本当に私たちは本当に真実を見ているのか
普通に善良な気持ちで生活をしている人たちにとって
商業活動でも国の政治でも、まさか自分たちを悪意で陥れる人がいるとは
思わないものです。
ましてやテレビが平気で嘘をつくなどということは
信じられない人が今でも多い事かと思います。
しかし、残念ながら真実は、
私たちが思っているよりもずっと
「私たちを陥れる誤った情報が世の中には流れている」
と言わねばなりません。
誇大とは言えない微妙な表現
何かを売るサイトやテレビショッピングで
「残りあとわずかです」と言えば
それは大人気の商品だと普通は思い、焦って応募をする人が出る事もあると思います。
また
「応募が殺到すると、電話が繋がりにくくなる恐れがあります」という表現をされれば
大変な人気があるに違いないと思う人も多いことでしょう。
しかし、本当にどうかということは実はわかりません。
そもそも在庫数を抑えていて、残りがわずかになっていることもあれば
電話の回線数が3~4本なら、電話が繋がりにくいことは普通に起こります。
落ち着いて考えればわかることです。
しかも、このような表現の巧妙な所は
現に「電話が殺到している」とは一言も言っていないところです。
表現に保険をかけているといっても良いでしょう。
だからこれ自体は「誇大」な広告ではありません。むしろ商業広告では割とよく見かけるやり方です。
誤解をさせて客を引き込む場合もあるので、表現としてはどうかと思いますが・・・。
また実際に、「電話が大変繋がりにくくなっています」という表現がされている場合もありますが
WEB上のサイトに電話をすると、一日中そういう音声を流している所もあり
対応を避けるためにお店の側からアクセスを絞る場合も多いので、まったくあてにはなりません。
もちろん、実際に電話が殺到したり、大繁盛で在庫がいくら追加してもなくなってしまう状況の場合もありますので、すべてが問題というわけではありません。
ただ消費者は、こういう表現につられずに商品の中身自体をよく見て購入すべきです。
「みんなが買っているすごい商品」と思ってそれを判断の決め手として買ってしまうと、時に後悔をしてしまうことがあるかも知れません。
「本当に殺到?」
マスメディアが恣意的に人々へ伝わる情報を、多かれ少なかれ操作するようになっているのは
残念ながら、もはや常識になってしまっていますが
最近では、公の医療に関するいわば国民の身体の安全にかかわるような情報でも
安心して信用していいのかどうかわからないものが出てきました。
ある医療行為を受けるための予約の電話が一向につながらないという情報が
メディアで一斉に流れだした時期がありました。
国でその医療行為を積極的に推進しているため、人々は当然と思ったのか
一部の人たちは焦って応募をして
予約に列をなす人々の映像が連日メディアに流れました。
それを受けて、大都市各所には大規模な会場が設けられるようになりました。
「さぞたくさんの人がその会場に殺到するだろう」と国民は思っていました。
私も報道を見ていて、そう思っていました。
しかしふたを開けてみると、そういった大規模会場に現れた人はごくわずかでした。
ある会場では2日間で4000人を予定していたのが、現実には3人が訪れただけだったという情報もあります。
色々な事情があったということを報道では説明をしていますが
いくら何でも報道と現実のギャップがあり過ぎます。
このような報道を見れば
「何か理由があるのかな?」と疑う気持ちが生じるのが当然ですね。
情報について自分の頭で考えるという事
一部のメディアは、今や自分で自分の首を絞め始めているようにも思いますが
まだこういう情報の操作について、あまり関心がない人も多いようです。
しかし、ちょっとしたことでも
「なぜこうなっているのだろう」ということに疑問を持ちさえすれば
現在の不透明なメディアの情報の誤りには、簡単に気づくことが出来ると思います。
ひょっとしたらこのような事態も、本当は誤りではなく、
報道の説明通りという事もあるのかも知れません。
私たちが本当に真実を見ているのかどうかは、容易にはわからないことだからです。
でも、目の前に提示されている情報が
「ひょっとしたら違っているかもしれない」と考えて
自分の頭で判断をすることが、きっと今後
あなたに降りかかる不利益から、あなた自身を守ってくれるということだけは
間違いがないと思います。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。