私が初刊発行時から長く愛読しているコミックに
秋本治氏作の「こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)」があります。
*集英社公式サイトはこちら http://www.j-kochikame.com/
ご存知の方も多いと思いますが、
両津勘吉という警官が、葛飾区亀有を舞台に活躍する超名作漫画です。
この主人公の両津勘吉は
いろいろな無茶な行動をするのですが
天真爛漫なキャラクターで、誰からも愛される人物として描かれています。
これを読むたびに
「ああ、こんな気楽に毎日を暮らせたら楽しいだろうな」
といつも思ったものです。
この点についてはおそらく多くの方が、私と同じ感想を持っているのではないかと思います。
なぜ楽しく暮らすのが難しいのか?
では私たちは、両津勘吉のように
毎日を張りきって、全力で楽しんで暮らしているかというと
なかなかそうはいきません。
子どもであれば
勉強のこと、部活のこと、友人関係、将来へのこと
大人であれば
仕事のこと、経済的なこと、家族のこと、健康のこと
様々な心配や苦労に囲まれて
日々を暮らしています。
不意に危険な目にあったり
病気になってしまったり
窮地に陥ったりすることもあります。
そんな中毎日笑顔でとは
なかなかいきませんね。
笑って暮らすも一生、泣いて暮らすも一生
テレビドラマ「仁 JIN」の中に出てくる名セリフで
「泣いても一生、笑っても一生。ならば今生泣くまいぞ」というのがあります。
これはどうもドイツのことわざでもあるらしく
ことわざでは
「笑って暮らすも一生、泣いて暮らすも一生」と言うようです。
私はどちらもとても良い言葉だと思っています。
この言葉は
人の心というものの真理をよく表しています。
つまり
どう暮らしていくか、生きていくかということは
事象が決めるのではなく
自分自身の考え方が決めているのだということです。
両津勘吉のように
毎日楽しいことばかり探して生きていけば
回りは大変ですが、彼にとっては楽しい毎日がやってきます。
逆に心配をして
不安ばかりを抱いて過ごしていれば
やはりそんな毎日の気分を感じてしまうのかも知れません。
毎日を楽しく過ごす「たった一つの方法」
それは「毎日が楽しいと勝手に思い込むこと」
それだけです。
両津勘吉にはなれませんが
もちろん現実に両津勘吉のような人がいたら大変ですが
「あんな生き方ができればいいな」とつい思ってしまいます。
まさに痛快です。
だからこち亀は、あんなにヒットしたのかも知れません。
ところで
「物事は起こるまでは何も決まってはない」上に
実際に「心配事が起こらない確率」は96%もあるらしいです。
こんな確率をどうやって計算したのかはわかりませんが・・・。
だとすると
周到な準備だけは必要かもしれませんが、
その時になるまでは、楽しく気楽にしていて
その時になったら、まあ「その時はその時」で
もし何か大変になっても、たった4%
もしそうなったら、「それはそれで」対処して
というようなお気楽な「勘吉スタイル」でも
本当はたいして問題はないのかも知れません。
「起こるかも知れない」けど
「ほぼ起こらない大変なこと」を毎日気にして
用心してばかりいて
後から
「ああ、何もなかったね」とホッとするだけの日々が
ベストなのかどうかは
もう一度考えてみてもいいかも知れません。
今後も皆さんのお役に立つ考え方をアップしていきます