【受験校の決定】決められないときの最後の判断基準とは?

受験校の最終決定の時期

 高校入試も大学入試もいよいよ本番の季節が到来しました。

 早く進路が決まった人もいますが、多くの方は今まさに受験校の最終決定の決断をしなくてはならない時期に差しかかっていると思います。

 大学入試であれば、センターの得点とボーダーのデータを照合して当初からの志願通り進むのか、あるいは志願を変えざるを得ないのかを決めていかなくてはなりません。

 得点がラインに到底届きそうにない場合は別ですが、「何とかなるかも知れない」「しかし、届かないかも知れない」という場合は相当悩みます。

 強力な滑り止めを用意するか、滑り止めを増やすかといった策を取りつつ、あくまで志願を変更しないのかなど色々な方法が頭に浮かびますが、これまでやってきたことがどう反映されていくかに直接かかわることなので、なかなか簡単には決められないと思います。

 また大学入試の場合、浪人も想定しているのかどうかで話は大きく変わります。

 就職の際には一浪一留くらいはハンデにならないという説もありますから、経済的事情が許せば、それもありとして、チャレンジする受験に踏み切る手もあります。

高校受験も同じ

 高校受験についても、県により受験できる回数や時期が異なりますが、この時期は最終的な内申評定が出て、それとの兼ね合いで受験できる高校が絞りこまれてきます。

 大学受験に比べると高校受験では、当日の得点で巻き返しをできる範囲はまだ若干広いと思います。

 難関校でなければ割と大学受験よりシビアではないと言えますが、それでも志願を変えて安全な受験に変えるのか、それとも勝負していくのかという選択の難しさは同じくあります。

決断の基準

 志願を変更するのかしないのかということは、個人ごとの事例で状況がすべて異なるので、一律に言えることではありません。

 いろいろな要素を考えて決めていかなくてはなりませんが、少なくとも人任せにしておける問題ではないので、生徒本人がこの先やって来る大学生生活や就職、中学生であれば高校生生活を想定して、決断をする必要があります。

 相談はもちろんすべきですが、最後に決めるのは自分です。

 では、最後の決め手はどんなことで決めたらいいのでしょうか。

 実は私には、受験生と保護者の方が悩まれている時に、よくアドバイスしている基準があります。

それは、

「後からより後悔しない方を選ぶ」という基準です。

後悔しない受験

 志望校を落として合格しても、学校生活が始まってから「やればもっと行けたかもしれない」と後悔して過ごすのはよくありません。

 逆に勝負をかけて失敗して「もっと安全な受験をできていたのに」と悔やむのもよくありません。

悔やむということは少なくとも自分にとってはよい判断ではなかったことになります。

 志望校を落としても、進学した学校で改めて精進して頑張り、結局次のステップでは大成功をするなんてことはざらにあります。

逆にギリギリで合格しても、学校についていけず「しまった」と思うこともあります。

 志望校を落とさず勝負をかけてダメでも、その経験が何かを自分に与えてくれて強くなることもあります。上手くいかないことがすべてダメな事ではありません。

 上手くいかないことから自分が多くを学べば、それは失敗ではなく軌道修正の1つのステップになります。不合格だってそれを先の人生に生かすことはいくらでもできます。

 だから結果も重要ですが、後悔しない選択をするということがもっと重要です。

後悔をしているようでは、結果を先へ向けて生かしていけないからです。

 私がこれまで受験というものに長く携わって感じることは、どんな結果になるにしても、「自分が主体的に決めた」受験をすることが非常に重要だということです。

 自分でしっかり決めたことの結果であれば、つらいものでも受け入れることはできます。逆に先生や親がこう言ったからそうしたというような理由は、上手くいかなかった場合には逆に結果を受けいれることへの障害になるでしょう。

 受験は人生の岐路ともいえるべきものですが、それですべてが決まるものでは断じてありません。人生の1つのポイントでしかありません。

 この先ポイントは無数に現れます。曲がりくねった道を経てまた戻ってくるなんてことは楽々可能です。

 主体的に自分がどう進むかを決めるのは、大変苦しくつらい判断になることも多いのですが、そこで悩みながらも深く考えて結論を出すことで、より人間は大きく成長できるのだと思います。

 どうか悩まれている受験生の方は、よく考えて後悔をしないように進路選択をするようにしてください。

 思い通りにいかないときの苦渋の選択が、「あの時、あのように決めて本当に良かった」という選択になることは実は多いのです。  

そんな時こそ、私たちは試されているのかもしれません。

今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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