自分の思っているところではウケないスピーチ
今日あるところでスピーチをしました。
スピーチをするときはいつも思うのですが、聴衆の心をつかむことは簡単ではありませんね。今日の出来は自分の中ではあまりよくありませんでした。
スピーチでは、自分が「ここで聴衆がウケるんじゃないか」と思って準備したところで全く反応がないことがある反面、まったく予想もしなかったところで大きな反響が起こったりします。
授業をするときも同じで、練りに練って話をしたのに、思っていたより興味を持ってくれない時もあれば、何気なく言った一言に生徒が非常に関心を持ってくれて、白熱した授業展開になることもあります。
人を相手に話すということは奥が深いと思わずにはいられません。相手がいることだから自分の思っている通りにはなりません。
だから私たちは、人の心を揺さぶる講演を聞いたときに、それが正に自分の求めていたものであった場合には、より深い感動を受けるのかもしれません。話し手と聞き手の気持ちがマッチする瞬間です。
人はそれぞれ考えていること、感じ方が違うから面白い
同じことを話しても、聞く人のとらえ方は正に千差万別です。
自分が話したことについて後で相手に聞いたら、自分が思っていたことと全く違う趣旨でとらえられていたということもあります。
だから何かを相手に伝えるときは、詳しすぎるくらいでちょうどいいのです。ケンカの多くは言葉の行き違いやチョイスのミスによって生じます。
たとえば「真面目だね」と言われて、それを誉め言葉として受け取る人もいれば、侮辱されたと受け取る人もいます。
その場の状況やその人がどう思っているかによって、受け取り方も全く正反対になってしまうこともあります。
世界は自分が創造している
A君とB君がテストでともに75点を取ったとします。
A君にとっては「こんな点数をとってしまった。どうしよう」ということであっても、B君は「やった。努力の成果が出た」と思うのかも知れません。
それを見ているC先生は「自分の指導もまだまだだな」と感じているのかも知れないですし、報告を受けた主任教師のD先生は「C先生は伸びてきたな」と考えているのかも知れません。
このように1つの事実があっても、それを見ているABCDの4人は感じていること、考えていることが全く違います。
見ている世界が全く異なるということは、人は自分自身で自分の思った通りの世界を創造しているということになります。
考え方を変えればその瞬間に世界が変わる
考え方というものは自分が決めることです。だから変えようと思えばその場ですぐ変えることができます。
最近はよく言われていることですが、何かうまくいかないことがあっても「いい教訓をもらった」と考えることができれば、その瞬間にうまくいかなかった事は「教訓」になり、「失敗」にはなりません。
失敗してしまって後悔している自分が描かれていた世界は、突然、未来の成功に向かう自分を描く世界に変わります。その瞬間にです。
今日スピーチの出来がよくなかった私の経験も、考えを変えれば、次のスピーチで大成功を収めるための「経験」に瞬間で変わります。
世界を変えるのを恐れているのは、世界で自分1人だけ
しかしそうは言っても、なかなか人は自分の思考の癖を変えられません。「失敗はやっぱり恥ずかしいし、まわりの人もいろいろ言ってくるから…」などという声も聞こえてきそうです。
でも考えを変えないことで自分は過去に引き止められて延々と苦しくなりますが、考えを変えることのデメリットってあるでしょうか?
無責任に「あれは、いい経験だったね」と笑っている人に、「もっと反省しろ」と叱る人はいると思いますが、心の中でそう思う分には誰にも叱られはしません。
だったら考えを変えて今の現実を見直して、どんどん自分の未来に都合の良い世界に変えていくべきではないでしょうか。簡単にできることなんですから…。
少なくとも私はそうしていこうと思います。
皆さんにもぜひお勧めします。気持ちが軽くなることは保障します。
今後も皆さんのお役に立つ考え方をアップしていきます。