に関して「日本がすべて悪」という「自虐史観」により書かれた教科書の採択が行われ続けてきました。

そのために大きな役割を果たしたのがメディアであり、政治に対する圧力団体であったようです。

 そしてこちらは意外に知られていない事ですが、国語の教科書についても同様のことが行われ続けてきています。

 夏ごろに学習する単元が、必ず戦争の悲惨さを訴える単元になっているのは終戦記念日があるので当然かもしれませんが、

 問題なのはその内容です。原爆の悲惨さを描き、またすぐにそういう事が起こることを常に心配させ、表現や言い回しには「私たちが悪かったためにこういうことになった」という事を繰り返し盛り込んでいるように見えます。

今はそんなことも少なくなりましたが、昔はこういう単元の学習では「日本が悪い」という事を積極的に生徒に書かせたりするような指導をする学校の先生がたくさんいたものです。

また生徒に刺激的な物事を決して見せないようにする文科省が、そのころから戦争に関しては非常に刺激のある表現も記載を大幅に許していることにも違和感がありました。

 確かに戦争の悲惨さを知り、もうそんなことがないようにすると言うのは教育として最低限必要なことです。しかし原爆を投下されて東京で一般人が無差別爆撃を受けたのは日本です。

メディアの報道にしても国語教科書にしても、その意味ではいささかやりすぎに感じられる面があります。正直な話「戦争を起こしてはいけません。そうするとまたひどい目に遭いますよ」という風にも読めないではないのです。

 あくまでも相対的な話になりますが、日本人の古来からの美意識や逞しさ、健全さを知り、そのことから未来への希望を持たせることができる「万葉集」の学習のような勉強を、もっと教科書の中でも割合を増やしていくことの方が、私は、未来を担う子どもたちに希望と夢をもって学習に臨んでもらえる方法ではないかと思っています。

また


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