受験直前にやってはいけないこと
中学生は公立高校の受験が来週あたりという方が多いかと思います。
この時期はメンタル的にもなかなか大変な時期の上、県によっては卒業式があったりして、受験から逆算しての直前期の過ごし方が重要になります。
そこでまず、あと1週間を切ったというときにやってはいけないことを挙げておきたいと思います。
一から何かをスタートしてはいけない
この時期は、ふと思い立って問題集を始めるとか、厚い参考書を端から読み始めるとかをしてはいけません。
短い期間でも集中力がある時期ですので、できない訳ではないかと思いますが、途中で終わってしまった際のデメリットが大きすぎます。
人間の心理上、やりかけの所が残った場合には、受験で何かわからないところが出題されたとき、
大抵「自分のやり残したあそこから出ているのでは?」と思ってしまうものです。
「自分はすべてのことを一応やっているから、その中で勝負しよう」という割り切りができなくなります。
失点のきっかけになる可能性が大きいのです。
心配を広げることをしない
次によくやってしまうのが、
難易度の高い過去の問題や模試の問題を見て、
「これくらいのが出たらどうしよう」と心配になり、その心配を広げてしまうことです。
具体的に言うと、
どんどん難易度の高いものばかりやってしまうという行動です。
直前は難易度の高いものはやらない
そもそも、どのような難易度の高い試験でも、
皆が難しいと思うような問題で合否が決まることは絶対にありません。
私は旧司法試験を受験していて、短答式試験については、相当な回数合格をしましたが、
難易度の高い問題は、正答率は25%とかでした。
そういう問題はできなくても、合否に全く影響はありませんでした。
逆に正答率80%の問題を間違えたら、1問でもそれが影響して落ちてしまうことはあると思います。
毎年短答式に連続合格をしている人に、難易度の高い問題について聞くと、
「ああ、あれね、途中で解くのやめたよ」
などという返事が返ってきたのをよく覚えています。
その代わり私もそうですが、皆が取れる問題(ベーシック問題)+半数くらいの人が取れる問題(ミドルレベルの問題)を正答率を上げることには全力を注いでいました。
そういう問題については、本当にわずかの問題文の表現にもこだわり、「文末はこういう表現をしていたから、正しいように読めるが、ここは誤っている」などという分析をしていました。
結局合格のコツというのは、そういうところにあります。
だから、私は生徒にもいつも言っていますが、
「受験の合否は基本問題を確実に取れるかどうかでほぼ決まる」
これが結局重要なことだと思っています。
受験直前期は、基本事項が完璧に入っているかを何回も繰り返して確認をすべき時期だと思います。
難易度の高いことに入っていって、大切な時間を無駄にしてはいけません。
難易度の高い問題は、たまたまそれができても別の難易度の高い問題はできないかもしれません。
それに直前期という大事な時間を割いても、コストパフォーマンスが悪すぎます。
勉強したい気持ちはわかりますが
もう一つこの時期に重要な事として
コンディションを整えるということがあります。
気持ちとしては、追い込みをかけたいため長時間勉強をしていきたいと思うのでしょうが、深夜まで学習をして翌日に響いたりするようなことはあまりお勧めできません。
いつもより過大に勉強時間を長くしてしまわない
もちろんある程度はいいと思います。
しかし、直前期はメンタル的にも大変なため身体にストレスがかなりかかっている状態です。
長時間の学習を急にして、体調を崩してしまったという例は過去にも相当見てきました。
やり過ぎは禁物です。
この点は注意が必要だと思います。
やるべきこと
では受験直前期は、一体何をやればいいのでしょうか?
答えは簡単です。
上記に書いたことの反対をやればいいのです。
これまでにやってきた内容の見直しと暗記をする
基本的なことがきちんと当日アウトプットできるかを確認する
無理をせず、当日リラックスして全力をだしきれるように心身ともに備えていく
ということになるでしょう。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。