意外にできていない自己管理
新型ウィルスの流行で、ネット上のアプリなどで体調チェックをしているのを見ることが多くなりました。
いくつか私もデータを送りましたが
その時に思ったことは、
自分の体調については気づいているようで、気づかずに過ごしていることもあるということです。
たとえば健康な時には
まず体温を測ることがなかなかありません。
「目覚めはいいか」と聞かれても
その日のことは覚えていますが、数日前となるともう思い出せなかったりします。
どこか痛いところがあっても
その時を過ぎるとすっかり忘れていて
久しぶりにあった人に、「具合はどう?」と聞かれて
「ああ、そんなこともあったな」と改めて思い出すこともあります。
それとは逆に、体調を崩したときは、必要以上に体調を気にしてしまうということもありますね。
自分のことをチェックして、自己管理をどんなときも安定的に行っていくというのはなかなか難しいことなのかもしれません。
学習習慣についても自己管理は大きなテーマ
勉強をするにあたって、学習習慣のリズムを整えて安定したものにするのもこれと似ています。
ある時は猛烈に勉強をしたのに
時期が過ぎると全くやらなくなったり、
自分の学習時間や学習内容を聞かれても
今日と昨日位しか思い出せなかったりします。
学習習慣も自己管理が大きくものをいうものですので、そこは自分の意識が大切なのかもしれません。
だから計画と記録を通して習慣を自分でチェックしていくことや、うまく行かない場合の計画の改善の仕方などが重要になってきます。
アウトプット上の癖は自己チェックでかなり改善できる
ここまでは一般的なお話ですが、
自己チェックをすることで大きな効果を得られる分野があります。
それは「アウトプット上の癖」の改善です。
簡単にいうと「ケアレスミス」「うっかりミス」の改善については、自己チェックがかなり有効です。
私の経験では、こういうミスは個人ごと出る場合にはっきりとした傾向がある場合が多いと思います。
ミスが出やすいのが「疲れている時」の人もいれば、
逆に「午前中」「元気があるとき」という人もいます。
「時間不足」で問題を解く時にも
ミスが出やすい人もいれば、かえって正答率は高くなる人もいます。集中力が上がるからかもしれません。
また「問題文の文字の大きさ」や「お腹がすいているかどうか」
「目の疲れ」とかの要素で大きく変わることもあります。
問題を解く量が多いときに、ある量を超えると途端にミスだらけというのもよく見かけます。見ていて情報処理量が限界になったのかなと感じたりもします。
このように「ケアレスミス」などの「アウトプット上の癖」は、
かなり発生状況がわかり易いことが多いのです。
だから逆に言うと
それを自分がしっかりと把握して気をつければ、対策ができるということになります。
一番簡単な手は
解答チェックをした際に
「ああこれはうっかりミスだった」と感じた問題については、その時の状況や自分で思いつける理由を記録しておくのです。
そうすると、メモにはたとえば
4/11 数学 +-のミス5つ 部活で疲れていた
4/12 英語 うっかりスペルミス3つ 寝起きだった
4/13 数学 読み間違え2つ 社会見学へ行った
などというデータが蓄積されます。
それをある程度進めると自分の傾向がはっきりしてきます。
私たち教師は生徒をよく見ているので、こんなノートがなくても
ミスが出やすいかどうかは生徒の様子でわかったりすることもあります。
そんなときは「今日は疲れているか?」と聞くと大抵理由がはっきりわかることも多いです。
でもやはり第三者に言われるより、自分でチェックができるようになることの方が先へ向けてはとても有益ですから、
自分なりのチェック方法を使ってミスを防止していくといいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。