なかなか始まらない学校
新型ウィルスによる学校休校が続いています。学校がなかなか始まらないこの状態に、生徒や保護者の方にとっては学習面でも不安が募ってきていることと思います。
この時期少しづつ予習(本来学校がこの時期にやっている箇所)をすることも必要になってきますが、
やはり新しいことを自力ですべてやるのはなかなか大変なので、予習についてはベースを自分でやりつつも、ある程度塾でフォローしてもらうのが良いということは以前もお伝えしました。
今回は自分でできる復習法として、英文法の復習のやり方を書きたいと思います。
中3になるまでに英語の文法についてはいろいろな内容のものを学習してきています。
実力テストなどで全範囲型の問題が出た場合には、多くの生徒が文法事項で混乱をして誤答を書いてしまいます。
これは文法事項を理解していないと言う場合もありますが、むしろ文法事項を自分の頭の中で整理しきれておらず、そのために取り違えをしていることが多い気がします。
したがって中3の初めにやるべき文法事項の復習としては、
文法事項を整理するというのが重要なポイントになってくると思います。
簡単にできる!わかっているかどうかの確認
文法については、まず最初に自分がどこまでわかっているかを確認すると整理が一気にできます。
そのために簡単にできる良い方法があります。
(1)まず、中1中2で学習した文法事項を書きます。
時制とそれ以外をざっと列挙すると
「現在形」「現在進行形」「過去形」「過去進行形」「未来形」「受動態」「比較級・最上級」「助動詞」「不定詞」「動名詞」
こんな感じです。項目が出てこない人は教科書を見ればこういう言葉はすべて出ていますから、まずそれを書き出せばOKです。
(2)次に何も参考にしないで、自分でそれについて知っていることを書きます。
書く内容は限定しません。
たとえば
「現在進行形 → be動詞+ing [~しているところだ。~している。]その瞬間であることを言う場合に使う。キーワード now 疑問文はbe動詞を前に出すだけ・・・」
といった感じです。
もちろん、こんな感じに書くことができる生徒はあまりいないでしょう。
でもそれでいいのです。
自分がどれだけのことを覚えているのかを確認することが目的だからです。
そして「あれ、何だったけ?」と思ったら
教科書や参考書、塾のワークなどで確認をするのです。
そして心配なら問題集などをやってもよいですが、
注意する点があります。
それは上記の全部の事項を短い時間で一回通ってしまうということです。1つの文法事項をずっとやっていても、最初に書いたような実力テストに出てきた時の文法事項の混乱は止められません。
複数の事項をざっと見渡すと言うことがここでは重要なのです。
混乱しやすいところ
私の経験から言うと、
be動詞と一般動詞、規則動詞と不規則動詞、進行形とそうでないものなどが混乱しやすい事項だと思います。
(不定詞と動名詞などは単元として皆が苦手にしているところなので、難しいと思っている人は多いのですが、今回のテーマである複数の文法事項の取り違えによる混乱ということとは外れますのでここでは触れません)
たとえば進行形についていうと
久しぶりに進行形を思い出すとき、過半の生徒はing を思い出しますが
be動詞が必ず必要であるという重要なポイントはすっかり忘れています。
自分で例文を書けと言うと
「 He playing tennis 」と書いたりします。(正しくは He is playing tennis.)
そして疑問文であれば
「Does he playing tennis? 」と言った具合です。(正しくは Is he playing tennis?)
3年の開始時には、このような文法事項相互の混乱が一番顕著に見られると思います。
だから
こんなまとめ方も有益です
■be動詞が出てくるもの 進行形 受動態
■do does did が出てくるものでは be動詞は使わない
どうでしょうか。
今回は復習のやり方についてお伝えしました。
復習と言うととにかく問題を解くということばかり考える人が多数派ですが、
復習では演習の前にまず、頭の中を整理するということがかなり重要だという意識を持つべきだと思います。
ぜひお試しください。
今後も皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。