【バランス感覚】ピンチに弱い完璧主義

完璧を目指すことのデメリット

「すべてのことが完全にできたらいい」

 何かを試みる時、人は必ずそう願うと思います。

 しかし、実際には完璧に物事を達成することができる場合は、本当にごく限られていると思います。

 完璧ということが実際には実在しないのに、それを基準に考えるのでハードルが高くなってしまいます。

 前回「三日坊主」についての記事を書きましたが、http://wizzseiun.com/2020/01/08/modify/ 

 三日坊主でチャレンジをやめるという場合、まだまだできるのにこの完璧主義のためにあきらめてしまう人も多いのかも知れません。

上手く続かなければ、やりやすい方法で工夫をして再度新しいチャレンジをすればいいだけなのですが、

「予定と違ってしまった以上もう無理」

「中途半端ならやっても意味がない」

というようなオールオアナッシングの思考で継続をあきらめてしまいます。

追い風の時はいいが…

 たとえば95%以上の成果が出ているときに、「まあ、これでいいか」という油断を戒めるような場合に完璧主義を持ち出すのは適切だと思います。

 けれども50%くらいの成果しか出ていないときに、一足飛びに100%を目指すのは、少し上手くいかなければ挫折してしまう危険が大きくお勧めできません。

そういう場合はバランスよく対策をして、まず70%に引き上げる工夫をすべきなのです。

 三日坊主で物事が続かないのは、完璧主義でバランスを失って「やっても無理」という誤った分析をしてしまうことによる部分が大きいような気がします。

 「ここは良いが、ここがダメ」というように考えて軌道修正していけば、かなりの成果が出るものを、分析が悪いためすべてが駄目に感じてしまうのです。

オールオアナッシングの考え方はピンチには適していない

 オールオアナッシングの考え方は潔く聞こえます。

完璧主義とも通じるこの考え方は、ピンチの場合には前進とは逆方向へと私たちの気持ちを運んでしまいます。

 1日目 90点 

 2日目 95点

 3日目 50点

 「やーめた」

 というようなことであれば、本当にもったいないですね。

 事実これを同じような物事のやめ方を繰り返してしまう人は意外にいます。

 ピンチの時こそ、完璧を捨てるべきなのです。

対策する部分でも完璧を目指さない方が上手くいく

 内容面でも、明日テストだというのに「ここがどうしても気になるから」と言って難しいことまで隅々やっている生徒がいます。

 9割方出来ていてそれを仕上げでやっているのならいいのですが、全体の半分も理解できていない状態でそこをやっているのは、まさに誤った完璧主義です。

 「自分が目指せるあと10点」をどうやって取るかを、前日には考えるべきです。

「ここを完璧にする」というと聞こえはいいですが、バランスを欠いたやり方は時間の無駄になってしまう危険が大です。

 どの場合においても大切なことは、「全体を見渡して今必要な事を具体的に行う」というバランス感覚ではないかと思います。

そして、そういう感覚が身についてくると、一時的に上手くいかなくても全体像を見ているので、「いずれ上手くいくようになる」という見通しができるようになります。

 そういう視点が生まれれば、オールオアナッシングの考え方など逆にできなくなっていまうのではないでしょうか。

ピンチは完璧主義では乗り切れません。

 今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA