【時間は相対的】集中と散漫

 時間の長さと効率

 学習を集中して行っているとき

いわゆる「乗って」学習していると

時間の長さというものが

学習者にとって

あまり意味がなくなることがあります。

 そして、きわめて集中度の高い濃密な時間が流れ出します。

 効率が良くなり

普段なかなか頭に入らない事が

次々に入って来る状態です。

 学習を丁寧にやっていて

なかなか進みが順調にならない場合に

ある段階まで四苦八苦して進んでいくと

ある時

こういう段階に至ります。

長さと分量の比

 たとえば具体的にこういう状況を数値にしてみると

こんな感じになるでしょうか。

散漫な学習では

10を行うのに20の時間がかかりますが【1】

ある程度集中して学習を進められる場合には

10を行うのに10の時間で済みます。【2】

そして集中が進むと

10を行うのに5の時間や3の時間で行うことができるようになります。【3】

 皆さんも覚えがあると思います。

「テスト前1週間の時期」

「テスト前夜」

そして「テスト直前の休憩時間」

これらの集中度を比べると、驚くほど違っていたのではないでしょうか?

 人間心理は実に不思議なものです。

時間だけ増やしても意味がない

 このことからわかる事実は

「時間だけただたくさんやっても意味がない」ということです。

たとえば上記の【1】の状態で

テストが近くなっているのに、漫然とやっているのと

【3】の状態を、テスト前1週間から維持しているのでは

全く効率が異なります。

 そして良くないことに

「集中」と言うことを想定しないで

ただ時間を増やして行くことだけに意識を持ってしまうと

時間あたりにできる学習の分量は減っていくことが多いのです。

「時間をたくさんやっているから大丈夫」

という自信と余裕が

マイナスに働くからです。

効率的学習をマスターする良い方法

 効率的で集中した学習を手に入れるということが

おそらく学習人生においては

大変な武器になることは間違いありません。

 そこで提案ですが

「時間をかけて学習をする」

という意識を一度捨てて見てはどうでしょうか。

常識とは逆に

「時間をかけないで最大効果を上げる」

「時間になったら学習を打ち切る」

「勉強をしてはいけない時間を作る」

というようなチャレンジをしてみるのです。

 時間がたくさんあるから

学習が散漫になっていて

集中ができていない場合が多いので

時間に限定をかけて

その中ですべてをやり切るように練習をするのです。

 現実的にも、生徒は非常に多忙な生活を送っています。

そんな中時間を長く取れないという彼らの状況にも、このやり方は合っているかと思います。

もちろん集中が出来ている時間が長く確保できるのが、一番良いのは言うまでもありませんが

限られた時間の利用が上手くできれば、

未来へ向けての道が拓かれることは

約束されたようなものだと思います。

一度ぜひお試しください。

今後も、皆さんのお役に立つ情報をアップしていきます。

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